バックナンバー 1999.06.01〜06.30


なない
□□□■乱入してみたり
わ、新作FFの話だ。参加参加。

>むしろ、2回出しによるイメージダウンや売り上げの頭打ちのほうが、ひびくと思います。(by 星の王子さま)

わたしは急がなくてもいいのに派なので、2回出してくれなくても全然かまわないのですが。
急いで発売しても期内に投資分を回収できるとは思えないですよ。急ぐ理由は他にもあるでしょうが、ちょっと思いつかないです。
PS2はコンパチブルなので(DVDとCDの互換ピックアップには手間取ったらしい…)次のFFはPS2をターゲットに発売して何の不都合もないと思うんだけどな〜。それに新ハードのスターターには新作ソフトを、という願望が強くあります。新鮮味が違いますものね。
次世代プレステの正式な発売日は秋のゲームショウまで待つとしますが、現行機で次のFFを諸手を上げて歓迎する気分ではナイなぁ。いや、ここで何を言っていても、いざ出されたら買っちゃいますけど。こういう奴がたくさんいると見込まれているのか…。

>FF7インターナショナルと同じ戦法とってくると思うな。(by きゆうさま)

それはものすご〜く、ありそうです。両ハードで別々に出すとしたらそれでしょう。矢印つきで。
Sun Jun 27 11:08:48 GMT 1999
星の王子
□□□■またFF9です
うーん、軽い気持ちで首をつっこんだら、抜けなくなってしまいました。
とはいえ、義務感でなく、自発的なもんなので、楽しいからいっか。
引用の頭には★をつけ、****で括ってあります。

青い彗星さん

すでにHNが懐かしくもあり、違和感を感じますね(^^;
******************
★もし、FF9のリメイク版を作る気が無ければ,発売時期は関係無いと思います。なぜなら、そもそもプラットフォームが違うものを意識する必然性はどこにも無いわけですよね。

逆に発売時期を考慮するということは、PS2に対して何らかの対策を取る,ということの現れだと思います。
******************

とのことですが、必ずしもそうとも言い切れないと思います。

例えば、PS2の発売時期が早ければ、現在PS用に制作中のFF9をPS2用に変えて、同時発売ということも有り得ます。
もちろんハードの能力は違うでしょうが、その分やれることが増えるわけですし、逆の場合(PS2用に開発して、PSで発売)に比べれば、はるかに融通が効くと思います。

PS2の発売時期が遅ければ、そのまま制作し、PSで発売ということではないでしょうか。
そして、PS2の発売の時期には、FF10を出すつもりでは?


>「PS2の立ち上げ時期に、FFの最新作をぶつける」

「最新作」というからには、あらたな作品、つまりリメイク版ではないと考えるのが自然かと。
上のような戦略である可能性は否定できないし、充分にあるものと考えています。

*********************
★それこそその時期にFF10なんかを発売してしまった日には,「何でそのスタッフを8に全力投球させなかったんだ?しかも、FF9を発売してから間も無いというのに!」という批判続出になるのは,日の目を見るより明らかだと思います。
*********************

まず、8のことはもう、10まで出した段階では、強烈なバッシングはないでしょう。
それに、FF9を発売してからの日数に関しては、上で言ったように、それに合わせて戦略を変えればいいわけですから。

*********************
★ただ、もちろんこんなことをすれば評判を落とすのはスクウェア自身がよく分かっていると思うので,おそらく、PS2版がリメイク,というよりは,PS版が試作(体験版)みたいなもんだと思うんですよ。

で、仮に100人の人がFF9をやりたいとして,PS版とPS2版をあわせて、100本のソフトしか売れないとは思えません。101本かもしれませんが,絶対に複数本買う人が出てくると思います。ただ、PS2版に照準を合わせて作っていて,そのイージー版みたいなものであれば,さほど制作費を上乗せせずとも,PS版は作れると思います。
*********************

これに関しては、かなりひっかかります。
「体験版」というのは、EDまでは体験させません。
なぜなら、実際にゲームが出たときに、先が見えてしまって面白くなくなり、売れなくなるからですよね。

もちろん、101本以上売れるでしょう。
しかし200本は売れないと思います。

劇的な売り上げが期待できない以上、「試作品」を出すことで追うリスクは大きいと思います。

まず、中途半端であるにも関わらず、それをリリースしたことに対する批判。

それから、本物?の価値の下落と、それにともなうPS2発売台数の低下。
センセーショナルに売り出すためには、やはり純粋な「新作」のほうが、はるかに効果があります。

そんなことに配慮しなくても、PS2はどうせ売れるから関係ない、という認識を持ってしまうかもしれませんが、すでにセガが失敗してる以上、スクウェアとしても楽観はできないし、慎重にならざるを得ないと思います。

そんな状況を考えると、PS2でFF9リメイク版を出すのは、やはりリスキーだと思うのです。

********************
★故に,決算前にPS版を売り,決算後に出るPS2版を発売に合わせて売り出す,と。

ちなみに、リスクを犯す必要は無い,と書いてありましたが,つい最近の記事をチラッと読んだところ、会計基準が変わって,今までその年毎に開発費などを計上する必要が無かったのが,毎年やらなければいけないようになったとかで,あんまり、年をずるずると引き延ばすことは企業として賢い方法とはいえません。株式会社である以上,株主に対して責任を取らざるを得ないので, 放漫な経営はできません。

そんなわけで,企業論理から言っても,私が述べたような策を取るのは必ずしも,リスキーなこととは思えません。
********************

なるほど、そういう計算はあるかもしれませんね。
しかし、その効果のほどを考えれば、あせって2回出すことのメリットはそう大きくないと思いますし、株主にしても、対象がゲーム会社であることを考えると、ビッグタイトル発売と同時に多額の利益が見込めることぐらいは承知でしょうし、世間だって(発売の)情報を得ているわけですから、ちょっと遅れたからと言ってすぐに会社が傾くとは思えません。
むしろ、2回出しによるイメージダウンや売り上げの頭打ちのほうが、ひびくと思います。

たとえば決算前にFF9を出すとします。
そこそこの売り上げが期待でき、株主も納得かもしれません。
しかし、いざ本命のPS2でもう一度出す。
かなりの利益が見込めたはずが、新鮮さに欠ける購買意欲の停滞によって、大した利益があげられなかった…
こっちのほうが長いスパンで見た場合(この場合たったの足掛け2年ですが)、企業としては痛いでしょう。

その後のPS2戦略にも影響がでそうですし。


てなわけで、やっぱり僕はリメイクで出すとは思えないのでした。
Sat Jun 26 03:34:53 GMT 1999
青い彗星
□□□■再びFF9
というわけで、まあ,こんな違和感もまた良し,と思いながらかきます。

星の王子様へ

というわけで、過去ログにある,
『現行プレイステーション向けにスクウェアが制作中。
開発スケジュール上は00/3期に発売が可能だが、
次世代プレイステーションの発売時期・他のゲームソフトの発売時期
などを総合的に鑑み、発売時期を決定する、と聞いている。』

という記事(デジキューブの公式HPに載ってたらしい)を参照しながらかきますが,これが本当であれば,スクウェアとして(もしくは,デジキューブとして)、あくまでPSをプラットフォームとしてFF9を出すということですよね。
で、ここでポイントとなるのは,次世代プレイステーションの発売時期を鑑みる,としているところだと思います。

もし、FF9のリメイク版を作る気が無ければ,発売時期は関係無いと思います。なぜなら、そもそもプラットフォームが違うものを意識する必然性はどこにも無いわけですよね。

逆に発売時期を考慮するということは、PS2に対して何らかの対策を取る,ということの現れだと思います。

また、ちょっと時期は忘れましたが,日経新聞の記事(確か3月くらい)に、スクウェアの正式コメントとして,「PS2の立ち上げ時期に、FFの最新作をぶつける」と書いてあったんですよ。

これがソニーのコメントであれば,あんまり信用しないんですが,スクウェアのコメント名だけに,恐らく信用していいと思うんですよ。

ということは、どう考えても、PS2の発売時期がかなり目にずれ込まない限りは、FF9を発売するしかできないと思います。

それこそその時期にFF10なんかを発売してしまった日には,「何でそのスタッフを8に全力投球させなかったんだ?しかも、FF9を発売してから間も無いというのに!」という批判続出になるのは,日の目を見るより明らかだと思います。

ということは、どう考えても,FF9をPS2の立ち上げに発売するとしか思えないんです。

でも、デジキューブのコメントが真実であるとすれば,PSからFF9を発売するんですよね?

となれば、矛盾が無いようにするためには,PS2の立ち上げには,FF9のリメイク版を出すしかないと思います。

ただ、もちろんこんなことをすれば評判を落とすのはスクウェア自身がよく分かっていると思うので,おそらく、PS2版がリメイク,というよりは,PS版が試作(体験版)みたいなもんだと思うんですよ。

で、仮に100人の人がFF9をやりたいとして,PS版とPS2版をあわせて、100本のソフトしか売れないとは思えません。101本かもしれませんが,絶対に複数本買う人が出てくると思います。ただ、PS2版に照準を合わせて作っていて,そのイージー版みたいなものであれば,さほど制作費を上乗せせずとも,PS版は作れると思います。

故に,決算前にPS版を売り,決算後に出るPS2版を発売に合わせて売り出す,と。

ちなみに、リスクを犯す必要は無い,と書いてありましたが,つい最近の記事をチラッと読んだところ、会計基準が変わって,今までその年毎に開発費などを計上する必要が無かったのが,毎年やらなければいけないようになったとかで,あんまり、年をずるずると引き延ばすことは企業として賢い方法とはいえません。株式会社である以上,株主に対して責任を取らざるを得ないので, 放漫な経営はできません。

そんなわけで,企業論理から言っても,私が述べたような策を取るのは必ずしも,リスキーなこととは思えません。


とはいえ、私の仮説はあくまでも、デジキューブのプレスリリースが全て正しいとしての話なので,そこが間違っていたり,変更されれば全然意味の無いものになるんですけどね。


本音をいえば,FF9はPS2からあっさりと出て欲しいんですが。


では!
Sat Jun 26 01:29:28 GMT 1999
きゆう
□□□■清き一票
私は青い彗星兄さまに一票だな〜。
FF7インターナショナルと同じ戦法とってくると思うな。
次にでると予想できてても、やりたい人は買うと思うし。
PS2の発表会でFF8のムービーの強化版を見せたというし、
それはバージョンアップの技術を試したんじゃないのかなぁ。

Sat Jun 26 01:01:48 GMT 1999
星の王子
□□□■FF9について思ったこと
青い彗星さん
******************
しかし、スクウェアとしては、看板商品であるFF9を今期中に発売しないと決算数値が非常に悪くなる為、やむを得ず、PSから発売する事にする。
で、PS2が完成と同時に、内容もPS2向けに大幅にグレードアップしてFF9リメイク版を発売する。

結果、スクウェアとしては、一人2本買う人も出てきて、売り上げ的に満足。ソニーは、PS2発売と同時にビッグタイトルが出てきて、売れ行きも伸び、満足。また、PSの在庫一掃もはかれる。
******************

とのことですが、僕はそうはしないのではないかと思ってます。
もちろん2本とも買う人も出てくるでしょうが、少なくとも、すでにやった話ですし、面白さがダウンするでしょう。
グレードアップしたとこを楽しむことはできても、純粋にゲームのストーリーなどを楽しむ段階では、目新しさがないですもんね。
ですから、スクウェアに対して批判の声も出るでしょうし、それほど爆発的な売り上げは期待できません。
併せて、PS2の購買意欲もそれほど掻き立てられるものではないでしょう。

PS2でリメイク版が出ることがFF9PS版の発売前に分かってれば、PS2が出るまでの期間にもよりますが、FF9の売り上げが落ちるでしょうし、
事前に分かってなかった場合は、リメイク版及びPS2の売り上げに響くでしょう。

“期間”と言いましたが、それが短い場合には、PS版購買を見送るコンシューマーも多いでしょうし、逆に長い場合はPS版を買うかもしれませんが、それならPS2発売時に出すのはFF9のリメイク版ではなく、FF10にでもしないと、それほど魅力がないように思います。

やはりそんなことをしたら、PS版は試作品だったと言われることは必然でしょうし、そんなリスクを冒す必要は、スクウェアにはないように思います。

したがって、FF9がもしPSで出るなら、PS2ではFF10が出ると思います。
Fri Jun 25 23:22:52 GMT 1999
青い彗星
□□□■FF9の考察
なんか、ポコンとここに有ると、違和感有りますね。
でも、ふと思ったんで、書きます。

以前デジキューブのプレスリリースでPSからFF9が出るとの事でしたが、私は納得が行きませんでした。でも、ある仮説を思いつき、何と無く納得できました。で、以下にそれを書きます。

*以下は全くの推測です。*

FF9自体は、PS2の開発と共に、順調に進み、12月か、来年1月に完成するのは間違いなかった。
しかし、PS2が思いのほか開発が進まず、また、機能の面でも、何らかの問題が有り、とてもFF9発売時期に間に合わなくなってしまった。
しかし、スクウェアとしては、看板商品であるFF9を今期中に発売しないと決算数値が非常に悪くなる為、やむを得ず、PSから発売する事にする。
で、PS2が完成と同時に、内容もPS2向けに大幅にグレードアップしてFF9リメイク版を発売する。

結果、スクウェアとしては、一人2本買う人も出てきて、売り上げ的に満足。ソニーは、PS2発売と同時にビッグタイトルが出てきて、売れ行きも伸び、満足。また、PSの在庫一掃もはかれる。


こんな感じで推測しました。
皆さんどのようにお考えでしょうか?

ちなみに、私は、上のような事態になったら、やっぱり2本とも買います。


では!
Fri Jun 25 18:07:09 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■FF4です。未プレイの人は注意を
      −REBELATION−
             ちょっとだけよ篇

勢いよく扉が開かれ、セシル達がクリスタルルームに駆け込んでくる。
・・・チッ、失敗してここまで逃げてきたのね。役に立たないわね!
どうせギルバートと筋肉がセシルの足を引っ張ったに決まっているわ!
そうそう、セシルを気遣う姿と、他の皆を思いやる優しさをアピールの機会を逃しては駄目ね!
「セシル・・・!」
目に涙をとっさに浮かべて駆け寄ったわ。セシルも私を見て僅かに緊張をといた優しい表情を浮かべたわ。
そして私を気遣うように、安心させるようにそっと手を差し伸べてくる。
私はハグハグなんて短絡的な行動はとらないわよ。リディアみたいなお子様なら、それでも似つかわしいでしょうけどね!
私は差し伸べられた彼の手に自分の手をそっと重ね、ただジッと彼の目を見つめたのよ。
途端に流れる専用ミュージック、愛のテーマ「Them of Love」
・・・フフッ。見なくても視線が私達に集中しているのが分かるわ。そしてリディアがどんな顔をしているかもね!
十分時間を計り、タイミングを見極めてからセシルの手をゆっくりと離し、他の人の傷を治療したわ。これもリディアにはあまり得意ではないのよね。

セシルが事態を説明し終わる前に、荒々しい侵略者は姿を現したわ。
・・・どこかで見たような姿ね。実はパパだったり暗黒フォースを使ったりしないでしょうね。
その時まではまだ余裕があった私も、続いて登場した人物には流石に少し驚いたわ。

カイン!
何をとち狂ったか、私の敵にまわるつもりのようね!
あ、セシルへの嫉妬かしら。あらやだ、そうなら私の美貌の犠牲者?
・・・フフッ。
私って罪な女ね。私への押さえられない賛美が無謀な行動へ彼を掻き立ててしまったのね!

クリスタルルームに満ちる緊張を余所に、密かに悦に入っていたら・・・・・・。

あっという間に私は囚われの身となってしまったわ。
ちょっと、畏れ多いと思わないの!
あ、でもこれはおいしい状況よね。敵にさらわれるなんてヒロインの必須条件だし、私の存在感、重要性を更にアピールのチャンスよね!
それに・・・フフッ。
あのリディアの悔しそうな顔!
セシルは勿論、皆の驚愕や屈辱とは違う意味で怒り狂っているわね!
皆がカインをにらんでいるのに、彼女だけは私にメンチをきっているわよ。

「嫌っ、離して!」
悲劇制を煽るように、見苦しくないようにポーズを考慮しながら抗ってみせたわ。
そしてセシルだけに視線を固定して涙は一筋だけよ。
「セシル・・・!」
そう言った途端にカインの私を拘束している腕が震えるのが伝わってくる。
・・・フフッ。効果は抜群のようね!

とりあえず今日はおとなしくさらわれてあげるわ!
だって、この役目は私に相応しいし、私にしか出来ないものね!
リディアでは役不足よ!絵にならないわ!
リディアなら・・・カインクラスは無理ね。せいぜいモンスターに飲み込まれるくらいがお似合いよ!

ま、今回は私にピッタリな麗しい設定の障害だったわね!
神様Thanks!

Thank God For The Bomb!!
Thu Jun 24 18:47:41 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■セシルから2人へ
やぁ、よいこの皆、お待たせ〜。皆今日も元気かな。
セシルだよ〜ん。

ルイさまへ
あは、あははは!
僕がお気になの?照れちゃうな〜。
でも僕が本当に優しいかどうかは・・・どうなんだろうね。
僕は自分も他の誰でも否定はしないし、あるがまま受け入れるだけなんだよ。
きっと教えられた常識をごく自然に信じた人なら、ローザを欺瞞から救い出すことこそ優しさだと訴えるんじゃないかな。たとえ押し付けになったとしても、勇気がありその人のことを大切に思うならってね。
それでも僕は優しいと思う?

