バックナンバー 1999.05.23〜05.31


なない
□□□■一緒にUPしとけばよかったわ
FF8です。未プレイの人は機会があったら読んでくださいね。 
では3回目を…。

<キスティス 3>
「昼に来るのは初めてだな」
 スコールはポツリと言った。そうね、と何の気なしに顔を上げたらちょうど視線が
合ってしまった。そして沈黙。
忘れてた。ううん、忘れてなかった。秘密のこの場所…昼間だとこんな風にみえる
のね。どうしてなのか、おかしくもないのにまた笑いがこみあげてきた。スコールが
気まずそうな顔をしたのに気づかないふりで、早口に言った。
「ねぇ、わたしは教官に向いてると思う?」
 話題を急に逸らしたような、それとも蒸し返しのような、自分でもわからない。
「…向いてる、と思う」
 スコールは戸惑ったようだけど、そう答えてくれた。あのときよりも答えが返って
くるのがずっと早くなった。ちゃんとこっちを見てくれるようにもなった。そんなこ
とを考えると目の奧が痛くなる。どうして?と聞いてほしい。
 あわてて背中を向けて、うーんとゆっくり伸びをした。
「学園長が、教官に戻らないかって」
 悩んじゃうわね、とわざとふざけた口調で言った。
「強いっていったらあなたの方がずっと強いし、指導力だってきっとシュウの方が…
それに、問題児のひとりやふたりも押さえられなかった前科持ちだし」
「問題児って…俺か?」
もちろん。そう答えて向き直る。スコールはわたしの方を向いて、話を聞いてくれて
いる。
「でもね、チャンスがあるならリターンマッチも悪くない…かな」
 やれるなら、やらせてもらえるなら。少しくらいは成長したはずだもの。
「ああ…悪くない。あんたに合ってる」
この言い方。とてもスコールらしい…もの足らないような言葉。茶化してしまおうと
したのに、スコールは視線を彷徨わせてまだ何か言おうとした。
「なあに?」
「…いや、いい」
明後日の方向を向いてしまう。それだけで不安が押し寄せてくる。
「もう! 教えて」
腕に手をかけて揺さぶる。ジリジリしているわたしと、スコールにはこうすればよか
ったのね、なんてことを考えている妙に冷静なわたしがいる。観念したのかスコールは
ため息をついて言葉を続けた。
「俺は、あんたが教官なのが嫌だった」
Mon May 31 23:28:49 GMT 1999
なない
□□□■なんだか唐突
箱庭のような美しいマップ(大好き!)と殺伐としたストーリが良いので、未来永劫8等身にしないでほしい
です。ジョブチェンジは継承してほしいけど、あっちのパラメタを上げるとこっちのパラメタが下がる仕組み
で、適当にやってると希望のジョブにいつまでたってもなれない、くらいに面倒だともっといいです。
あとは、竜騎士が今ひとつ使いにくいのでドラゴン系の敵にチャーム無しで騎乗できるとか(…暴れ馬?)
テレポみたいに確率コマンドの一撃必殺技希望。一発屋万歳状態で。
Mon May 31 19:07:17 GMT 1999
おぞん
□□□■ブレイブハート・5
 カインが気付いたとき、そこは何処ともしれない草原だった。
「……今度は、何が起きる………む!?」
何かしらの気配を感じ、振り返る。そこにいたのは…
「セ…セシル!?」
 セシル。最強の聖騎士にして、バロン王。そして、カインの親友。
そこにいたのは、そのセシルであった。
「何故、こんなところに……」
「君を、殺しに来た。」
「なに!?」
カインは驚いてセシルの目を見る。……嘘ではない。
「……僕は、不安なんだ。ローザのことが。」
「ローザの?」
「そうだ。ローザは何を考えているのか、本当に僕を愛してるのか……ひょっとしたら、君を愛してるんじゃないか……」
「バカを言うな!!」
カインは激昂する。
「ローザがお前を裏切るものか!ローザはお前を…お前だけを!!」
だが、セシルも叫ぶ。
「僕だって、信じたいさ!だけど、好きだから…愛してるからこそ、不安になるんだ!!」
……そして、沈黙。
……………………………。
セシルは、おもむろに剣を抜く。
「セシル!?」
「…僕がローザを信じるためには、不安材料を消さねばならない。だから、カイン!君を殺す!!」
セシルは走り、斬りかかる。
「ま、待て……くっ!」
カインはその一撃を自らの剣で受け止める。それだけで、刃が欠けた。
「な!?…こんな脆いはずは……」
「まだだ、いくぞカイン!」
「う!?」
セシルは雷の速さで剣を繰り出す。カインは防戦のみ。その度に刃が欠ける。
「くう……セシル、よせ!俺はお前とは闘えない!!」
「まだそんなことを!」
セシルの剣撃は止まない。
 カインは、剣が本職ではない。しかも、迷いがある。
しだいに、防戦もままならなくなってきた。
「うあっ!!」
セシルの強力な一撃に跳ね飛ばされ、大地を背にする。
「くっ……!!」
起き上がろうとしたカインの眼前に、剣が突き出された。
「……終わりだな、カイン。」
「セシル、俺は…」
「さらばだ!!」
セシルは剣を振り上げる。カインは死を覚悟した。そして…