アルティミシアは書きたいらしいけど、困ってもいるみたいだよ。コアというか、話の核は出来ているのに上手く形作れないみたいだね。
で、困ったあげくFF4ばかり書いてしまっているみたいだ。エドガーは・・・読んだらきっと後悔するよ。
あれ・・・もしかして、ぱれぱらの正体が分かっていないのか。それは予想外だな・・・。

王子さま
え、本当はローザが好きなの?
あは、あははは!残念だな〜。
でも、僕の感謝を込めたデ○○○○スが嫌だから・・・では無いよね。
でもね、ローザが身近にいると、本当に怖いよ〜。
王子さまは、彼女と年間イベントを過ごす恐怖が分かるかい。初詣・・・それは一年の恐怖の幕開けイベント。バレンタイン・・・それは胃薬を大量に買い込んでも追いつかない恐怖イベント・・・なんてね。
あ、ローザには内緒だよ〜!

王子さままでが、ぱれぱらの正体の追求を?
困ったな・・・あまり追いつめないで欲しいみたいだよ。
なんだか、最初に他の掲示板での名前を書き忘れたのを未だに悔やんでいるみたいだし、今更名乗ったらヒンシュクをかいそうで悩みまくっているようだしね。
本当に言い出せないで、悩んでいるってさ。

あ、なんかもう時間みたいだ。
なんだかもっと話したいことはあるけど、今日はここまでみたいだね。
じゃ、皆元気でね〜。また会えるといいね〜。
ごっきげんよ〜〜!
Thu Jun 24 02:04:45 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■セシルから5人へ
やぁ、よいこの皆、お待たせ〜。皆今日も元気かな。
セシルだよ〜ん。

をにさまへ
全部読んでくれたんだね、嬉しいなぁ。
しかも冷静な評をいただいて、もう感謝感激だよ。
でも僕からのレス?
あは、あははは!
これって、レスを含んだ創作と思っているから、レスと言われると照れちゃうな〜。だって、単純な意味でのレスと思っているなら、雑談の方に書いているもん。
これはあくまでも書簡、お手紙だよ。
でも僕からの手紙で至福なんて、本当に照れちゃうよ〜。でも正しい選択だったみたいだね。だってあの二人からじゃ・・・。
・・・あ、今のは聞かなかったことにしておいてね〜。

ルイさまへ
罪悪感は怖いよね。でも怖いのはそれに負ける心の弱さ、形を変えたことに気づけない心の盲目さだよね。
だって、罪悪感を感じる基準を決めるのは自分自身でなくてはならないのに、教え込まれた、刷り込まれた概念で全てをはかってしまうのが人の弱さだもんね。
ローザは自己欺まんから抜け出せないと思うんだね。
でもね、それでもいいんだよ。僕は欺まんから脱却することを単純に望んでいる訳ではないからね。
ローザの出す答えには興味があるけど、それがどんな答えでもローザへの感情は変わらないんだよ。
僕はローザの綺麗な部分も醜い部分も合わせて、受け入れたんだ。
リディアとの対決だけど、それに拘らずFF4はまだ書くつもりがあるみたいだよ。
本当は8のアルティミシアとかを書きたいらしいけどね。

王子さまへ
え、僕が一番好きなの?
あは、あははは!
なんか照れちゃうな〜。
でもずっと読んでいてくれてありがとう。王子さまにも感謝感激だよ!
いや〜、冷静だなんて、やっぱ僕主役だし、聖騎士だし、半分宇宙人だし当然かな・・・と。
そんなに誉められて恥ずかしいくらいだよ。お礼に僕から感謝を込めたデ○○○○スでも贈ろうかな。
ローザよりも僕を好きだと言ってくれたしね〜。

ぼうたろうさま
3部作ジエンドです〜。
あ、僕よりもローザが好き?
あは、あははは!残念だなー。
でも一番最初故に一番印象に残らないだろうローザのが一番好きと言ってもらえて嬉しいな。
それと、最後のシメは僕しか出来ないからなぁ。
ローザとカインじゃ、まとまらなくなっちゃうしね。あ、これは二人には内緒にしておいてね!
3作とも読んでくれたみたいで、嬉しかったよ〜。

なないさま
え、なないさまも僕が一番好きなの?
あは、あははは!
嬉しいな〜。ありがとね。でも照れちゃうなぁ。
うん、あの二人は迫力あるよね。一緒に並んでいると、思わずひいちゃうよ。本当だよ。
だって、3人でちゃんこ鍋を食べた時も・・・怖かったよ〜。ほら、僕って他人の存在を無視というか、傍若無人というか出来ないしね。
もう3人だけの鍋パーティーは嫌だな〜なんて思ったよ。命懸けなんだもん。

あ、なんかもう時間みたいだ。
なんだかもっと話したいことはあるけど、今日はここまでみたいだね。
じゃ、皆元気でね〜。また会えるといいね〜。
ごっきげんよ〜〜!
Wed Jun 23 01:35:14 GMT 1999
なない
□□□■学園モノ目指してみました
FF8のSSです。未プレイの人はお気をつけて。
「恋するガーデン」 をどうぞ。

おはようございます。今朝も早いですね!
ええ、そちらは返却分です。処理済みですから書架に戻し…いえわたしがやります。リノアさんは窓口に入ってくださいね。リノアさんが手伝ってくださる日は、利用者が増えて大変…ふふ。
あ、それは新着リストです。これは掲示板へ…それとHPにも上げておきます。
まだ開館には間がありますね、今やっちゃいましょうか。
え?
その後どう…って、何がですか?
えぇ?
そそそんな、わたしゼルさんとは…ってもう、何ですかいきなり!
ななななんですか、その微笑みは。
どうって、だってまだナニも…。あ、いえ。
本当ですってば! 
きゃあ、リノアさんっ! そんな書き込みしちゃダメですっ。そんなの送信しちゃ…わ、わかりました! 白状します〜。
でも本当に、どうにもなんにもないですよ。
ゼルさん、かなり忙しそうだし。
ガーデンにいれば必ず図書館に顔を出してくれるんですけどね、ゼルさんって優しいから。
今日明日あたり、帰ってくると思うんだけどなぁ。
リノアさん…その微笑みすごく怖いです…。
それで?って、ほんとにそれだけですよ〜。もう、リノアさんこそどうなんですか!
あ、ごめんなさい。先に聞かなきゃいけなかったですね、わたし。
スコールさん、元気ですか? 最近はほとんどこちらにはいらっしゃらないですけど。
え?
えええぇぇ?
あ、あのスコールさんが…。
ダメですリノアさんっ、そんなこと大声で…でででそれでどうなったんですか。
うわぁ…意外…。
な、なんだかこの部屋暑いですね、空調入ってないのかしら。
あら…おかしいなぁ23度になってる。
でもどうしよう。もうスコールさんの顔マトモに見られない…ただでさえ怖い顔なのに…あ、いえ何でもないです。
え? それは貸し出し記録ですよ。
スコールさんの分?
うーん。個人情報は公開できないんですよ。ええ。
でも…リノアさんは手伝ってくださっているから…作業中に、ちょっと見えたりすることがあっても不思議じゃないですね。困ったなぁ。
あ、そうだ。
スコールさんにここで直接見せてもらえばいいんですよ。ね? 今度二人で来てください。
ふふ…図書館でデートなんて、なんだかとても学生っぽいな。
…そろそろ時間ですね。
では、開館します。
Tue Jun 22 23:55:56 GMT 1999
V-MAX
□□□■Final Fantasy -The Movie-について
初めまして。V−MAXと申します。皆様よろしく
お願いします。

FF The Movieに関して。
株式会社ガーラのメールマガジン「週間NEXT」に
声のキャストについての記事が。
詳細は・・・・

◎『Final Fantasy -The Movie-』の声の出演は・・・?
------------------------------------------------------------
スクウェアが2001年の公開を目指し、現在制作している
フルCGムービー、『Final Fantasy -The Movie-』の
CGキャラクターの声優陣が発表された。

アレック・ボールドウィン(『レッドオクトーバーを追え』)
ミン・ナ(『ムーラン』)
ジェイムス・ワッズ(『コンタクト』)
ドナルド・サザーランド(『評決の瞬間』)
ビング・レームズ(『ミッション・インポッシブル』)
スティーヴ・ブシェーミ(『アルマゲドン』)
ペリー・ギルビン(『フレイジャー/TV』)

この通り、声優陣はみんなハリウッドの実力者達。ストーリーやその他詳細は、一切明らかにされていないにも関わらず、この声優陣の名前を眺めるだけで、そのスケールの大きさに、圧倒されそうだ。

だそうです。
記事をそのまま引用しました。


Mon Jun 21 22:00:12 GMT 1999
kiyu
□□□■了
<3章・戦うもの、逃げ出すもの>
―――――ベスラ要塞

「ディリータ!
 何を言っているんだ!正気に戻るんだ!ディリータッ!」
火の海、焼け落ちる大広間の中、ディリータと僕の別れのときがやってきていた。
「ラムザ、分からないのか?これはチャンスなんだ。俺達平民にはこんな機会は二度とやってこない。さあ、お前も来るんだ」
すでに人の形を失いつつある幼馴染みの声は僕の魂を抉り取るような響きをはらんでいた。ただ恐怖を喚起するだけでない、その誘惑は魅力に溢れていたのだった。
「そうだ、恐れることはない。君も我々の仲間にならないか?たんなる駒として生きるしか出来ない生活は嫌だったのだろう?貴族どもを倒し、我らの楽園を築こうではないか。不正も差別もなく、ただ己の思うままに生きることのできる世界。私はそのような楽土をこの世に打ち立てる為に尽力しているのだよ。
 なにも臆する事はない。この阿鼻叫喚の、人が人としてあることを強く思い知ることのできる唯一の空間――即ち、戦いという永遠の時間軸を生きぬくことのできた君達には十分に我らと共に来る力も資格もある。すでに君の友達は我らとの共存・共栄を望んだ。さあ、悩むことはないではないか。我らと共に戦おう。君の力が私には必要なのだよ。そして、皆も君が平和の道を開いてくれることを待ち望んでいるはずだ。」
 今まで沈黙を守っていた、この砦とランベリー城の主、そして叛乱軍の総大将であるエルムドア伯爵は僕にそう呼びかけた。
 その声は直接に頭と心に浸透してくる。言葉に秘められた魅力は強く、僕の心を握り離さない。

「馬鹿なっ!これだけの人々を死なせておいて何が楽園だっ!人としての姿・心を失うことで得られるものが共存であるわけないだろ!悪魔め!ディリータを元に戻せ!
 ―僕はディリータの方へと向きを見上げ直した。
「ディリータ!!目を覚ますんだ!」
 背から翼の生えたディリータは遥か高く、軍事的な理由から高めに造ってあるベスラ要塞の天井付近まで上昇していた。体つきも心なしか一回り大きくなっており、鎧兜は彼と一体化していた。
「ら、ムザ。オまえは、友達だろ?シん友だよな?早くこっちへコいよ。ティータを殺した貴族ドモに一泡吹かせてヤるんだ。オマえも恨んでいるンだろ?」
以前の精悍な表情はない。ただ、悪魔と化し全ての物へ対する憎悪に満ちた顔があるだけだった。
僕はその顔に嫌悪を覚え、今は魔魅の誘惑に対抗するにはそれだけが頼みの綱だった。
(!?)
「何を言っている!ティータは生きているだろ!?君の帰りをまっているんじゃないか!」
「らむざ。イツまでとぼけているつもりだ?分かっテいるンダロ?こレはオマエの夢ダ。現実ノ世界でオレたちを死へと追いやるダケでなク、ユメの中でまでこんな姿にしやがって。ソンナに自分ダケがイイコでいたいカ?正義デいたいか?」

夢....夢。そうだ、これは夢。間違いなく僕の夢。でも、何か違う。

「いつもそうだった。平民であることを理由に苛められる俺達兄妹をお前が慰める。気分良かっただろ?少なくとも平民やアルマの目には美しく見えたからな。
俺達はみじめだったさ。貴族にいたぶられ、そして同じ貴族に助けられるんだからな。夢の中ではお前も俺達と同じ平民でいたつもりかもしれないが、それも偽善にすぎないんだぜ。同情でもしていたつもりか?笑わせるよな、期待させておいて結局俺はまた世間から捨てられるんだからな。今度は俺自身のせいにされてな。
 ラムザ、後悔させてやるぜ。お前の心の闇をな。巧く押し込め、隠したつもりかもしれないが見てる者は見てるんだぜ。」

ディリータ!?まさか...!!

「そうだ、オマエの作り出したキョコウは何処までもヒロガッテいるんだ。目覚めてみろよ。全て、オマエの作りだしたものだゼ。真実のオマエがな。」

(!)

(気付いたか?俺はオマエの作り出した葛藤であると)
(お前自信の心の隙だと)

遠のく意識。行き着く先は夢か現か。

<了>

P.S.終わり~。めちゃくちゃ後味悪いですね。(笑)えらく中途半端だし。最初から狙ってたんですけどね。(笑)実は消してしまった文章がありまして、それがないと少しわかりずらかったかもしれません。何時かどこかで復刻版を出すかもしれません。
その時は宜しくね。ホントは続きもあるんですけどね。書ける自信ないです。
とりあえず、今回は勧善懲悪、バッドながらもハッピーエンドな本編に対するアンチテーゼということで。どうせやるならここまでバッドにしなきゃ。(笑)しかし、我ながらヒドイ文章だねェ。やけに暗黒だし。
Mon Jun 21 16:35:35 GMT 1999
ヨゼフィーネ・ダイム
□□□■あとがき
すみませんです、一気に続けて掲載させて頂きました。
そして、読んでくださった方ありがとうございます。

次回は(まだ執筆中ですが)陛下が少年の日の恋の思いでを
ロック、セッツァーと3人で語るという場面でのお話です。

いずれまた、掲載させて頂くと思いますので、
またよろしくお願いしますね!
それでは失礼します。
Sun Jun 20 20:32:14 GMT 1999
ヨゼフィーネ・ダイム
□□□■忘れぬ香りに(完結)
 一ヶ月ほど前、グウィネヴィアと初めて出会ったピアノの部屋。
あの頃とは何も変わらない部屋だが、ピアノ越しに見える椅子の上には何もなかった。
 エドガーは音楽家の言われるがままに指を動かしているが、今日旅立つ人のことばかりを思って、窓の外へ目をやるのであった。
 今か今かと思いながら窓の外を眺めていたその時、馬車の音が聞こえてきた。
 エドガーは突然飛び立って窓の方へと向かう。
「エドガー様!?」
 いつもの落ち着いたエドガーとは思えない行動に、音楽家は驚いた。
 砂煙の中からうっすらと、馬車の姿を捉えた。
 近づいてくると、いつもより少し色付く化粧を施したグウィネヴィアの姿を見つけた。
馬車の揺れと同時に、グウィネヴィアの豊かな金色の巻き髪は肩の上で揺れていた。
エドガーは昨日その髪が、自分の頬に触れた感触を思い出していた。
 ふと思いもかけず、グウィネヴィアがこちらの窓の方へと目線を向けた。
エドガーの蒼碧な瞳と、グウィネヴィアの深みのある蒼い瞳は向かい合い、グウィネヴィアは自分を陰ながら見送ってくれている、まだ5歳にしかならないが、その気品のある王子を目に焼き付けていた。
 エドガーは煙の中へと消え行く馬車を、それが消えるまで見つめていた。
「すまない、中断させてしまったね」
 エドガーはいつもの落ち着きを取り戻して、ピアノの前に座った。
慣れた手つきで指を動かしながら、瞼を閉じた。
 エドガーはグウィネヴィアが新緑の香りを、この部屋一杯に残していったように思えた。
                             終わり
Sun Jun 20 20:24:58 GMT 1999
ヨゼフィーネ・ダイム
□□□■忘れぬ香りに5(次回で完結です)
「エドガー様は、機械の勉強に熱心なそうですね。陛下もお喜びでした」
「うん、僕たちは大人になったら、このフィガロを世界一の機械の国にして、国や人々を豊かにするんだ」
「楽しみにしております」
「父上がもう少し大きくなったら、オートボウガンを下さるそうです。その時は、一緒に狩りに行ってはもらえないか?」
 グウィネヴィアは少し哀しい目をしたが、エドガーはそれを逃さなかった。
「ダメなのか?」
 沈黙しているグウィネヴィアに、エドガーは哀願するような子供の表情に変わった。
「……残念です、エドガー様。私、明日になればフィガロを離れます」
「何処に行くの?」
 とマッシュはあどけない声で言った。
「グウィネヴィア様はご結婚なさるのですよ」
「ばあや!」
 神官長でもあり、エドガーとマッシュの世話をしているフランセスカが突然現れた。フランセスカを見てマッシュはばつが悪そうな表情をした。
「マッシュ様、薬師の方がお待ちでいらっしゃいます。お探ししましたよ! エドガー様もマッシュ様をお連れにならないで下さいませ、まだ、病み上がりでございますから」
「ごめんね、ばあや」
 エドガーは素直に謝った。
 フランセスカはグウィネヴィアに膝を曲げ、挨拶を済ませると「さぁ、行きますよ」と言ってマッシュの手を取った。
「グウィネヴィア、結婚おめでとう。また会えるといいね」
 マッシュはそう言って、名残惜しそうに図書館を後にした。
「グウィネヴィア、結婚とはそんなに楽しくないものなのか?」
 エドガーはグウィネヴィアが結婚を喜んでいないことを悟っていた。
 グウィネヴィアはエドガーが、5歳の子供だと思えぬほどの詮索に驚きを隠せなかった。
「私には、わかりません。ただ、決められた事ですから」
 自分の運命に翻弄されたくはない、強い意志を持とうとしているグウィネヴィアであった。
「せっかく、お友達になれたのに…、寂しく思うぞ」
「ありがとうございます、エドガー様」
 軽く会釈をしたグウィネヴィアから、また森の香りがした。
「僕も頑張るから、グウィネヴィアも頑張るんだよ。また会えるのを楽しみにしてるぞ」
 エドガーは幼い声で、大人びた言葉を言い残して去っていった。
 図書館のドアを閉めると、エドガーは少し気落ちしたようであった。子供心にもこれ以上の姿をグウィネヴィアに見せまいとして、早々に立ち去ったのである。
Sun Jun 20 20:18:49 GMT 1999
ヨゼフィーネ・ダイム
□□□■忘れぬ香りに4
 その日からエドガーは図書館に毎日のように足を運んでいた。
機械の図が描かれている本を理解できなくとも、何冊も見ていた。
エドガーが図書館に篭りきりなので、マッシュも兄の後を付いてきていた。
 エドガーは手を伸ばしても届きそうにない棚に、興味のある本を見つけた。
周りを見渡したが、大人はいなかった。暫く、その本を眺めていると、エドガーの頬に掛かっている髪の毛に柔らかいシルクのドレスの感触がした。
そのドレスの香りがエドガーの胸をときめかせた。見上げると、エドガーが手にしたかった本を持ったグウィネヴィアが立っていた。
「また、お会いしましたね、エドガー様」
 グウィネヴィアはエドガーの目線の位置までかがんで、本を渡した。彼女の肩までの巻き髪がそっと、エドガーのピンクがかった頬に振れた。
エドガーは初めて女性の髪の毛に触れた感触をほんの少し味わっていた。
「ありがとう、グウィネヴィア」
 エドガーは少し大人びた表情で、本を受け取った。
「ロニ! あっ!」
 マッシュが大きな本を持って走って来た。新緑の香りを感じると、エドガーが話していたレディだとわかった。
「弟君ですね」
 エドガーより少し痩せていて、髪の毛は短く切り揃えられているがエドガーと同じ端麗な顔立ちを見て、グウィネヴィアは言った。
「そうです、双子の弟のマシアスです」
「初めまして、マシアス様、グウィネヴィアです」
 エドガーにお辞儀をした時と同じく、そっと膝を曲げた。エドガーはグウィネヴィアの肩で揺れる巻き髪を見ていた。
「僕の事、皆はマッシュと呼びます」
「では、改めて、マッシュ様」
「よろしく、……グウィネヴィア」
マッシュははにかんだ。
Sun Jun 20 20:12:41 GMT 1999
ヨゼフィーネ・ダイム
□□□■忘れぬ香りに3
 エドガーは廊下に誰も居ないことを確かめて、マッシュの手を取って、一気に走り、ピアノのある部屋へと向かった。
 エドガーの手に引っ張られ無理をして走ったせいか、マッシュは激しく上下に肩を揺らせた。
「ごめんね、レネー」
 エドガーは自分の行動に反省し小さな両手で、マッシュの痩せた背中を摩ってあげた。
「ありがとう、もう平気だよ」
 マッシュは暫くしてやっと呼吸が落ち着いたようだ。
「レネー、これだよ」
 グウィネヴィアがこの部屋を去って行った時のまま、そのオートボウガンは椅子の上に置いてあった。
 エドガーはその機械を再び見ると、マッシュがいることも忘れるくらい、食い入るように四方から観察した。
 マッシュはその場に座って、そんなエドガーを見ているのが楽しそうであった。
「ロニは本当に、機械が好きなんだね」
「うん、僕も大きくなったら、いろんな機械を造るんだ。そして、この国の人々が豊かになるように」
「そうだな、エドガー。私も、この国の皆も、お前達に期待しているんだぞ」
 慌てていて、エドガーがドアを閉め忘れたために、通りかかった王が兄弟の会話を小耳に挟み、部屋へと入ってきた。
「父上!」
 二人は驚いたように、父である王を見上げた。
「ロニはこれが気に入ったようだな」
「はい、父上。これがあれば僕にだって、レネーを外へ連れていってあげれます」
 王は、まだ5歳にしかならないが、優しさと聡明さを持ち合わせた、二人の子供を誇りに思っていた。
 王は優しく笑って、エドガーと同じ目線に立った。エドガーの肩まで伸びた真っ直ぐな流れる髪をそっと撫でた。
「あと、もう少し大きくなったら、私からロニ専用の物をあげよう」
 王の言葉にエドガーは太陽のような笑顔で笑った。
「本当ですか、父上!」
「良かったね、ロニ」
 マッシュも自分のことのように喜んだ。
                           つづく
Sun Jun 20 00:38:01 GMT 1999
ヨゼフィーネ・ダイム
□□□■忘れぬ香りに2
エドガーは急いで、寝室へと走っていった。
「レネー!」
 息を切らしながら寝室に入っていくと、ベッドの中のエドガーと同じ顔立ちをした双子の弟、マッシュが静かに目を開けた。
 エドガーよりも少し短く切り揃った金色の髪の毛は、汗で少し濡れていた。
「ごめん、寝ていたところを起こしたようだね」
 少し熱も下がったマッシュは顔に掛かった髪の毛を払い退た。
「…ロニ、どうしたの?」
 エドガーは呼吸を整えようと、小さな肩を上下させていた。
「さっき、僕、見たことのないレディにあったよ。その人、とってもいい匂いがするんだ」
 エドガーは唯一、弟のマッシュの前でだけ年相応の姿を見せるのである。マッシュもまたそうであった。
「どんな香りなの?」
 マッシュも目を輝かせた。
「父上に連れて行ってもらった、コーリンゲンの近くの森のような香りなんだ」
 エドガーは山を越えた砂漠の先にある、緑と海の近い土地、コーリンゲン地方がお気に入りであった。
「その人はね、不思議な物をもっていたんだよ」
「何なの?」
「たくさんのモンスターを一気に倒せる機械さ。あれがあれば、ナッツイーターどころか、どんなモンスターでも怖くないよ。だから、二人だけでも、少し遠くに行けるよ、きっと」
 エドガーは、マッシュが3歳の時にナッツイーターにクルミをあげようとして、指を噛まれ、それ以来ナッツイーターのような可愛げのあるモンスターでさえ怖がる、弟のことを気にかけていた。
「その機械、僕も見てみたいな」
 マッシュは、エドガーがあまりにも嬉しそうに言うので、興味を持った。
「ダメだよ、レネーはまだ静かにしてなくちゃ」
「僕、もう大丈夫だよ、熱も下がったし」
 と、起き上がるマッシュにエドガーは躊躇したが、目をキラキラさせて
「じゃぁ、ちょっと、だけだよ。ばあやに見つかったら大変だからね」
 と言って、マッシュに小さな赤いガウンを着せてやった。
Sun Jun 20 00:34:25 GMT 1999
ヨゼフィーネ・ダイム
□□□■忘れぬ香りに
〜FF6より、陛下の幼い頃を描きました。かなりオリジナルですので
 本編とはあまり関係がありません。全くないとは言えませんが。


 5歳の子供にとっては、退屈なピアノのレッスンであった。
 同じ繰り返しだけの指の動き、眠くなるような音楽家の顔。
 言われるがままに指を動かしながらエドガーは、
ピアノの向こう側の椅子に置いてある機械に興味を持っていた。
「エドガー様、今日はここまででございます」
「うん、ご苦労であった、またよろしく頼むぞ」
「はっ。有難うございます」
 5歳とは思えぬほどの王子の品格を持ったエドガーに、周りの者たちは恐縮するのであった。
 音楽家が去って行くと、エドガーのその透き通るような蒼碧の瞳はみるみるうちに輝いてきた。
 先ほどから気がかりであった、椅子の上の機械に小さな手で触れようとしたその時、
「危ない!」
 と鋭い女性の声がした。エドガーはピクッ!と肩を上にあげた。
侍女にしては聞きなれない声であった。
 エドガーは肩まで伸びた、黄金色の髪の毛を大きく振って後ろを振り返った。そこにはエドガーの知らない貴人が立っていた。年は15、6であろうか、まだ幼さが残る顔は、まるで人形のように白く、深く蒼い瞳の持ち主の少女であった。
「これは、レディのものか?」
 子供ながら、大人びた口調にその少女は、微少を浮かべた。
「ええ、王子様」
「僕は、エドガーだ。貴方は?」
「グウィネヴィアと申します」
 ドレスを掴みそっとお辞儀をしたグウィネヴィアの肩までの金色の巻き髪がそっと揺れた。
「グィネヴィア、これは何に使う機械なのだ?」
 機械に異様な好奇心を抱くエドガーである。
「オートボウガンと言いまして、一度にたくさんの矢を放てるので、複数のモンスターは一気に片付けられます」
 エドガーはさらに興味を抱き、その機械を食い入るように見上げていた。
「この機械は、何処で手に入るのかな?」
 エドガーは、自分の体とさほど変わらない、オートボウガンを欲しがった。
「もう少し、大きくおなりになられたら、陛下から頂くといいわ」
「父上からもらったのか?」
「グウィネヴィア様、陛下がお呼びでございます」
 ふいに、侍女の声がした。
 グウィネヴィアはエドガーがもう少し話しを聞きたそうな子供の表情に一瞬もどったのを捉えた時、ここを去るのが少し引けた様子であった。
「グウィネヴィア、また会えるよね」
 エドガーは、王子らしく威厳のある声で言った。
「ええ、エドガー様」
 そう言ってグウィネヴィアは去って行った。
 微かに残るグウィネヴィアの残り香は、新緑の香りがした。

                            つづく
Sat Jun 19 00:42:26 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■FF4です。未プレイの人は注意を
  −誰でもなく 誰でもいい 誰か−

苦痛を伴う行為を、誰が喜んで行うものだろうか。
それが正しい姿だと分かっていても、いや、分かっていると思い込まされていたとしてもだ。
常識や良心を、自分自身の葛藤と困難から掴み取った者が、いったいどれだけいると言えるのだろうか。
心の中に強固に巣くい、我が身を律しているのは、それが正しいと思い込まされている既成概念というものではないのだろうか。
良心、倫理観を掴むための葛藤は、そうと思い込んでいるだけで、実は最初からそう信じるべくテキストが用意されていているのではないだろうか。
盲目的に信じている良心、常識、倫理観は巧妙に用意された標識に従ってたどり着くように設定された、「何か」からの心の陥穽なのではないだろうか。
自分の信じている価値観、基準は本当に信じていいものなのだろうか。
心に寄生するかのごとく巣くい、良心を装った「何か」に惑わされ、盲目にされ、真実からかえって遠ざかっているのではないだろうか。
自分の言動は正しい、その判断基準は正しいと断じるのは傲慢さではないのだろうか。
そして迷ったままでいるのは、それとまた重さに違いのない罪ではないだろうか。
最初から答えの用意されている「常識」に身を任せ安住するのは、この上ない安心感と自信をもたらす。
しかし・・・それは真実なのだろうか。
唯一の真実が本当にあるのなら、それは決して心を持つ存在には触れることなど叶わないのではないだろうか。
ものを見ながらにして、めしいたこの身には、己の立脚しているのが光の中か闇の中か、それとも混沌の中かさえも、思い込んでいる以上には判断出来る筈もないのではないか。
罪は・・・この心にこそあるのだろうか。

僕は全てを受け入れたい。あるがままの姿で。
葛藤も喜びも悲しみも、心の美しさそして醜さも。
僕は誰も否定したくない。その人の見えている部分だけのありようで、その人を自分の判断の型に嵌めてしまいたくはない。
その人の自分で演出している、他者へ見せたがっている作られた姿、見せずに隠している姿、自分でも気づかない隠れている姿。
どれもがその人にとっての真実なのだから、僕に出来るのは全てを否定しないことだけだ。
理解出来るものなど限られているのだから、それはどうしても限界があることだから、僕は全てをあるがままに見つめたい。

ローザは笑顔を絶やさないが、その笑顔は輝きだけを映してはいない。
ローザ自身も気づいていないかもしれない、或いは気づいているかも知れない憂鬱が混在している。
彼女の視線は僕を捉えるが、それだけに止まらずその後ろへと続いている。
僕を間に介して視線を密かに交わらせている二人がいる。
二人はお互いの了解を取るでもなく、ごく自然に苦悩を選び、そしてそれに耽溺し淫している。
まるでスリリングなゲームを楽しむ為に絶妙の配置を自ら施したかのような錯覚に陥っている。
そして、おそらく二人とも気づいていない。
その秘密のゲームが実は陽光の元に晒されたかの様に全てがあからさまに暴かれていて、もはや秘密の部分がまるで残されていないことを。

間に挟まれた僕に何も見えていないと、勝手に思い込んでいるだけのことを。

ローザの心に嘘はない。それは真実だろう。
だが彼女は自分の心の動きが掴めてはいない。

彼女のカインへの気持ちのきっかけは罪悪感だ。
優しければ優しいほど、内省すれば内省するほど、その罪悪感は形を容易く変えていく。
その過程は速やかだが穏やかで、ローザはそのことに気づくチャンスを逸してしまったのだろう。
また、自分の傷口をいたわりたいという保身も働いたに違いない。
反対にカインの気持ちは保身などない、正直なまでに一直線なものだ。元々は、だが。

二人とも勘違いに気づきたくないだけだ。錯覚から覚めたくないだけだ。
いつでも意識の焦点が誰に向いていたか、それを認めたくないだけだ。

ローザは僕を介さないことには、判断基準への安心が出来ず、あらゆる意味で僕に依存している。
カインは僕を意識するあまり、僕というフィルターを通さずには何も見えず、フィルターを外して見たものを信頼できないまでの自己不信に陥っている。
二人の意識は全て僕を通さないと不安になるくらい、僕たちは深く結びついてしまっている。
ローザもカインも、そのことから目を背け気づかないままでいる。

僕とローザの挙式が正式に決まった。
カインは・・・みずから望んで踏み込んだ迷いから抜け出すだろうか。
ローザは・・・心地よい自己欺まんから抜け出すだろうか。

結果を選ぶのは僕ではない。でも、僕がいなくては結果はでない、選べない。
僕はただ受け入れよう。僕は全ての人を否定しない。
僕は二人を信じた。自分への直面の過程で信じた。
二人を信じた「自分」を信じたのではない。
だから、結果がどうであれ、信じた二人のだした結論なら受け入れられる。信じられる。

僕は二人を信じ、その存在を愛したのだから。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「誰でもなく 誰でもいい 誰か」は、愛する立原道造氏の詩の一節です。

私の拙い作品を読んでいただいてありがとうございました。
パロディといいますか、既にある物語世界のSSを書くのはほとんど初めての経験でとても緊張しました。
「誰でもなく 誰でもいい 誰か」はこの3作目までです。ご感想を下さった方々には、心から感謝しています。
読んでくれる人がいるのを確認出来たのは、大きな喜びでした。
Fri Jun 18 20:05:38 GMT 1999
ふろん
□□□■純情乙女的一人称小説・6
     『ふろんちゃんのアンニュイな午後』
   最終回 掲示板の真ん中で、アイを叫んだ竜


司会「はい、今日もやってきました公開告白番組『ハートにドカン!』のお時間です!司会は私、春髷丼でお送りいたしまーーす!」

   ワーワーワーワーワー(会場の声)

春髷丼「いやー、盛り上がってきましたねー。それじゃいってみましょう、今週の恋する乙女さん、いらっしゃーーい……んん?」

   ばさばさばさばさばさ……どすん。

春髷丼「あ、あなたが、恋する乙女??」

はい。名前はふろん。生後一ヶ月弱です。スカラ座の、K型よん。

春髷丼「は、はあ……なんと今週は竜の乙女の告白ですっ」

   ワーワーワーワーワーワー

春髷丼「さあ会場は騒然と……もとい、さらに盛り上がってきましたっ。それではまず、独白ターイムっいってみよーかー!」

はい。……アタシが初めてあの方にお会いしたのは、まだタマゴのころでした。バカ……じゃない、ご主人の懐にいたのです。残念ながら、その時のことはよく憶えてないんですけど。

春髷丼「ま、そりゃそうだろうねぇ」

……その後孵化してバ…ご主人に連れられてるうち、あの方に心惹かれてしまったのです。
ああ………愛しいひと……
理知的で聡明な文章。
力強さの中にも優しさを失わない文体。
そして、笑いも忘れないインテリジェンス。
あは………も、だめ………

春髷丼「それって前にも言ってませんでしたっけ。」

…何度繰り返しても足りないくらい、愛しているのよっ

春髷丼「ははあ、なるほど。そんじゃそんな感じで、次のコーナーいってみましょー!」

ち、ちょっと……

春髷丼「あの人とごたーいめーんコーナー!!」

えええっ・そ、そんなまだ心の準備が……

春髷丼「このコーナーでは、お世話になったあの人と、涙の別れをするコーナーです。」

……チッ

春髷丼「それではお呼びしましょう!ふろんちゃんの育ての親、おぞんさんです!」

あのバカが来てるの!?…世話なんてしてもらったかしら?
   