      ザシュッ

鎧と身体の貫かれる音。だが、痛みがない。
「!?」
 カインが見上げると、セシルの胸に矢が突き立っていた。
「なっ……セシル!?」
「うぐっ………ふ……」
倒れ込むセシルを、急ぎ起きあがり受け止める。が、すでに絶息していた。
「バカな、セシルが死………!!」
 気付いたように振り返る。そこには、矢の主が立っていた。
 が、カインには信じられない…いや、信じたくない光景だ。
立っていたのは、
「……………ローザ……どうしてだ!!」


                    6に続く。
Mon May 31 17:21:52 GMT 1999
kiyu
□□□■乱・後編
<2章・不可避のもの、不可視のもの 2>
「以上で会議を終了とする。意義のある者は...」
参謀長の言葉が終わらぬ内に、末席にいたその者は声を上げた。
「私に提案があります!発言を許可下さい!」
(アルガス...だ)
言に反し、彼は参謀長の許可を得る前に自分の案を説明しだした。
(もとからそんな気はないのさ。そういう奴なんだ)
「確かにシド団長の作戦案は理に適った素晴らしいものですあります。ベスラを本格的に攻略するように見せて、大きく回りこんだ南天騎士団がランベリー城を直接叩く。叛乱軍どもは、まさかいきなり本居地を襲われるとは思ってもいないでしょう。
(今までベスラ要塞を落とそうとやっきになっていたからだ)
 …叛乱軍は、我々が流した偽りの情報を信じて南天騎士団がドルボダル湿原、つまり後背からやってくると考ていることでしょう。そして、背後を固めるために兵を割く...。
 しかし、それだけでは不充分です!私の作戦をお聞き下さい!」
 そこまで一息に言ってのけると、自分の発言の効果を確かめるように回りを見渡した。思っていたよりもそれが薄いことが分かると一瞬不満そうな顔を見せたが、すぐに気を取り直すと言葉を続けた。
「まず、我々の率いる部隊を2つに分け、一方をベッド砂漠に配置します。そして、ゼイレキレからの部隊に呼応してわき腹を突くのです。奴等は、
(「叛乱軍」の次は「奴等」か)
…その部隊を南天騎士団と勘違いし、兵をそちらに廻すでしょう。そうなればベスラ攻略も容易くなるでしょう」
「しかし、偽りの情報を真実にするだけのことではないのか?」今まで沈黙を守っていた南天騎士団団長が口を開いた。
そんなことは百も承知であると言わんばかりの視線で一瞥するとアルガスは再び演説を始めた。

 もともと少数である兵を2分したのであるから寡兵であるのは承知。しかし、陣を浅く広く形成すれば敵の目を欺くことができます。ましてや戦闘はまだ暗い中で行われるのであるから不可能事ではないでしょう。
―――それに何の意味があるのか?
 断じてあります!もし、南天騎士団がエルムドア伯爵率いる叛乱軍を取り逃がしたら奴等はベスラ要塞へとやってくるでしょう。そのとき我々の軍がまだ戦闘を続けていたらどうなりますか?城内と城外の両面からの挟撃を受けるかもしれないでしょう。そうすれば元々寡兵である我が軍が不利。合流した叛乱軍が補給物資を十分に持ってくるようなことがあれば、戦争はさらに長引くこととなります。
―――それは分かっている。しかし、寡兵をさらに分断したからと言って敵の合流を防げるというものではなかろう。
 私に策があります。正面、つまりゼイレキレより侵攻する兵をオトリとし敵の注意を引き付け、ベッド砂漠から進撃した軍がその隙に東門より突入するのです。
―――まて、ベッド砂漠は北門に近いのではないか?それに簡単に門を破れるはずがなかろう。
 北門では偽の情報通りすぎます。途中で進路を変え、東へと廻り込むです。そして、東門は我等の為に開いております。
―――内通者か?
 左様で。

「内通者」というその一言は大きかった。初めは訝しんでいた者達もアルガスの提案を前面的に受け入れていったのだ....。


結局、アルガスこそが内通者だった。そして、2分された兵はあらかじめランベリー城より脱出していた敵の本隊に各個撃破され、指揮官を失った僕たちの部隊も今、最期の時を迎えようとしていた。

つづく

P.S.お約束路線未だ崩せず。次回で一旦幕を閉じる予定です。
Mon May 31 04:21:53 GMT 1999
なない
□□□■まだ誰も止めにこない・・・
FF8未プレイの方はまた今度みてくださいね。連続してUPしたら読みにくいかな。
では2回目です。間を空けるとくじけてしまいそう。