   ワーワーワーワーワー(幕開く)

おぞん「どうもっおぞんです!(ニコニコ)」
春髷丼「あ、あの、随分ごきげんなようですが…」
おぞん「そりゃそうですよ。やっと、解放されるんですもん(ニコニコ)」
春髷丼「あのっ…演出上、悲しげにしてもらえませんか?(ヒソヒソ)」
おぞん「あ、そうですか?…いやあ、悲しいなあ(ニコニコ)」
春髷丼「………おぞんさんも、涙を必死に堪えているようです!!」

……どこがよ。

春髷丼「そ、それでは、親娘の最後の会話でーすっ」

   ワーワーワーワーワー

おぞん「やあっ元気か?」

何しに来たのよ。

おぞん「いや、初めは断ろうかと思ったんだけどさ、あんまり嬉しくてつい、な。」

……アタシだって嬉しいわよ、アンタみたいなバカ主人から離れられるんですものっ

おぞん「ば、バカってなんだよ、育てた恩を忘れやがって!!」

アンタなんかに育てられた憶えはないわよっ

おぞん「んがーーっ、お前なんか、いくらネコかぶったって、すぐ追い出されるに決まってる!!」

ふんっ別にネコかぶらなくたって、アンタ以外には優しいのよ、アタシは。

おぞん「むかむか・もー頭にきたぞっドローファイガっ!!」
春髷丼「はい?」

   ちゅどーーーーん。
   ワーワーワーワーワーワー(逃げまどい)

甘いわね、メキドフレイムッ

春髷丼「ちょ、ちょっとま……」

   ちゅどどどどどどどどーーーーん。
   ワーワーワーワーワーワー(死にものぐるい)

どう、死んだかしら?………えっ?

おぞん「ふはははははっ僕のHPは19999以上だということを忘れたか!?」

それなら、もっかいメキドフレイム。そして、かみつき。

春髷丼「や、やめてっセットが〜〜〜〜」

   ちゅどどどどどどどどーーーーん、がぶ。

おぞん「ぐはっ………む、無念なり………ガクッ」

ふっ………とうとうやったわっ!!アタシは、アタシの暗い過去にピリオドをうったのよっ!!
ばんざーーーいっ

春髷丼「万歳じゃないでしょう?ココのセットはどうしてくれるんです??」

あら、ひどいわね。……立て直したら?

春髷丼「……も、いいです。帰ってください。」

あら、まだ公開告白が済んでないじゃない。

春髷丼「いいから、帰れ!!」

………なんですって?(怒)

春髷丼「あ、いや……それではラストのコーナー、告白ターイム!いってみよー!!」

うふ、それでいいのよ。………コホン。
……一目見たときから、アナタのことが好きでした。そして、ずっとずっと見つめていた……
もし良かったら、アナタの持ち竜にしてくださいっ。幸い、アナタの持ち竜は、もういませんし。
お願いです、この熱いハートをドカンっと、受け止めてっ!!
………愛しの…お・う・じ・さ・まっ!……きゃっ言っちゃった♪
お返事、お待ちしていますねっF×Fでっ!!
きゃーーーーーはずかしーーーーっ

  ぴょんっばさっばさばさばさばさばさ………………


ナレーション「と、いうわけで、ひとまずこのお話はお終いです。しかし、ふろんちゃんがハッピーエンドになるかどうかは……星の王子様!! あなた次第です。どちらにしろ、ふろんちゃんはお返事を待ってるので、良かったら、応えてあげてください。」

追伸「……ご迷惑をおかけします。」

                   ☆おしまい☆

 
  
 




    
Wed Jun 16 15:27:54 GMT 1999
ふろん
□□□■純情乙女的一人称小説・5
    『ふろんちゃんのアンニュイな午後』
    第5回 騎士・再び


    (屋台で飲むひとりのオトコ)

おぞん「…てやんでーバーローちくしょーめ。」
親父「お客さん、荒れてますねー。なんかあったんですかい?」
おぞん「親父さん、きいてくれるか!?ホントに!!?」
親父(ちょっと引き)「え、ええ、あっしでよけりゃあ。」
おぞん「そうか、いい人だな。それに引き替えアイツは、育てた恩も忘れやがってよー。」
親父「ははあ、娘さんですか。なんかあったんですかい?」
おぞん「噛みつくんだよ!!」
親父「は、はい?」
おぞん「火、ふくんだよ!!」
親父「…………??」
おぞん「あげく、親を食べるんだってばよーーーー!!」
親父「ちょ、ちょっと待ってくだせえ。娘さんって一体…」
おぞん「ああ、竜。」
親父「りゅ、竜ですか。…あそこに飛んでるみたいな?」
おぞん「なに?」

  グアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

おぞん「う、うそ……あれふろんか??80倍くらいでかいじゃん」

  グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ
  どっっかーーーん。

おぞん「……暴れてるし。どうしたってんだ?」
親父「負のオーラだ。」
おぞん「はい?」
親父「愛の裏返しである嫉妬や怒りが強くなりすぎて、はいぱー化したんだ。」
おぞん「……あんた、何??」
親父「……ふっ通りすがりの兄さんさ。」
おぞん「ますますワケわからんし。」
親父「今はそんなことを言ってるバヤイじゃない!!なんとかせねば!!」
おぞん「おお、そうだった。…でも、なんとかなるのか?」
親父「ふふふ、これをつかえばな。」

   (ちゃりらりらーーん)

おぞん「こ、これは!?」
親父「魔法のランプだ。これに、負のオーラを吸収すればいい。」
おぞん「なんでそんなもんが……」
親父「いいから使え!…ただし、ある程度弱らせないと効果ないぞ」
おぞん「弱らせるって……アレを?」

  グアアアアアアアアアアアアアアアアアアァッ
  ぴーーーーーー、どかーーーーーん。

おぞん「あ、あれって『メキドの火』じゃ……」
親父「だな。」
おぞん「てことは、究極兵器以上の、最終兵器級ってことじゃん。」
親父「だな。」
おぞん「………戦えるか、あんなもん!!」
親父「…しかし、他に手はない。」
おぞん「イヤやっ!死ぬのはイヤーーーーーー!!」
親父「バカ野郎!!!」

   べしっ

おぞん「ぐあっ」
親父「お前は親なんだろう?親なら、命をかけて、娘を助けるハズだ!!」
おぞん「……!!」
親父「……解ったら、いけ。間に合わなくなるぞ。」
おぞん「………ああ。やってみる!………ジャーーーーーンプ!!」

  ぴょーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

おぞん「ふろん!今、助けて……う!?」

  グアアアアアアアアアアアアアアアアッ
     どげしっ(尾の一撃)

おぞん「どぐわ・ひでぶっ」
 
   …………どかーーーん(墜落)

おぞん「あがががが…………きゅう。」
親父「……なんと、情けない。仕方ない、奥の手を使うか……召還!!」

  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

おぞん「!?……あれは、まさか!?」

  キラーーーーーーーーーーン
???『これが、真のジャンプだっ!』

  がしーーーーん!!

  グアアアアアアアアアアアアアアッ(痛)

おぞん「あ、あのジャンプ、ジャンプは……」
???『何をしてる!今だ、浄化を!!』
おぞん「は、はいっ」

  ぶいいいいいいいいいいいいいいいいいん(オーラ吸引)
  
  グアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァ………
  …………ひゅるひゅるひゅる・しゅぽん。

……あ、あれ?アタシッてば、なにをしてたの??

おぞん「やった、ふろんが元に戻ったぞ!!……はっ、あの人は?」

  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

???『…まだ、デビルロードが安定してなかったようだな』
?ー?『くえるるるるっ』
???『ああ、行こうルーザ。ココは俺達のいるべき世界じゃない……』

おぞん「待ってくださいっ!!あなたは、あなたは‥‥」

???『……フッ』

  ゴゴゴゴゴゴ……………ひゅるん。

おぞん「ああ………あれは、やっぱり……」
親父「辛気くさい顔するな。娘がいるだろ。」
おぞん「は!!そうだ、ふろん!!」

はい?

おぞん「ふろん、無事だったか!よかっ……」

   どかっ

おぞん「あべしっ」

慣れ慣れしくしないでよっバカ主人!!気持ち悪っ

おぞん「しょ、しょんな……邪念が無くなっても、なの?」

ふん……まあ、何があったかしらないけど、あの忌々しい黒竜がいなくなったのは覚えてるわ。フフっこれで、アタシとあの人との間には何の障害も無くなった……そう、もうこの愛を隔てるものは何もないのよっ
……いよいよだわ……ついに、ついに運命の日が……待っててね・愛しの君!!

  ぴょんっばさばさばさばさばさばさっ…………


             次回、ついに最終回!!
             「掲示板の真ん中で、アイを叫んだ竜」
              最後まで、サービスしちゃうわよん♪


親父「お前も、うかばれんな。」
おぞん「……も、いいです…………(涙)」
Tue Jun 15 16:50:16 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■カインから3人へ
・・・フッ。待たせたな。
カインだ。
おっと、そのまま動かないでくれ。
俺のこの危険な香ただよう麗しい顔を、最高の角度で見ていたいだろう?

ルイさまへ
・・・フッ。素質ありか。
それは否定しないぜ。でも素質があるだけではどうしようもない領域があることに、ルイさまは気づくべきだな。
素質があるというのは、そうなる可能性を蔵しているくらいに考えなくてはな。
でも、リディアに惑わされるのはどうかな。感心できることでもないな。勿論全面的に否定でもないがな。
・・・フッ。どうせなら、この俺に惑わされてみないか?

おぞんさまへ
NO!NO!NO!
同じ土俵に立てる以前の問題だ!
・・・フッ。あんなにかわいらしく、いじらしいふろんちゃんの魅力を、その主人であるおぞんさまが一番分かっていないようだな。
それは、竜騎士としてどうかな。
それに、俺のイメージがなんだって?
・・・フッ。なにか勘違いでもあったのかな?
OK!OK!俺は過去を責めないぜ!
真実に気づいた時点で、過去の罪はこの俺が全て許してやる!
・・・フッ。安心できたか?

彩花さまへ
・・・フッ。もしや彩花さんは、まだ錯覚をしておられるようだな。
俺が加わって何が変わると言うのかな。それにリディアだと?
・・・フッ。今まで真実が見えていなかったようだな。
それともう一つ、誤解があるようだな。
まるで俺やローザ、それにリディアだけがセシル達と別次元の生き物のように考えているのなら、それは勘違いだと教えておこう。
俺とセシルは対比されるべき位置にいるだけで、本質の差は些細なものでしかないということを。
一つの真実の多面性・・・分かるだろう?
だからセシルを特別扱いしたり、あいつだけまともだと言うのは止めることだな!

・・・フッ。俺は罪を知り、罪を受け入れ、罪を許す宿命を負った悲劇の男だ。

それではもう時間のようだ。
名残を惜しまずにはいられないその胸の痛みはよく分かる。
だから約束しよう、またあう日を祈っているとな。
では、失礼する。
Mon Jun 14 17:24:38 GMT 1999
ふろん
□□□■純情乙女的一人称小説・4
   『ふろんちゃんのアンニュイな午後』
    第4回 はいぱーふろん(ビヨン・ザ・ふろん)

  (ばさばさばさばさばさばさばさっ)
ほほほほほほほほほほほっお待ちなさい!!そこのアンポンタンな竜!!

  「ぐが?」

そうよアンタよ。まあ、見れば見るほど変なニョロニョロ。アンタなんて、あの人に相応しくないのよっ

  「ぐが??」

まあ、頭まで沸いちゃってるのかしら!?ますます相応しくないわっ
ここで、眠りにつかせてあげるっ永遠の眠りにっ!!
………くらいなさい!

   がぶっっ!!
  「ぐがああああああああっ(痛)」
  
おほほほほほっまだこんなものは序の口よっ次は連続で……え!?

  「むかああああああぁああっ(怒)」
   ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉっ!!

キャーーーーーーっなによこれ!?あいたたたっ痛いわっ

   キューーーーーーーーーーーーン(HPの下がる音)

うぐぐぐっ………はっ! 気付けばHPが残り1になってる!!
こ、これが黒竜の強さ………
うう、やっぱり勝てないの……?

  「くかああーーーーーーーーーー(ニヤッ)」

む、むかつくっ、むかつくわっ!なんなのコイツ!!
あの人の竜ってのでタダでさえむかつくのにっアノにやけ顔!!
あーーむかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつくっ!!!
ううーーーーあああああああーーーーーーーーがああああっ!!!

  ごうんごうんごうんごうん…………
  (BGM・「ダン○インのテーマ」)

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!

  「う、うが!?」

………はあっはあっはあっ……す、すごいわっ!力が、力が溢れてくる!!
カラダも大きくなったし……これがアタシのホントの力なのねっ!!

  「うががが………(恐怖)」

ふん、アンタなんて、こうよっ!

   どげしっ!!
  「うーーーーーーーがーーーーーーーーーー…………」
   
   キラーーーン。

ふ、勝ったわっ!アタシに勝てる奴なんていないのよ!!
アタシこそ最強!アタシこそ無敵!アタシなら、なんでも手にはいるのよーーーって、何!?

   ごうんごうんごうんごうん…………

ち、力が…力がまだ増えてる??………こ、このままじゃ………

   ごうんごうんごうんごうん…………

アタシガ………アタシジャナクナ………ッテ……
……………ダレ……カ………タス……………………

………グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!


              ふろんは一体どうなる!?
               次回「騎士・再び」に続く!!   
               ……いつ終わるんだろう? 
Fri Jun 11 16:22:54 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■FF4です。未プレイの人は注意を
      −REBELATION−
           もうこのネタ疲れた篇

山の中で出会った熊男じゃなくて、筋肉ダルマじゃなくて、マッシュじゃなくて・・・・・何だったかしら?
ま、そんなことはどうでもいいわね!
とりあえず「マッスル・ファブール」とどさくさ紛れに合流してファブールへの通行手形の入手に成功したわ!
カインどころかギルバートにも及ばないランク、問題外なので感想はパスよ!

ファブールについた私たちは王への謁見を求めたわ。
本来なら先方から黄金色のお菓子を手に私に面会を求めるべきだけど、どうやらこの国は全員揃って「マッスル」みたいね。
もしかしたら神経一本一本が「マッスル」なのかもね!
辺境の筋肉至上主義者しかいないこの国の人に、この私の奇蹟と呼ぶべき存在は理解不能なのでしょうね!
・・・フフッ。今回だけは大目に見てあげたわ!

私の代弁者のごとく進み出て堂々と経緯を述べるセシルの姿!
・・・フフッ。それでこそ私のオプションに相応しいと言えるわ。

しかし私たちに時間を楽しむ余裕はなかったようね。
敵襲を知らせる声と同時に、辺りは厳しい緊張感に包まれたわ。
責任の重圧に潰されることもなく、セシルは防衛線を張ると自ら宣言し、マッスル・ファブールとギルバートを引き連れて駆け出したわ。
しかも一言添えるのを忘れずにね!
「リディア、ローザを頼む!」
そう言われた時のリディアの顔!
慌てて隠したけれど、一瞬走った悔しそうな表情!

・・・フフッ。改めて思い知ったということかしら?
セシルの一番の関心が誰にあり、誰を一番守りたいと思っているかをね!
思わず零れそうになる笑みを隠し、青ざめた顔色と毅然とした態度を演出しつつ私はキング・マッスルと、ついでにリディアをクリスタルルームへといざなったわ。
・・・フフッ。これで私の、どんなに不安を感じていようとも常に他者を第一に思いやる健気な優しさをアピールね!

静謐さを湛え、音も無く輝きだけが存在する筈のクリスタルルームにまで響いてくる・・・戦渦、そして戦禍の音。
いやがうえにも恐怖心を煽ってくる。
・・・フフッ。これは私の何にも膝を折らぬ誇り高さをアピールするチャンスね!
そう思いキング・マッスルを振り返ったら。
私の動きを監視していたらしいリディアが私に不適な笑みを見せ、そしてキング・マッスルに純真さをアピールするかのように躊躇いもなく手を伸ばしそのマントをギュッと握りしめて、そして!
「大丈夫です!王様!」

・・・・・!!
先手を打たれた!

「・・・・・大丈夫ですから・・・もしもの時はこの私が!」
そう言って脅えた様子を垣間見せ、それを無理に押さえつけたかのように表情を引き締め、しかし握り締めたマントを放さないことで比護欲をも掻き立てさせているのね!なかなかのテクニックだわ!
「もしもの時は私の命にかえてでも守ってみせます!」
そしてもう一度うつむき、マントを握り締める手に顔をうずめるようにして更に付け加えたわ。
それまでの脅えながらも張りのある声と一転してのか細い、消え入るような呟きを。
「これ以上のクリスタル巡る悲劇は・・・・・駄目なのよ」

・・・やるわね。なかなかのものよ。
悔しいけれど、今この瞬間キング・マッスルには小娘しか見えていないわね。

私の内心を分かっているかのようにリディアの全身から勝利感が溢れ出した。
それはますます悔しいことに絶妙のタイミングだわ!
リディアはそのタイミングを計ってか、思いを吹っ切るかの如く勢いよく顔をあげ、見る者を安心させる自信に満ちた姿を誇示したのよ!
「幸いローザは白魔法だけは得意。私を・・・サポートして下さいます!」
そう言うと私を振り返り、優越感に満ちた小賢しい敵意をはらんだ顔で笑いかけてきたわ。
「セシルにも頼まれたのは私だしね、ローザ。私は王様とクリスタルを守るから、あなたはこの私の為に祈ってね!」

・・・ぷつん。
・・・フフッ、フフフフ・・・・・甘いわね。
優越感を見せ付ける為に私を引き合いにださなければ良かったものを!
しかも私が「白魔法だけ」ですって?
・・・フフッ。身の程知らずというものね!

私はこめかみに浮かびそうになる青筋を、顔の角度を調節して髪の毛でカバーし、小娘に、そしてキング・マッスルに視線を巡らしたわ。
そして憂いを湛えつつ希望を信じる健気な姿を演出よ!

「ええ、リディア。貴方のために、そして全てのものに私は祈りを捧げるわ」
顔色を変えたリディアの肩に手を置き、優しく包み込むように小娘を抱き寄せる。
・・・フフッ。屈辱に震えているわね!
「そう、安心して、リディア。セシル達を信じるのよ」
今よ!
今こそ慈愛の、そしてやすらぎの表情全開よ!
私はリディアがキング・マッスルに背中しか見せられないよう抱きすくめて固めたまま、自分の限りない優しさに満ちた姿が彼によく見えるように姿勢を修正したわ。
キング・マッスルの視線は私に固定されているのを確かめる。
・・・フフッ。みんなチョロイわよ!
「信じるのよ。信じる心こそが、思いやる心こそが私達の力となり、守りとなるのだから・・・!」

・・・フフッ。
勝負あったわね!
どう、私にこう出られたらもう賛同するしか道は無いでしょう?

結局は精神的に私に依存しているという形を覆せないまま、小娘は引き下がるをえなかったようね!
・・・フフッ。流石に状況判断は出来ているということね。
それだけは誉めてあげるわ!
でも、まだまだね。まだまだ甘いわ!
どう転んでも足掻いても、リディアは私のちょっとした障害にしかなれないということよ!
ま、今回もそれなりにスリリングだったわ!
神様Thanks!

Thank God For The Bomb!!
Fri Jun 11 16:12:00 GMT 1999
なない
□□□■週に一度は置き逃げしてる気が
FF8のSSですよん。タイトルは「ハートに無礼美人」でお願いします。

「セフィ〜!? それどうしたの〜!?」
朝のおはようもすっとばして、叫んでしまった。
「えへへ。変?」
変なんて、全然そんなことないない。ぶんぶんと首をふる。
いや、でも驚いた〜。誰かと思ったよ。
なんだかあんまり新鮮で口をパクパクさせていたら、背後から誰かがやってきた。
「あー、いいんちょ! おっはよー」
「ああ…おはよう」
何がって、セフィの髪型さ。
いつもは外側にくるんとカールしてる(可愛い!)髪が、今日に限っては形のいい頭のラインに沿って下ろされてる。かっちりしたデザインのSeeDの制服と相まって、すごくいつもと違って見える。
「今日はずいぶん大人っぽいんだな」
あぁっスコール〜! 僕が今それ言おうとしたのに〜っ。
わ、セフィっ! 何さりげなくうろたえてるんだよ〜。
「う…、真顔で言われるとくる」
そうなんだ。あれは自覚してないんだろうけど、スコールって時々さりげな〜く心臓直撃するようなコト言うんだよね。
自慢じゃないけど僕もやられたもんな。
俺にまかせろ、ってさ。ああ、あれってホント殺し文句だよ…。
…って、このままじゃスコールのペースじゃないか。頑張れ、僕。
「あれ?」
そういえば。
「なんで二人とも、今日は制服なの?」
他の生徒が着ているのはよく見るけど、二人ともいつもは私服だもんね。もともとバラムは校内でも私服でいいんだけどさ。
「今日、式典があるんだもん」
セフィが言うのに、スコールも頷く。
「へぇ。何の〜?」
あれ、二人ともどうしたの。固まっちゃって。
「そっかぁ…」
何が〜?
「アービン、バラムガーデンの生徒じゃなかったんだっけね〜」
「…俺も忘れてた」
なんだ、そんなこと。
「やだなぁ、もう〜。僕たち仲間じゃないか〜。そんな細かいこと」
そんな難しい顔して見ないでよ。
「アーヴァイン。おまえ、今どういう立場になってるんだ?」
どうって、キミたちに同行するようにって言われて…。ははは、いつの話だろ。
「こっちに転校しちゃいなよ〜。ね、アービン。そうしよ?」
「そっだね〜。するする。すぐする」
実はもう、すっかり転校した気になってたよ。そうか〜。まだ籍はあっちにあるんだな。
「そしたらまた一緒にミッションに出ようね〜」
「そっだね〜」
もちろん、キミのいるところが僕の居場所さ。ね、セフィ。
「水を差すようで悪いが…アーヴァイン」
なんだい?
「SeeD試験、受けろよ」
…あ。ああっそういえば! 僕はSeeDじゃなかった! 
「だいじょうぶ〜。アービンならすぐ受か〜る!」
う、そう言ってくれて嬉しいよ、セフィ。嬉しいんだけど…。
「ん?」
あ、そんな期待に満ちた目で見られると困る。
「…ははは、まだ僕、研修終わってないや」
「ははは、じゃない! 早く転校手続きしてこい!」
ぶん、と振り上げられた腕を慌ててかわす。
「いってきまーすっ!」
駆け出そうとしてふと振り向くと、スコールはもうさっさと歩き出してる。
「アービン、がんばってね〜」
セフィが両手を振ってエールをくれる。スコールが背中を向けたまま申し訳程度に右手を上げる。
こんなときホント、キミたちに会えてよかったって、そう思うのさ。
Fri Jun 11 07:09:38 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■カインから4人へ
・・・フッ。待たせたな。
カインだ。
おっと、そのまま動かないでくれ。
俺のこの危険な香ただよう麗しい顔を、最高の角度で見ていたいだろう?

王子さまへ
今度は俺がとは、どんな意味が込められているんだろうな。まさか俺の姿を今まで見誤っていたわけでは、ないだろうな。
OK!OK!己を振り返る謙虚な姿勢は好きだぜ。
最終的に真実にたどり着けるなら、俺はあらゆる罪を許すだろう。たとえ道の途中で、どんなに許されがたい罪を犯そうともな。
ローザを信じていたのか?
・・・フッ。どうやら王子さまは騙されやすいか、示された正しいと思われる解答を疑わずに盲目的に従う悪癖があるらしいな。
仕方ないから俺がもう1度ヒントを与えてやろう。

真実は俺だ!

・・・フッ。分かったな。
もう一つ付け加えるなら、ローザは大悟徹底していると錯覚しているが、それが既にそのことからの乖離を示しているな。

ボギーさまへ
・・・フッ。信条か。それは美しくも潔い響きだな。
OK!OK!漢の潔さは好きだぜ。
その信条、たとえ面倒がっていると「誤解」を受けようが、本当にチキンとの「間違った」謗りを受けようが、そんなことで怯むことのない決死の覚悟からのものと認識しよう!

あえて非難を受けようとも退かず、譲らずの精神に一種の美学を見た。
その心意気、本物ならば評価に値するな。

なないさまへ
・・・フッ。なないさまは正直な人だな。
OK!OK!素直な人は好きだぜ。
その透明な心のきらめきを忘れずにいたなら、いつかローザと張るくらいになれるだろうな。
でもクイーンは違う含みにも取れるからな。ローザには直接そう言わない方がいいと思うぜ。
今回は敢えていい意味で受け取っておくぜ。

・・・フッ。俺の心の広さをアピールしてしまったようだな。俺も罪な男だな。

おぞんさまへ
ふろんちゃんがローザにかなわないって?
NO!NO!NO!
比べること自体がNONSENSE!
気品で?
それは仕方ないな、ローザは完璧すぎるからな。
美しさで?
種族が違えば基準もかわるしな。比べること自体がまさに不条理というわけだ。
強さで?
これは一人でもラスボスを倒せるローザの圧勝かもしれないがな。騎竜に求められる強さはまた別のものであるしな。

つまり、俺が愛するにふさわしいローザと騎竜では同一ラインに並ぶべくもなく、「かなう」「かなわない」などという単純な言葉で型に当てはめて語る対象とはなりえないわけだ。
・・・フッ。分かったかな。
分かったら俺に感謝することだな。俺はいつでも錯覚に迷った彷徨者を救い、そして許してやるからな。

・・・フッ。俺は罪を知り、罪を受け入れ、罪を許す宿命を負った悲劇の男だからな。

それではもう時間のようだ。
名残を惜しまずにはいられないその胸の痛みはよく分かる。
だから約束しよう、またあう日を祈っているとな。
では、失礼する。
Thu Jun 10 15:42:01 GMT 1999
ふろん
□□□■純情乙女的一人称小説・3
   『ふろんちゃんのアンニュイな午後』
      第三回 熱血のふろん

      (ばさっ)

ああっあなたは!?

 (BGM「ガッ○ャマンのテーマ」Song by子門くん)

  ?「ふははははっ我らは科学竜騎士隊バロンメンだ!!」

……我らって、ひとりしかいないじゃない。

バロンメン「や、やかましい!みんなは付き合ってられないと……もといっ忙しいのだ!!」

ふーん。あんたももう終わりね。ジャンプバカ。

バロンメン「うっ……違うぞっ私は断じておぞんなどではない。バロンメンがひとり、エアーバロンだっ」

………もうなんだっていいわ。で、アタシに何か用?

エアーバロン「ふんっ粋がってられるのも今のうちだ。今日こそ貴様を倒してやる!!」

倒す?あんたが?アタシを?……ヒューホホホホホホッ笑わせないでよ。対戦成績325勝0敗なのよ?
そんなんで、勝てるワケないじゃない。

エアーバロン「ふ、これを見てもまだそんな口を叩けるかな?」

 (ジャジャーーーーーン{効果音})

ああっそれはアタシの「愛の日記・えくすぺりえんす」!!

エアーバロン「ふはははははっそのとーり!!この中には貴様の意中の人も書かれてるんだろう?」

ぎくっ

エアーバロン「フフっ図星のようだな。」

…ア、アタシにどうしろって言うの!?

エアーバロン「知れたこと!これを読まれたくなければ、二度とおぞん君をいぢめないと誓え!!」

そ、そんなこと……そんなこと出来るわけないじゃない!!

エアーバロン「で、出来るわけない?なにもそこまで……(涙)」

できないから、早く返しなさい!!

エアーバロン「返すわけなかろがっ!…なんと勝手なやつだ。親の躾はどうなってる!?」

………あんたじゃん。

エアーバロン「ぐっ……おのれ、痛い目みんとわからんようだなっ」

   ぼっ(マントに火を付ける音)

な、なに!?

エアーバロン「くらえっ科学ジャンプ・火の飛び!!って、ぐあああっ!??」

 ぼーーーめらめら(服が燃える音)

エアーバロン「う、うわ、死ぬ死ぬ死ぬぅ!!水っみずっ……えーい、ドロー・ウォータ!!」
 
  ざぱーーーん、ぶしゃあああああああっ

エアーバロン「ふー危なかった。生きてるって素敵!」

…アタシの日記は?

エアーバロン「え?…ああ、えーーと…………は!!」

どうしたの!?

エアーバロン「………燃えちゃった♪」

も、燃え!?……燃え…た……。

エアーバロン「(汗汗)じゃ、そゆことで。」

………………………そゆことでじゃないだろーーーがっボケぇぇぇ!!

エアーバロン「ひ!?」

死にさらせ!!!

  じょばしっがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶっ……
  「ぎややああああああああああああああぁぁぁぁぁ………」
   (お食事中です。しばらくお待ち下さい。)

  ……………………………………………………………。

はふっ………ああ、アタシの日記が……でも、挫けちゃだめ、ふろん!!愛は、永遠なんですものっ。ふろん、ファイト!!
……ん、あそこに飛んでいるのは……まさか!?

 (ばひゅーーーーーーーーーーーーーーーーーん)
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」

ま、間違いないわ、あの人の竜よ!!……ふっふっふ、ここで会ったが一億年目!!殺してや……やっつけてあげるわっっ
さあ、いくわよ、ふろん!愛の力を示すのよーーーーーっ

 (ぴょんっばさばさばさばさばさばさばさ…………)


           次回、いよいよクライマックス!
          「はいぱーふろん(もしくはビヨン・ザ・ふろん)」に続く!!

  
    おぞん「も……ダメかも………ガクッ」 
Wed Jun 9 16:44:47 GMT 1999
ふろん
□□□■純情乙女的一人称小説・2
  『ふろんちゃんのアンニュイな午後』
    第二回 ふろん・駆ける!

(ばさばさばさばさばさばさばさ……………どこっ)

あら、こんにちは。また見てるのね。アタシの魅力の虜になっちゃったかしら。
はふっ………イイオンナって、罪作りよね…………
はっ!!こんなことしてる場合じゃないわっ!!
アタシは一刻も早く自分が何ドラゴンなのか知らなくちゃ。
……そしてアイツをぶっころ……もとい、消えていただくの。
そうすれば、アタシがあの愛しの君の持ち竜に……あは……
もーーーーーだめっ、あの人のためなら海のバケモノと相打ちになって召還獣になったっていいわっ
そして永遠にあなたを守り続けるの……。
うふ、だんだんノッてきたわ!今日もBGMでもかけようかしら。

 (BGM・「もう一度」Song by竹内まりや)

ああ……いいわ、まりやちゃん……とてもジャンプバカ…もといご主人(一応)と同県人とは思えない……
さ、それじゃ早速エレメンツの持ち竜を探しましょう。
……ぬ?

 (ばさっばさっばさっ…………)

ああっあれは、火(ほのお)のねね様の火竜さんじゃない!!
ちょうど良かったわ。あの人(竜)に聞いてみましょう。とうっ

 (ばさっばさばさばさばさ……………)

火竜さんお待ちになって。アタシ、あなたにお聞きしたいことがあるの。

 火竜「つーーーーーーーーーーーーん」

むっ無視!?…まさかね。きっと聞こえなかっただけよ。もう一度チャレンジよ、がんばれアタシ!!
…火竜さん、あの……

 火竜「つーーーーーーーーーーーーん」

…アタシ、聞きたいことが………

 火竜「つーーーーーーーーーーーーん」

……少しでいいんですけど………

 火竜「つーーーーーーーーーーーーん」

……………………おんどりゃーー!!お高くしゃがって!!アタイを誰だとおもっとんじゃ!!?

 火竜「!?」

……死にさらせぇぇぇえぇぇ!!!!

 (BGM変更「ギルガメッシュのテーマ」byFF5)
 
…カッッジョバシっずぎゃっごーーーめらめら・びしゃあああっゲシっ
  (現在バトル中にて、しばらくお待ち下さい。)

  …………………………………………………………。

 火竜「しぎゃーーーーーーーぴーーーーー(逃)」

……はあ、はあ、ふっ勝ったわっ愛の力は偉大ねっ
それにしてもあの火竜…ハイテンションねね様の持ち竜とは思えないわ。
はっ……ひょっとして竜って飼い主に似ないのかしら…そうよ、そうだわ!だってアタシも全然似てないものっ全然!!(強調)
…ということはあの人の竜も似ていない……ふふっこれで心おきなくコロせ……消せるわ!!
あとはアタシが何ドラゴンか知れば……!……ああっ聞き忘れたわっなんてこと!!
 こんなことじゃ、いつまでたってもあの人と一緒になれない……

  ?「はっはっはっはっ! 愚か者め!!」

え?アタシを愚か者呼ばわりするあなたは誰?ことと次第によっては……(シャキーン)

  ?(ちょっとひいて)「わ、私か?私は……」

  ばさっ(マントを脱ぐ音)

ああっあなたはっ

            次回「熱血のふろん」に続く
            恋する乙女の修羅場が見られる!?     
             
Mon Jun 7 17:23:06 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■カインから4人へ
・・・フッ。待たせたな。
カインだ。
おっと、俺と話す時はむやみに動かないでくれ。
この俺の憂いと陰とが混在する危険な魅力を湛えた顔は、この右45度の角度でみた時にもっとも際立つからな。
風が吹いてこのしなやかな金の髪が複雑な影を作ればさらに表情に神秘の彩りを添えてくれるぜ。

ボギーさまへ

平和主義だと?
NO!NO!NO!
目の前の敵はただ叩き潰すのみだ!
真の勇気と決断、そして力がない者には平和主義を貫くなど不可能だ。
それは無益な殺生ではない。己の勇気の証だ。
そして平和主義を貫くだけの力量を示すための通過儀礼でもある。
分かったな!

王子さまへ

ローザの愛が真実だと?
・・・フッ。甘いな。
どれをして真実と断じるか、ローザでさえも混乱している。
ましてやその渦中になく傍観しているだけの王子さまに真実を見分けることなどできるかな?
・・・フッ。惑わされていたらしいな。
安心しろ。真実はこの俺が教えてやる。
ローザのいう真実の愛は錯覚だ。錯覚に囚われている哀れな虜囚には全てが真実に見え、そしてそれを信じるしか選択肢はないのだよ。
・・・フッ。少しは目が覚めたかな。

ルイさまへ

・・・フッ。ルイさまも惑わされているようだな。
ルイさまの混乱、この俺が鎮めてやるぜ。
ローザの仮面だと?罪な女だと?
NO!NO!NO!
あいつ自身、幻惑の霧に迷っているだけだ。自分の本心でさえも掴めていないのさ。
その戸惑いをルイさまは見誤っただけのことだ。
罪な女・・・か。錯覚からの誤解を真実と信じて疑わない、方向を間違ったその一途さは確かに罪だろうな。
だがそれさえもローザの可愛らしさを損なうものではない。いや、可愛さの一端とも言えるだろうな。

ローザの本心が何処にあるか分からないって?
OK!OK!この俺が教えてやるぜ。
よく思い出してみな、俺達の関係を。
セシルには悪いがな、俺達2人の愛を盛り上げる為の一要素にしかなっていないだろう?
ローザの視線はセシルを通して最終的に誰に向かっているかが問題だと分かるだろう。
ローザも俺と同類なんだよ。
俺達は複雑な味付けをそれと理解して堪能できる人間ということだ。
ただ残念なことに、未だ自覚をしていないようだがな。
・・・フッ。どうだ?
真実は見えたか?

リディアは・・・・・・お子様だからな。ローザとは格が違うな。
少なくともこの俺には物足りないぜ。

をにさまへ

セピア色の写真だと?
OK!OK!なかなか詩人だな。
しかし、をにさまもローザの錯覚に巻き込まれているようだな。
もっと自分の直感を信じるべきだな。
をにさまの直感は、この俺を信じるべきだと、そう告げているはずだ。
でも俺は道を誤りかけたをにさまを責めないぜ。
今この瞬間から俺を信じればいいだけだからな。
過去の過ちを許してこそ、陰のある危険な男の魅力をアピールできるというものだしな。

・・・フッ。俺は罪を知り、罪を受け入れ、罪を許す宿命を負った悲劇の男だからな。

それではもう時間のようだ。
名残を惜しまずにはいられないその胸の痛みはよく分かる。
だから約束しよう、またあう日を祈っているとな。
では、失礼する。

Mon Jun 7 15:54:03 GMT 1999
なない
□□□■なんでいつも連続するのかな
FF8のEDを見ていない人は読み飛ばしてくださいね。
見ましたか? 中身、覚えてますか? 
タイトルは、"Living Inside Your Love"  それではどうぞ。 

そこには何もなかった。
草も木もなく生きて動くものの気配もなく、乾いてひび割れた地面が続くだけ。耳が痛くなるほどの静けさのなかに自分の心臓の音だけが響く。
 (みんな、どこだ?)
 (リノア…声、聞かせてくれよ)
がむしゃらに走って走って、いつしかさまよい疲れて、でも結局どこにも行けなくて…地面に座り込んだらもう立てなかった。
 (俺、ひとりぼっちなのか?)
ひどく寒いような気がして自分で自分を抱きしめる。
ここはどこだろう。ここはいつだろう。みんなはどうしただろう。
もう歩けない。
虚ろな場所の虚ろな空から、羽がひとひら降りてくる。
淡く白く軌跡を描いて、季節外れの雪のように…消えた。

誰かが呼んでいる。
振り返ってみてもそこにあるのは見たくもない乾いた地面だけ。
誰かが呼んでいる。
ここには誰もいない。一番聞きたい声じゃない。
(幻聴なのか…)
どうせ幻なら、リノアの声にしてくれたっていいだろう?

(…いつまでそうしているつもり?)
誰の声だろう。どこかで聞いたことがある。
(帰りたくないの?)
帰りたい。俺が守るって言ったのに。
(会いたくないの?)
会いたい。でもどうしたら辿り着けるのかわからない。
どこかで聞いた声が俺を呼んでいる。 
(…魔女か?)
魔女、アルティミシアの声が。

倒したはずの、消えたはずの魔女が俺を呼んでいる。どうして。
(どうして? 私は未来の魔女)
倒したはずなのに。
(ふふふ…愚かな少年。未来の魔女だと言っているでしょう)
終わったわけでは…なかったのか? 
(助けてほしいでしょう? そこは寂しいでしょう?)
あの、魔女なのか。
(…俺はあんたを殺した)
(ええ、そう)
何でもないことのようにアルティミシアが答える。
(ふふ…)
忍び笑いが耳の奥深くに満ちてくる。
(…他人の頭の中で笑うなよ)
(おまえの頭の中は面白い。もっと何か考えてごらん)
(…ほっといてくれ)
魔女だ。これはあの城の魔女だ。
(おまえは私を恐れてはいない)
そう…怖くはない。だからといって、倒さなければならないという焦りも憎しみも感じはしなかった。
(幻聴よりは私の方がまだありがたいと思っている)
(他人の頭の中をいちいち覗くな)
はじけるような笑いの気配が耳をくすぐる。そうだ、幻聴よりはマシだ。俺以外に何もないところに放り出されて、このままずっと…。
(ずっと、なんなの?)
ここで…こうしてひとりで。そう思うとこれも幻聴のような気がして、辺りを見回してみる。何もない。何も、なんにも。たまらなくなって目を閉じた。
(ほうっておいてほしいのでしょう?)
嫌だ。反射的にそう思った。
(そう…)
ひとりになりたくない。なのにまた俺はひとりになっている。信じられたと思ったのに、また同じことの繰り返しで…何度でもきっと…。
(…またひとりになるのね)
そんなことには耐えられない。もう終わりにしてしまいたい。
(愚かな少年…)
それ、やめてくれよ。
(目を開けてごらん)
…怖いんだ。
(目を開けて)
考えることにも疲れて言われるままに目を開けた。何もない。ひび割れた地面さえも見えなくて、どこまでも落ちこんでいくような眩暈に気が遠くなる。
せめてあんたの姿ぐらい見せてくれ、アルティミシア…。
(手を伸ばして…見えるでしょう?)
自分の手しか見えない。
(見えるでしょう?)
自分しか。
(なぜ見えるの?)
(…なぜ?)
(どうして見えると思う?)
(…それは)
光が、あるから…。

目が覚めたとき、世界は眩しすぎてリノアの顔がよく見えなかった。
今でもときどき思い出す…あの幻の声と虚ろな世界を。
Mon Jun 7 00:24:29 GMT 1999
なない
□□□■海のものとも山のものとも。
FF9ですかっ(カンガルーコートだ〜)
その時期に出るということは8と平行してるのかしら。PS2じゃないんだ。
でもコンパチにすればいいのかな?
どっちかというとこの時期に、公式HPにその記事出した意図がわからない。
>、と聞いている。
ってデジキューブさん書いてますし…つまりまだどう転ぶかわからない…と
いうことなんだろうなー。思わせぶりですねっ。
うおぉぉリッジレーサーやりてええっおーしPS買うぞねーちゃん包んでくんな!
…のワタクシの経験(あ、他ソフトですね失礼)からいってハードは目玉ソフトと
抱き合わせで出すだろうから、それがてっきりFF9かと思ったのですけど。
そんな急いで出さなくてもいいんだけどな。2年〜3年周期くらいでいいや。
PS2のハードスペックも…スペック表だけではどう評価していいか迷うわ。
Sun Jun 6 00:25:31 GMT 1999
夢幻の中のピアス
□□□■タイトルの場所を入れ換えました。これからはこれで。
よりによって考え込んでる最中に・・・・・・・。
セ「いまは少し・・・・・・。」
リ「?、どうしてですか?」
(どうしてかって・・・・・・。普通そんなこと聞くか?)
リ「あ!いえ、失礼しました。出直します。」
リーヴェはあわてて言った。
セ「え、あ、いや、いいんだ。入ってくれ。」
オレはロックを解除した。
”シュッ”
ドアが開いて、リーヴェが入ってきた。
(なぜ入ってこいと言ったんだオレは・・・・・・)
リーヴェは、ゆっくりと歩いてきて、机に座っているオレに、書類を差し出した。
リ「すみません急に来て・・・・・。確かに提出しました。」
セ「ああ。」
オレは書類ばかり見て、リーヴェの顔を見ることが出来なかった。
リ「すごいお部屋ですね。」
リーヴェはキョロキョロと部屋を見回した。(セフィロスの部屋は、ルーファスの社長室と同じように、机の後ろ側はガラス張りで、外が見えるようになっています。)
セ「・・・・・そうか?」
リ「見てもいいですか?」
・・・・・・・不思議なことを言うやつだな・・・・・・。
セ「別にかまわない。」
リーヴェはオレの後ろにまわって、ガラス張りの窓に手をあてて外を眺めた。
リ「うわ〜、いい眺め!」
オレはリーヴェの方にいすを向けた。
リ「高いんですね、ここ。カームまで見える。・・・・て、あ、55階ですものね。」
リーヴェはこちらを向いて笑った。
・・・・自分でも鼓動が早くなっているのが分かった。
リ「でもこんなに大きな窓だったら、外から丸見えじゃないですか?」
セ「外からは見えないようになっている・・・・・・。」
リ「あ、そうなんですか。それはそうですよね。いいなあ、こんな部屋。」
・・・・・・朝の時とは違って、リーヴェはとても明るかった。
(・・・・・聞いてみようか・・・・・・心の部屋のこと。)
そう思ったが、なかなか言い出せなかった。
リ「セフィロスさん。」
セ「?なんだ?」
リ「その・・・・・朝。すみませんでした。急に部屋飛び出しちゃって・・・。いやな夢見たから、外の空気吸いに行ってたんです。」
セ「・・・・・・・。」
外の空気を吸いに?・・・・・・・・イークは・・・・・・・・。
リ「セフィロスさんは、体の方はもう大丈夫ですか?」
・・・・・・・・なぜそんな嘘をつくんだ?
リ「セフィロスさん?」
セ「ん?ああ、オレは大丈夫だ。」
リ「そうですか。よかったぁ。」
聞くつもりだったが、今はやめておこう・・・・・・・。
(・・・・・・・・・)
リーヴェには・・・・・・・好きな男はいるんだろうか・・・・・・・。
セ「・・・・・・・・リーヴェ。」
リ「はい?」
セ「お前って・・・・・その・・・・・好きな男とかいるのか?」
なにを言い出すんだオレは・・・・・・・・。
リ「?何ですか?急に。」
セ「あ、いや、べつに・・・・・・・。」
リーヴェは少し笑った。
リ「う〜ん、気になる人はいますよ?」
・・・・・・・・いるのか・・・・・・。
リ「なんだかセフィロスさんがそんな話するなんて以外ですね。・・・・・セフィロスさんはいるんですか?」
セ「・・・・・・・。」
・・・・・そんなこと言えるわけないだろ・・・・・・・。
リ「さてはいるんですね?」
!!・・・・・・なんでわかるんだ?
リ「誰ですか?」
・・・・・・頭が混乱してきた。
(こいつもしかしてオレのこと知ってるんじゃないのか?)
いや・・・・・・そんなはずは・・・・・。
リ「あ!もしかして!」
セ「!!!!」
リ「ザックス?」
セ「あのなあ・・・・・・・・。」
リーヴェは楽しそうに笑った。
リ「冗談ですよ。でも、そっかぁ。セフィロスさんも好きな人いるんですね。」
・・・・・そういえばいま、「ザックス」って呼び捨てだったな・・・・・。
リ「セフィロスさんは、私のことどう思いますか?」
急にリーヴェが言い出した。
セ「・・・・・どういう意味だ?」
リ「いえ、別に深い意味はないんですけど・・・・・・。みんな私のこと、「天才」とか言うから・・・・・。いやなんです。そういう見方されるのって。私だって、セフィロスさんにそんな見方されたくないんです。」
セ「・・・・・・・。」
リ「私だって女なんですから。」
・・・・・・・・なにが言いたいんだ・・・・・・。女として見ろ・・・・・ということか?
リ「あ、でもザックスだけはなんだか、私のこと特別扱いしたりしないんです。優しいですね、彼。もてるのかなあ・・・・・やっぱり。」
(またザックス・・・・・・)
リ「セフィロスさんが倒れたときも、運ぶの手伝ってくれたし・・・・・・・。」
リーヴェはうれしそうに話し続けた。・・・・・・聞いていていい気分じゃない。むしろ、どうしようもないぐらい腹が立ってくる。
(なぜそんなことをオレに話すんだ?)
(・・・・・・リーヴェは、ザックスのことが好きなのか?)
(だったらなぜオレに優しくした?)
(気まぐれか?)
・・・・・・・・そんな思いで、オレの頭の中は、嫉妬でどろどろになった。
リ「それで・・・・・・・。」
・・・・・話し続けているリーヴェに、オレは低くい声で言った。
セ「・・・・・・ザックスの話はするな。」
リ「え?」
リーヴェは少し驚いていた。
リ「あ、すみません・・・・・・・。じゃあ、私帰りますね。長い間、失礼しました。」
そう言うとリーヴェは、少し早足で歩き出した。
(・・・・・・・ザックスはオレとは正反対だ。・・・・・・女にだってもてる。あいつだってきっと、リーヴェのことを・・・・・・・・・)
・・・・・・取られるのか?
(・・・・・いやだ・・・・・・。オレは・・・・リーヴェがほしいんだ!誰にも渡したくない!オレだけのものにしたい!)

リ「キャッ!」
そう思った瞬間、オレは立ち上がって、リーヴェを後ろから抱きしめていた。

            つづく
Sat Jun 5 17:07:03 GMT 1999
FF9発売決定!?
□□□■追記
デジキューブのHP→http://www.digicube.co.jp/ir/japanese/info/j_ceo_message.html
Sat Jun 5 11:00:56 GMT 1999
FF9発売決定!?
□□□■りふあぶ
デジキューブのHPに書いてありました。
公式HPなので間違いないと思います。

『現行プレイステーション向けにスクウェアが制作中。
開発スケジュール上は00/3期に発売が可能だが、
次世代プレイステーションの発売時期・他のゲームソフトの発売時期
などを総合的に鑑み、発売時期を決定する、と聞いている。』

PS2ではないのですね(-_-;)
みなさんは、どうおもわれます?
Sat Jun 5 10:02:47 GMT 1999
ふろん
□□□■純情乙女的一人称小説
  『ふろんちゃんのアンニュイな午後』
     第一回・ふろん、K掲示板に立つ

(ばさばさばさばさばっばさばさばさばさばさ……どす。)

はぁ……天高く馬肥ゆる秋まで、あと三ヶ月もあるというのに…
アタシの心はいつでも締めつけられてる感じ。
乙女には、ダイエット以外にも悩みがあるの。
 すなわち、恋。そう、恋。つまりは、恋なのよ〜〜〜〜〜〜っ
はふん(ため息)。叫んだってすっきりしない。
あの方を想うと、この胸囲123ぽっちの小さな胸が張り裂けそう。
 ああ………愛しいひと……
 理知的で聡明な文章。
 力強さの中にも優しさを失わない文体。
 そして、笑いも忘れないインテリジェンス。
 あは………も、だめ………

はっ!…いけないわ、連載一回目からこんなことじゃっ!!
気分転換にBGMでもかけようかしら。ええと……これがいいわ。

 (BGM・「プライド」Song by 今井美樹)

……いいわ……まるで今のアタシの気持ちを歌ってるみたい。
そういえば美樹ちゃんも結婚するのよね。羨ましーわ。
アタシも早くあの人の持ち竜になりたい!!
そして、一緒に沈む夕日を見るの……

  (ざざーーん……ざざーーーん………)
「見てご覧、あの美しい夕日を。」
「本当、綺麗ね……」
「だろう?でもね、ボクはもっと綺麗なものを知っているよ。」
「まあ、それは一体なあに?」
「それはキミの……キミのその白く磨かれた牙さ!」
「まあ………(ウットリ)」

きゃーーーっアタシってばアタシってば、ハズかしーーーっ♪
ああもう、あなたのためなら、燃え尽きてフェニックスになったっていいわ!!
そして永遠にあなたのソバで輝きつづけるの!

はっ!……でもダメっあの人にはもう持ち竜がいるもの。それもとびきり強いのが。
ああ、どうすればいいの?…かなわぬ恋なんて……
………そうだわ、持ち竜を殺っちゃえば…もとい、消えていただけばいいんだわ!!
そうよ、障害ははねのけてこそ、最高の愛が得られるのよっ!
いくら強いっていったって、あいつ…もとい、あの竜はアタシにはかなわないわっ
なんてったって、アタシはミストドラゴンなんですもの〜〜〜〜っ!!
あとは早くオトナになるだけよっ………あら?

 (すたすたすたすた……ぴた。)

あら、ジャンプバカ……じゃなかった、ご主人(一応)じゃない。何か御用?

 おぞん「お前、ミストドラゴンじゃないぞ。」

 (が〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん)
な、なんですって!?それじゃアタシはなんだっていうの!!?

 おぞん「さあ?…ま、そんだけ肥えてれば、スカルドラゴンじゃないだろな。はっはっは…」

 ……ぷちーん(りみっとぶれーく)

 (BGM変更・「ゴルベーザのテーマ」byFF4)

 おぞん「ん?ちゃ〜らっ・ちゃ〜らって、どっかで……う、うわっ!?」

(がぶっがぶがぶがぶがぶっがぶがぶがぶがぶ………)
「うぎゃああああああああああああああああああああああ………」


……はふっ………ああ、なんてことかしら!アタシは一体何ドラゴンなの!?誰か、誰か教えてっ!!
………そうだわ!他のエレメンツの竜なら知ってるかも!!聞いてみましょう!
そうと決まればゼンは急げねっ早速出発よ!!

(ばひょんっ…ばさっばさばさばさばさ………)

            次回「ふろん・駆ける!」に続く。
               〜キミは刻の涙を見る〜

 おぞん「……ぼ、僕の涙じゃ………ガクッ」
Fri Jun 4 16:15:43 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■FF4です。未プレイの人は注意を
−誰でもなく 誰でもいい 誰か−

今歩いている道は人に提示されたうちの一つ。
目の前に無数に並べられていた選択肢の一つ。
しかし選んだのは己の意志だった。この道を行けと言われ、その言葉に従うと決めたのは己自身だった。
その結果に後悔はない。いや、正確には己への後悔はない。
己の選択によって他者が悲しんだら、そのことに関しては心から悔いるだろう。
だが、選択によって己が罪の贖いに喘ぐなら、そこには悔いがあってはならないはず。心の逃げ道を作ってはならないはず。
己の選択なら、その意味、その理由、その結果の罪も功も全ては我が身だけのもの。
・・・・・・我が身は罪を背負う為の存在なのか。
罪を知り、意味を知り、贖う為に生まれてきたのなら、意識ある限り罪を求め誘惑に身を晒し、耐えることが我が身の存在理由なのか。
それとも、罪へとひかれゆくこの心の弱さこそが我が心の形なのか。

俺は彼女を愛している。その心に偽りはなく、後悔もない。
報われない思いを無理に消すなら、それは自分を偽り騙すことになる。そして、心で操作できる感情を認めることで愛を、そして愛を抱かせた対象を侮辱する行為となる。
そして俺のこの愛は、無理に押さえられずに育まれた思いだ。

ローザはセシルを愛している。
その気持ちに嘘はないだろう。
セシルと共にある時の彼女の輝き、心からほとばしる昂揚のきらめきは俺の心を捉えている要素の一つと今では成り果てている。
しかし、ローザには自分でも気づいていないだろう錯覚がある。
本当の彼女の心は俺にある。

彼女の良心が遮るのだろうか。
それともセシルへの表面的な愛が目隠しとなっているのか。周りの祝福に惑わされているのか。
彼女は一つの区切りを選び、俺を試そうとした。
その選択は無意識のものだろうが・・・・・・

雑踏の中で、仲間に囲まれた中で、二人でいる中。
そして3人でいる、セシルは気づいていないかもしれない緊張した空気の中で。
ローザはセシルに触れ、セシルを見つめ、彼の温かさに包まれながらも意識は俺に集中していた。
彼女はいつでもセシルを通して俺の愛を確かめていた。そして俺はそんな彼女の秘められた思いに気づいていた。
それが彼女の無意識の行為であろうと、それは問題ではない。おれが欲しいのは表面を飾って取り繕う、言葉を選ぶ「お奇麗な愛」ではない。

二人の挙式が正式に決まった。
そのことに恨みも悔いもない。それどころか、俺はセシルへの祝いの言葉さえ口にできるかもしれない。
「錯覚の愛を手に入れておめでとう」と。

表面だけの愛、甘いだけの愛はいらない。そんなものをセシルが手にしても口惜しくはない。反対に同情を覚えるだけだ。
うわべを覆っているだけの愛、甘いだけで平坦な味わい、そして愛する者の体をセシルは手に入れた。

俺は覆いを外したその奥に隠された愛、苦く複雑で豊潤にして芳醇な味と香に酔いしれよう。
そして愛する者の心を、魂をこの腕に抱きとめよう。

その日、まだ闇が朝の侵蝕を拒み抗っている頃に俺は城を出た。
このまま国を出て、しばらく一人になるつもりだ。
今は時間をおくべき時だ。

祝いのさなか、セシルの気持ちを目の前にして彼とローザの愛をたとえ心の中ででも見下したくはない。
心とは違う裏腹な笑みを送るなど、そんな無粋な真似はしたくない。

そして、これは俺からローザへの密かな贈り物でもある。

愛するローザが自分の本当の気持ちに気づき、俺と共にお互いが見えない場所でこの苦い美酒に耽溺するように。
俺の愛するこの美酒を、必ずローザも愛するだろう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「誰でもなく 誰でもいい 誰か」は、愛する立原道造氏の詩の一節です。
Fri Jun 4 14:53:46 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■ローザからルイさまへ
ハーイ、ハイハイ、ごきげんよう!!
ローザよ!

NO!NO!NO!
ルイさま、あなたは騙されているようよ!
小賢しいだけのお子様はあなたの庇護欲を、そうと気取られないうちにかきたててしまったようね!
それをあなたは「結構好き」だと勘違いしているのよ!
でも人としての本能的にわきおこってしまった同情心ならまだ許す余地はあるわよ!真実が分かれば、自ずとその不安感はなくなるでしょうね!
それに、私はちゃんと手加減していてよ。私が本気の本気、全力でリディアに挑んだら小賢しいだけの小娘なんてとっくに・・・フフッ。

さ、分かったわね!ルイさまにまで触手を伸ばす子悪魔の小賢しさが!
真実はいつでもこの私によ!ルイさまは私を信じればいいのよ!
・・・フフッ。

それじゃ、ごきげんよう!
GooD Luck!!
Fri Jun 4 12:50:45 GMT 1999
ぼうたろう@正ハイン会入会記念〜。ぱふーぱふー(←姫さま風効果音)
□□□■小説じゃないけど良いよね?
アルティミシアさまのテーマを作りました〜。(替え歌です〜)
替え歌モノは著作権が心配だが、あまり原形を止めてないから大丈夫だろう。
元曲は、わかる人にはわかるよねっ!
とりあえず1番だけ。
よかったら誰か2番以降も作ってくれ!

♪♪♪
あれは 誰だ 誰だ 誰だ
あれは アルティ アルティミシア アルティミシア
人間どもに 裏切られ
全てを捨てて 戦う女
グリーヴァは超G.F.
ショックウェーブパルサーは地獄攻撃
アポカリプスは究極魔法
時間圧縮は全消滅
ハインの力 身につけた
魅惑の ヒロイン
アルティミシア アルティミシア
♪♪♪

ちょっと字余りだ! 歌うのつらいぞっ!

Fri Jun 4 00:10:00 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■ローザから3人へ
ハーイ、ハイハイ、ごきげんよう!!
ローザよ!
今日もお便りの時間、行ってみましょう!

ボギーさまへ
ハーイ、ハイハイ、その通りよ!
この私に見抜けない真実があるはずないでしょ!
でもチキンナイフ愛好家ですって?
OK!OK!信念ある行動なら、それすらも美しいわ!
美しい行動は好きよ!
あなたの心の中にある私は、たとえモンスターであっても戦うことに禁忌を感じずにはいられない、限りなく深い愛そのものなのね!
だから戦闘回避につとめなくてはならない。そこには卑怯という言葉の入る余地の無い強い信念があるのね!
チキンナイフ、OK!
戦闘回避、OKよ!

王子さまへ
OK!OK!理解を深めているようね!
そ、あれは葛藤ではないわよ!
小生意気な小娘の悪あがきと、私の思いやりある説得の図よ!
ま、多少のアクシデントは認めないでもないけどね!
それすらも、私が退屈しないようにとの神の親切心ですからね!

どちらにせよ、真実は常に私にあるのよ!
間違っても、あんな小娘に誘惑されないようにね!

ルイさまへ
ハーイ、ハイハイ、読んでくれてありがとう!
そ、あの小娘は小賢しいわよ!
でも所詮お子様よ!私の敵ではないわよ!
お子様にはちゃんと私が「教育」をいれておくから、心配はいらないわよ!

私がお仕置きですって?
誰に?ルイさまに?
NO!NO!NO!
私は暴力に頼る単細胞な人間ではなくてよ!
礼儀をしらない小娘にはお仕置きすることはあるけれど、理解がおくれることがあっても直感で私にある正義に気づいている、迷いを捨て切れないだけの善良な人にはお仕置きなんて不要ですからね!
あなたはただ、私の真実の姿を信じていればいいのよ!
・・・フフッ。また一人の足元を照らす光を示してしまったようね。

それじゃ、ごきげんよう!
GooD Luck!!
Thu Jun 3 17:43:15 GMT 1999
おぞん
□□□■完結後に
僕の稚拙で突飛で自分勝手な文章に付き合って下さった皆様、まことにありがとうございました。
僕は僕なりのカイン像を描いたつもりですが、
「こんなんカインじゃねー」とか、
「女々しすぎる!」など、思われる方もいらっしゃるでしょう。
そこらも含めて、感想をいただけると嬉しいです。
また、文自体の批判やけなしも、ぜひお願いします。
よりよいものを描くための参考にしたいので。

と、いうわけで、いったん筆を置きます。
ごきげんよう!!


〜予告編〜

生まれてすぐに恋に落ちた愛の竜ふろん!!
彼女の想いを赤裸々に綴った新連載!!
題して、『ふろんのアンニュイな午後』!!
明日から始まる第一話は、
「ふろん、K掲示板に立つ!」!!
ご期待下さい。
Thu Jun 3 16:56:10 GMT 1999
おぞん of えあー
□□□■ブレイブハート・8〜そしてカインは…
 蒼い光と、闇の交錯。そして、空。

………やがてカインは目を覚ます。
「……ここは……」
鏡の部屋。始まりの部屋。なにも、変わりはない。
 カインは、自分が傷一つ負ってないことに気付いた。
「夢、だったのか……?」
 カインはふと、自分が手にしているものを見た。
 槍ではなく、短剣。先程、引き抜いたものだ。
 やはり、全ては幻だったのか。
「…いや、違う、な。夢であっても、幻じゃ、ない。あれは、きっと俺の真実……」

(俺は、自分の弱さを……罪を、贖おうとした。)
「だから、人から離れ、一人になった。」
(だがそれは、逃げていただけ。罪からも…)
「……自分からも。」
(なら、どうすればいい?)
「……行くんだ、この山を下り、殻を破り、広い世界へ!!」
 
 その時、カインは足下の存在に気がついた。小さな、子供の、竜。
「竜!?なんでこんなところに……」
思わず抱き上げる。蒼い、竜。額には、小さな宝玉が、光る。そして、瞳は……
「!?……お前…まさか!」
 カインには、その瞳に憶えがあった。
「…きゅえるるるるるるっ」
応えるように、竜が鳴く。
「…そうか、やっぱり!!そうか、そうか……」
 カインは自分の頬に、懐かしい感触が流れていくのを覚えた。

「………お前も、行くか?」
「きゅええるる!!」
「そうか、じゃあ、名前を付けてやらないとな。………そうだ、親友と……いや、親友二人の名前からとって、ルーザってのはどうだ?」
「きゅえ!」
「気に入ったか。それじゃ、行こうか、ルーザ。」

  …………………。

 誰もいなくなった部屋。
 鏡には、ただ竜をかたどった兜だけが、写っていた……


                   〜FIN〜
Thu Jun 3 16:41:50 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■FF4です。未プレイの人は注意を
      −REBELATION−
                前哨戦篇

ホバー船は気持ちいいわね!
風を受けてなびく絹の輝きの髪、日差しを怖れずに受けて惜しみなく輝く絹のなめらかさの肌!
全てが美しく私を演出してくれるわ!
・・・フフッ。もっともどんなものでも私を彩る要素でしかないけれどもね!
ほら、セシルの私を見る目!
そこには一点の曇りもなく、歓喜に満ちた賞賛に溢れ輝いているわ!
・・・フフッ。私の美しさは、私を見る者さえも美しく輝かせるのね。
これも神の奇蹟たる、完全な美しさのもたらす福音と言えるわね。
そうよ!セシルは私の彩りの一つ!
最もお気に入りの私の装飾品よ!美しくなければその存在価値はないのですからね!

セシルは私のそばを離れようとしない。ホバー船に乗り込んでから、ずっと私から1メートル以上の距離をおこうとしないわ。
そして、私に話し掛け、私の気持ちを確かめずにはいられないようよ。
私が暑そうな素振りを見せれば、何も言わずに自らの体で日差しを遮るように位置を変え、私が黙り込んで返事を返さなければ飲み物を用意する。
・・・フフッ。いじらしいわね。そんなセシルの純情な、そして優しいところが大好きよ!
そうでなければ、私の装飾品は務まらないのよ!

そしてその様子を、ギルバートの影から恨めしそうに見ているリディアの顔!
・・・フフッ。流石に分をわきまえているようね!
この場では、私以上の支配力をセシルに対して発揮できないと、理解はしているようね。
この状況では、小娘がどう足掻こうとせいぜい無邪気さと微かな庇護欲をかきたてるのが関の山よ。
そしてセシルは今、私への自責の念と、前以上に高まった愛情で満たされている。
せめてもの反撃と、ギルバートの関心を繋ぎ止めているようだけど、あんな軟弱者、眼中にないわよ!
どうせ私の目も直視できない、半端な美しさだけが財産の男、私が一声かければそれだけで私に逆らえないわ。弱い男に興味はないのよ!
・・・フフッ。チョロイものよ!

楽しいホバー船の旅が終わり、私たちは歩くことになった。
目の前には、無意味に大きく高い山。
この山を、この繊細なラインを誇る足を持つ私に踏破しろと言うの!冗談じゃないわよ!足がむくんだらどうしてくれるのよ!
でも、ま、たとえ険しい山が立ちはだかろうとも、たとえ途中で力尽きる危険があろうとも、愛と正義の為には我が身を省みず、ただ信じた人の言葉を心の支えに、愛する人の背中を見つめてどこまでもついてゆく一途でけなげな私の姿をアピールするには丁度いいくらいの障害かもしれないわね!
私はそう納得したわ。したけれど、苛立ちはそう簡単に押さえ切れるものではないのよ!

そんな私の苛立ちをいっそう強めたのが、山の入り口を厚く、そして冷徹なまでの頑固さで覆っている氷の固まりだった。
確かに巨大な氷の固まりよ。でも、私がその気になれば一撃で大破させるのは容易だわ!
簡単だけど、それだけでは私の苛立ちは収まらないわよ。

チラリ。
リディアを見やる。町を出る時少しだけ確かめたけど、あれはかなり有効だったように思える。
・・・フフッ。お仕置きよ、リディア!それにこの先、黒魔導師は必要だわ!
私の言葉には、常に先々を見通し憂いを払う為の考慮が含まれているのよ!
欠点を持つ小娘を思いやる優しさ、未来を憂慮し心を砕く賢明さをアピールよ!
セシル達も困り果てている様子。タイミングは重要よ!

「リディア」
私はセシル達を背に、かがみ込んで彼女の目の高さに視線を据えた。
あくまでも思いやりと慈愛を込めて、それでも決断をにじませた絶妙な声の響きを調整し、彼女に言い聞かせるポーズを維持して説得に努めるふりをした。
「ファイアを唱えるのよ。あなたにしか道を切り開ける人はいないのよ!」
「嫌・・・ファイアは・・・・・嫌!」
その声は悲痛な感情でいっぱいだった。
脅えと、悲しさと、そして怒りを湛えた、聞く者の心を刺すような音だった。
「リディア!」
・・・フフッ。込み上げる笑いは押さえられないわ!
生意気な小娘が、正論で迫る私に反撃できずに許しを請う哀れな瞳を見せているのよ!いい気味だわ!
・・・フフッ。
・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・許しを請う瞳を見せている・・・・・・・・・・?

そう思った瞬間。
神のごとき直感を持つ私の背中に、不気味な波動が走り抜けた。

こ、この小娘!
私のやり方を逆手に取るとは!

見なくても雰囲気が伝えてきている。
セシル達はリディアの表情に騙されている!
リディアに同情し、庇護したいと思い、私のこの姿に容赦のなさすぎる厳しさを感じている。非難さえしているかもしれない!

一瞬にして笑顔を凍らせた私の手をゆっくりと払い、リディアは決して早めない歩みで私の背後に、そしてセシル達の方へと向かった。
すれ違いざま、私に嘲りの一瞥を忘れずに向けるあの余裕!
慌てて振り返ると、彼女はセシルとギルバートに悲愴な決意を秘めた、しかし弱々しさを持ったままの、見る者の情感に訴えずにいられない表情のままに笑いかけているところだった。
私は思わず唇をかみ締めていた。

リディアは氷壁の前に立つと、背後の緊張が高まるのを計って、呪文の詠唱に入った。
ごく初歩の魔法だから、それはすぐに終わった。
彼女の声が紡ぐ音の調べが途切れ、その体をほんの刹那、赤い光が包む。
彼女に内在する神秘の力、魔法力が物質的力を持ったエネルギーに姿をかえたその光がはじけるように拡散し、消えると同時に氷塊に炎が走った。
そして。

見事氷を消し去ったリディアはよろめきながらセシルの元に倒れ込んだ。しっかりとギルバートのマントも掴んで、二人からの支えの手を受ける。
そして、二人から見えない角度で、声には出さずしかし思い切り舌をだして。
「あっかんべー!」

ぷつん。
・・・フフッ。
フフフフフフフ・・・・・・・・・・・・・・・・。

甘いわ。甘いわよ!
まだ勝負はついていないわ!
私は慈愛の笑顔を浮かべ、瞳を潤ませた。
リディアの両肩に手を置く。
包容力ある女性の優しさを溢れさせた仕種、声で彼女の勇気を褒め称えた。
「偉いわ、リディア。あなたなら出来ると」
そう言った途端、彼女の勝ち誇った表情が消えた。
・・・フフッ。
私は感情の奔流に耐えられぬといった様子をあらわに、リディアをこのほっそりとたおやかで、しなやかさも持ち合わせる腕の中に抱きしめた。
「出来ると信じていたわ・・・・・」
私の言葉を聞いたリディアの体に震えが走るのが、この腕を通してダイレクトに伝わってきた。
・・・フフッ。屈辱に身を震わせているわね!
セシル達も、リディアを思いやっての厳しい態度に私自身傷つきながらの激励だったと理解したようね。
今やセシル達の賞賛はリディアではなくこの私に注がれているわ!

そう、この場で賛美され、賞賛されるのはこの私の方なのよ!
自分の痛みに囚われ、それを突き破った小娘ではなく、他者の痛みを自分の痛みと等しく感じ、思いやり、そのうえで勇気を与えた私こそが称えられるのが当然なのよ!

・・・フフッ。ほんの一瞬とはいえ、私にささやかながらも恐怖を教えるとは、誉めてあげるわ!
でも、まだまだ甘いわね!
最後に勝ってこその勝利よ!正義よ!
私に勝とうと挑むなんて、1億回生まれ変わってからにしなさいよ!
ま、ちょっとしたスリリングな体験だったわね!
神様Thanks!

Thank God For The Bomb!!
Wed Jun 2 18:20:14 GMT 1999
おぞん of えあー
□□□■ブレイブハート・7
「…………うっ…………ここ、は?」
 カインが気付いたのは、白い石の床の上。しかもそれは、どこまでも果てしなく拡がっている。
他には何もない。そう、光さえも。
 そこは白い床以外、まったくの闇に包まれた世界だった。
『待っていたぞ。』
「!?」
突然、声が響いた。と、同時に、カインの眼前に気配が生じる。
「な、に?」
 カインは目を疑った。現れたのは、カイン。自分自身だ。
「何者だ、貴様!何故、俺の姿を…」
『姿だけじゃない。俺は、お前自身だ。…いや、正確には、お前の心か。』
「俺の…心?」
もうひとりのカインは頷いた。
『そう、お前の心の負の部分。それが、俺だ。』
もうひとりのカインの鎧が、黒く染まっていく。
「負の部分…」
『…人は誰でも心に正と負を持っている。どちらか片方はありえない。』
「………」
『問題は、心における割合。強さ、大きさだ。正が強ければ、正の人間。負が強ければ、負の人間。』
 カインは思う。自分はどちらが強いのか。
 もうひとりのカイン――黒カインは続ける。
『さあ、俺と闘え。』
「何!?」
『俺は、負のお前だ。つまり、お前が俺に勝てなければ、お前は負の心の方が強いというワケだ。』
「…なるほど、分かり易いな。俺が正か負か…決着をつける!!」
 カインが斬りかかる。黒カインはそれを槍で受け止めた。
「くっ」
『ヌルイな。やはりお前は負の者か。』
「ほざけ!!」
カインの連撃。しかし黒カインはことごとく受け止める。
『ふははっその程度か。なら、今度はこちらからいくぞ!!』
黒カインは間合いを取ると、一瞬の溜めの後、上空へ大きくジャンプした。
「ちっ!!」
続いてカインも飛ぶ。
 竜騎士は、空中からの落下で攻撃の威力を増す。だから、受ける方もより高く飛べば、相手の技の威力を軽減できる。
 従って、竜騎士同士の闘いは、必然的に空中戦となるのだ。
 ジャンプ最上空点に先に着いたのは、無論先に飛んだ黒カインである。
『もらったぞ!』
 だが、カインもすぐ近くまで来ている。
「やらせるか!」
空中で、刃が交錯する。
 だが、喰らったのはカインの方だった。
「ぐっ…」
やはり、空中では武器の差・間合いの差が大きくでるのだ。
カインの剣は、届かなかった。
 肩口をおさえ、カインが落下する。が、空中で体勢を整え、なんとか無事着地した。
「ぐあっ………」
そのまま地に手をついた。傷は深い。
 ついで、黒カインも着地した。
『フッ、解っただろう?所詮お前は負の側の人間なのだ。』
「…だまれっ、槍さえあればお前など…」
『武器のせいにするのか?それはおかしいな。その剣はお前の強さそのものだぞ。』
「……何を言ってる?」
『まだわからんのか。……こんな愚か者を助けるなんて、こいつも無駄なことをしたな。』
黒カインは何かをカインへと、放り投げた。目の前に転がるそれを見る。
「お、お前は…」
あの、ナッツイーター。矢は抜かれているが、胸から血が流れている。
「……俺は…」
『負の人間たるお前に、勝ち目はない。これで終わりだ!!』
黒カインが再び飛ぶ。
「俺は……俺は死ねない!正や負なんて、関係無い!!俺は、今まで俺を生かしてくれた人のためにも、死ぬわけにはいかないんだ!!」
カインも空へと飛んだ。
『バカめ、二の舞だぞ……何?』
カインの手の剣が青く光り、変形していく。
そこに現れたのは、槍。
『ばかな、ブレイブブレイドが、槍に!?』
「うおぉああああああああああっ」
気合いとともに、槍を繰り出す。
再び交錯する二つの刃。
 瞬間、時は止まる。
………………………………。
 黒カインの槍は、カインの兜を砕いていた。闇に拡がる金色(こんじき)の、髪。
……だが、それだけだ。
 対してカインの槍は、黒カインの胸を、見事に打ち抜いていた。
『カ、カイン……お前は……』
「!?」
 突然、黒カインが消える。とともに、眼下の白い大地も消えた。
 カインはまた、落下するのみとなる。
「くっ……」
 落下するカインに、声が響く。

『お前は、得た』
『弱者のために、危険に立ち向かう勇気』
『過去を認め、立ち向かう勇気』
『真実を見抜き、自らの弱さを知る勇気』
『そして、自分にうち勝つ勇気と強さ。』
『刃は真の輝きを取り戻し……』
『お前は、やるべきことを知った』

(やるべきこと……そうか、俺は………)
    (逃げていたんだ……)
  (もう、逃げないって、何度誓ったかな………)
       (俺の答えは、一人じゃ、でない……)
 (……ここでは、もう……)   
         
           (……行くか……)

 
 カインはナッツイーターが光に包まれるのを、見た気がした。


                 8に続く。    
Wed Jun 2 15:09:50 GMT 1999
なない
□□□■改行このくらい?
FF8です。未プレイの人は読みとばした方がよいと思います。ちまちま書い
てるので今までの分は過去ログの彼方です(一度にUPした方がよかった?)
これでラストの4回目です。

<キスティス 4>
…息が止まった。指先から冷えてゆくのがわかった。はしゃぎすぎてると自
分で思っていたから、腕に手をかけたままの姿勢で動くこともできなかった。
「あんたが…そう、俺とサイファーがもめていると割り込んできたり、教官に
なってからはことあるごとに俺に干渉してくるのが…」
もういい。言わないで。
「煩わしくて、放っておいてほしくて」
聞きたくない。お願いだから。
腕を突き放そうとしたのに、意思に反して袖口を強く握りこんでしまった。
「それなのに、あんたに甘えてた」
何を言われたのかわからなかった。硬直したわたしの手をスコールがゆっく
りとほどく。力の抜けた指先が軽く持ち上げられるのを、他人事みたいにぼん
やり見ていた。
 スコール…あなたが何を言っているのかわからない。
「教官だと思うと余計に苛立った。なのに、教官扱いしてなかった。勝手だな」
言葉とは裏腹の穏やかな声に顔を上げると、スコールが少し笑ったようにみ
えた。気のせいかもしれない。それでもかまわない。わたしも少しだけ笑うこ
とができた。
視線は微妙にそらされているけど、触れた指先からスコールの気持ちが流れ
込んでくるような気がする。今、この瞬間にわたしのことを考えてくれている
のが…わかる気がする。
「…話しかければ "別に" で、近づけば "何の用だ" だものね」
なんだ、そっか。最初からそうだったんだ。スコールはわたしのことを教官
としては見ていなかったんだ。
「他の教官にはそんな憎まれ口は言わないのに、わたしにばっかり意地悪で」
悩む必要なんかなかった。勘違いばかりして馬鹿みたい。リターンマッチど
ころか、まだ始まってさえいないのに。
スコールの目がわたしを見ている。わたしはただ静かに待ってる。もう急か
さなくてもいい。あなたはもう小さな子供じゃない。
「ずっと見てくれてたのは知ってる…えばりんぼの、優しいキスティ」
その言葉は、胸につかえていた何かを溶かしてくれた。

 明日、学園長のところに行こう。あなたが背中を押してくれたから。
Tue Jun 1 23:40:22 GMT 1999
おぞん of えあー
□□□■ブレイブハート・6
 ローザはしばらく佇んでいたが、やがて、ゆっくりと口を開いた。
「………彼が…セシルが私を信じてくれなかったからよ。」
「なに?」
「私はセシルを愛していた!なのに、彼は私を疑ったわ。」
「それだけで、殺したって言うのか!?」
「そうよ!愛しているからこそ、信じていたからこそ、余計に許せなかったのよ!!」
 カインは言葉を失う。二人は一片の曇りもなく、愛し合っていると思っていた。いや、事実愛し合っていた。だから、カインは身を退くことが出来たのだ。
 それが、今、セシルはローザを信じられないと言い、ローザはそんなセシルを許せず殺した。
カインにとって、それは在ってはならない事実。
「……恋愛はきれい事じゃないわ。信じ合えなくなったらお終いよ。」
カインの気持ちに答えるように、ローザが言った。
「…だけどあなたは違う。私をずっと愛してくれるわ。そうでしょ、カイン」
「な、に!?」
立ちつくすカインにローザが歩み寄る。
「私は、私を愛してくれる人が好き。私は、カインあなたが……」
「よせっ!」
 伸びてきたローザの手を、とっさに払いのける。
「どうして?……あなたも本当は嬉しいはずよ。私に愛されて。」
「や、やめろ…」
「そして、邪魔者が…セシルが死んで。」
「やめろ、やめろやめろ!!」
カインは己の耳を塞ぎ、頭を振る。
「カイン…素直になって。」
ローザはカインの手を取り、ゆっくりと顔を近づけていく。
「さあ、カイン……」
「……ちがう……」
「!?」
カインは手を振り解き、ローザから離れる。
「カイン?」
「君は…君はローザじゃない!ローザがセシルを殺したりするものか!!」
叫び。ココロの叫び。事実否定の叫び。
「……そう、あなたも信じてはくれないのね……」
 ローザは、カインを悲しげな瞳でみつめる。
カインは揺らぎそうになる気持ちを、必死に支える。
「……なら、あなたも消えるしかないわ…」
「なに!?」
ローザは取り出したボウガンを、カインに向けた。
「私を信じてくれないなら……死になさい、カイン!」
矢が発射される。カインは避けたが間に合わない。
矢は、左肩を捉えた。
「ぐあっ……くっ」
カインは痛みをこらえ、剣を構える。だが目の前にいるのはローザ。
「くっ……違う、あれは本当のローザじゃないっ…」
だが、決心がつかない。そして、二本目の矢が飛んでくる。
「うっ!?………ぐぁっ」
今度は右脇腹に突き刺さる。激痛が走る。
だが、それでもカインは揺らいでいた。
(例え…例え偽者でも、俺にローザは斬れない……)
カインは戦う意思を無くした。剣を下ろす。
ローザは、三本目を構える。狙いは、左胸。
(終わりか……だが、俺には相応しいのかもな……)
そして、射る。
そのときカインは、自分の前に何かが飛び出してくるのを見た。
「なっ?」
矢は、その物体に突き刺さる。そして、地に落ちた。
カインは駆け寄り、抱き上げる。
「お、お前は、あの時の!…なんでこんなところに………」
それは、カインが救ったナッツイーターの子どもだった。
カインの手の中で、弱々しく身体をふるわせる。
「お前、なんで俺なんかを…こんな小さいクセに……」
一瞬、ナッツイーターが瞳を向けた。
「………そうか、小さくても、お前は強いんだな………!!」
カインは気付いた。問題は、外見じゃない。
「そうだ、俺は…俺はローザがローザの姿だから好きだったんじゃない。ローザの心だからなんだ!!セシルと信じ合う合わないの前に、疑うことさえしない二人だったから、だから俺は!!」
 カインは再び剣を構えた。刃は、いつの間にかもとに戻っている。
「俺の目の前にいるお前は…ローザじゃない!俺の弱さそのものなんだ!!」
カインはローザに向かい突進する。
放たれる矢。紙一重でかわす。
「うおおおおぉぉおおおぉおおお!!」
 構えたままの剣は、そのままローザを貫いた。
 真紅の、血。
 その血が視界を塞ぎ、そのまま暗転。
「………!!・あいつは!?………」
 ナッツイーターの安否を想いながらも、意識は薄れていく…


『誰もが持っているもの。誰もが苦しむとは限らない。お前は、資格を得た』


                    7に続く。 
Tue Jun 1 14:53:15 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■ローザから6人へ
ハーイ、ハイハイ、ごきげんよう!!
ローザよ!
今日もお便りの時間、行ってみましょう!

王子さまへ
ハーイ、ハイハイ、今日もお便り届いたわよ!
熱心なラヴコール、誉めてあげるわ!
かなり理解を深めたようね、結構なことよ!
ではもう一つ、教えてあげるわ!
絶対的な存在は、この場合に置いては全てを含み持った存在であり、あらゆる要素が同時に存在しているから全てはクリアに透き通って見通せる、つまり謎はありえないのよ。そして、全てがあるということは、神秘性をも併せ持つということよ。神秘性が謎とまったく同等な意味でないということは御分かりね。
言葉を単純に辞書の通りに解釈せずに考えることも重要よ!

そ、私は全てだから、謎も私の1要素でしかないということよ!
・・・フフッ。

をにさまへ
ハーイ、ハイハイ、どういたしまして!
私からのレスに感謝するとは、あなたはなかなか素直な心の持ち主のようね!
OK!OK!理解ある賢明な人は好きよ!
やばいことはなくてよ!
私へ傾いている心を偽るほうが「やばい」行為よ!
なぜならその時点であなたは素直な心を捨てており、偽りを秘めた心を、愛した人に傾けることになるからよ!
分かったわね?
心を偽るという冒涜をおかしてはいけないのよ!
あなたは素直に私への賛美を胸に抱くべきなのよ!
さ、迷いは消えたわね!
・・・フフッ。

それと、一つだけはっきり訂正を要求するわ!
類は友を・・・ですって?
誰と誰が?
・・・フフッ。まだ理解が足りないようね。今回はまだ許してあげるわ!感謝しなさいよ!

ルイさまへ
ハーイ、ハイハイ、こんにちは!
あなたの挨拶、受け取ったわよ!
でも初めてだなんて、確かにこの名前では初めてね!
思慮深い配慮ある人は好きよ!
4をすでに体験済みだったのね!未プレイだと思っていたわ!
でも、女の対決ですって?
NO!NO!NO!
お仕置きよ、お仕置き!
神の奇蹟である私と、あんな小娘を同等の扱いなんて冒涜よ!
ま、今回はまだ許してあげるわ!
感謝することね!

・・・フフッ。また私の寛大さを示してしまったようね!

なないさまへ
だんだん思えてきたですって?
NO!NO!NO!
それは誤解があった証拠よ!
私はいつでも素のままでいるのだから、今のあなたの心の中にある清らかで一途なイメージが真実よ!
もしそう見えていなかったのなら、あなたの目が曇っていたのよ!
私のあまりの完璧さに嫉妬を覚えずにいられない人は多いようね。
あなたもその一人だったのかしら?
それとも、それらの嫉妬深い人の言葉に耳を汚されていたのかしら?
ま、どちらでもいいわね!問題なのは今ですからね!
・・・フフッ。過去を問わない寛容な精神の持ち主である私に感謝することね!
でも、4のプレイの方法が少し間違っているようね!
楽しむの意味が、微妙に違うようよ!
正しくは、完璧でけなげで一途な私の愛と精神と容姿に感動して、よ!
分かったわね!もう間違えては駄目よ!
・・・フフッ。なんて優しい私。

れんれんさまへ
ハーイ、ハイハイ、ごきげんよう!
そうよ、私はあなたの考えている通り、完璧で非の打ち所がなくて、強いてあげればその完璧さゆえに人の嫉妬心を煽ってしまうことが罪な、神の奇蹟なのよ!
まだ4をやっていないのね。
さ、遠慮せずに私に会いにいらっしゃい!
・・・フフッ。これで私を知らないという罪からまた一人救ってしまったようね。

ボギーさまへ
あんな小部屋にひっそりとなんて、恥ずかしがりやのようね!
OK!OK!慎みをしっている人は好きよ!
そんなに私が気になって仕方ないのは、あなたが私に惹かれている証拠よ!
さ、素直に賛美の感情に身を委ねることね!
たとえ気づくのが遅れても、今はまだ許されるわよ!
・・・フフッ。また一人迷える衆生に光を与えてしまったようね!

それじゃ、ごきげんよう!
GooD Luck!!
Tue Jun 1 03:20:19 GMT 1999

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