<キスティス 2>
それからの数日は、ありがたいことに学園長の言葉を考える余裕はなかった。復興
したトラビアガーデンへの訪問、ガーデンの試験…試験の監督もSeeDの仕事のひ
とつだ…それと、エスタの視察団。月の涙のモンスターの件でエスタにはSeeDを
派遣している。彼らの働きぶりに関心をもったエスタ視察団が、ガーデンを見たいと
押しかけてきたのだ。
「…まずいんじゃないの? ガーデンは中立なんだし」
 シュウが眉を寄せて小声で話しかけてきた。
「世情が落ち着いているから、無難なところならかまわないだろう、ですって」
こちらも声を落として返す。ガーデンは筆記試験中で、誰もうろついていたりはし
なかったのだけど。
「ガーデン内の各種施設と、あと教室くらいね。もちろん学長室や地下には入れない。
ヤバイ設備は見せないし演習も見せない。大丈夫でしょ」
「そういえば誰が案内してるの?」
「ああ、それはもちろん…」
 途中までいいかけた台詞は、唐突に響きわたった図太い悲鳴にさえぎられた。
「な、なに?」
 あわてて、辺りを見回す。
「…訓練施設?」
「え、あそこは今は誰もいないはずよ。…ってまさか」
 わたしとシュウは、顔を見合わせて叫んだ。
「スコール!?」

そのあとの混乱は、ちょっとした見物だった。身の丈をはるかに超える竜の眷属を
一刀両断にしたきり突っ立っているスコールと、腰を抜かしたエスタの人々。駆けつ
けたときにはそのまま回れ右をして帰ろうかと思ったくらい。シュウになだめられた
りカドワキ先生に脈をとられたりして、半分泡を吹いていたエスタ視察団はようやく
平和で安全な食堂へと向かった。わたしは残ってモンスターの片づけ。いや、正確に
言うとわたし達、だ。
 くるりと振り返ると、諸悪の根元が憮然とした顔で立っている。
「…見たいって言ったんだ」
 思わず頭を抱えてしまう。
「お客様をモンスターの前に案内する人がいますか」
あ、ここにいるわね。おかしくなって笑ってしまった。スコールはますます憮然と
して黙々とモンスターを片づけている。その姿もなんだかおかしい。
「…いつまで笑ってる」
「ごめんごめん。もう笑ってない。…あーあ、手が汚れちゃったわ」
スコールを促して小径の先の水飲み場に向かった。テラスの向こうにガーデンの
巻き貝みたいな姿が見える。二人並んで手を洗った。
Sun May 30 18:54:14 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■FF4です。未プレイの人は注意を
     −REVELATION−
                接触篇

全てが私の為に用意されたかのような、全てが順調に見える私の人生にも時にはアクシデントがあるものよ。
愛する私が退屈しないようにとの、神の配慮と分かっているけれどもね。

まさか、本当に意識朦朧の重体に陥るとは、不覚だったわ。
砂漠のオアシス、カイポの村についた私は老人夫婦を世話係に選んであげたわ。これでこの老夫婦も徳を積む機会を得ることができたってことね!
そしてセシルを待つことにしたわ。
大丈夫、不安要素はないわ。私を必死で探すことはセシルにとって神聖な義務ですからね!
私は安心して意識を混沌へと沈めていった。

意識が融解し、己と他の区別もなくなり、ただただなす術もなく熱い呼吸を繰り返す中、微かに声を聞いた気がした。
幻聴かもしれない人の声が聞こえるたびに、私は気力を振り絞って呟いた。
(セ・・セシ・・ル・・・・・)

声が幻聴でなかった時に備えてなのは当然よ!
老夫婦が聞いてもよし、私のけなげさをアピールよ!
セシルが聞いたなら一番好都合!
彼は私への愛、賛美を押さえられないはずですからね!
・・・フフッ。

そうして私はイメージアップに努めながらも、本当に面倒なことは全てセシルに任せておくことに成功したのよ!

そう、全ては私に為の神の配置した、ゲームを盛り上げる障害だと思っているわ。

セシルはおまけを二人連れていたわ。
私には及ばないけれど、ま、整った顔の吟遊詩人。
でも少し頼りないわね。性格に問題あり、とでも評したら
いいのかしら。
せっかくの私の微笑みに、脅えたような顔をしてセシルの背中に隠れるなんて。
ま、私の完全無欠な美しい笑顔を見て、自分の不完全な美しさに羞恥心をかきたてられたのでしょうね。
優しい私は快く許してあげることにしたわ。
そしてもう一人のおまけ、召喚師リディア!
彼女を見た瞬間、かすかな戦慄をおぼえたわ。でも気のせいと思ったのよ。
だって、こんな発育もしていない、泥にまみれて遊ぶのが似合いそうな小娘に、違和感を感じる理由なんてないと思ったのよ。
それどころか、かわいいじゃない、御姉様と呼ぶのを許してあげようかしら、とも思ったのよ。
私の優しさを、謙虚な心をアピール!
そう思ってリディアに挨拶をしたわ。
そこで私が見たものは・・・・・・・。

恥ずかしそうに、そして警戒心も織り交ぜた初々しい表情でセシル、ギルバートを見やり、そして私にお辞儀して顔をあげたリディアの顔は、私にしか見えない角度で見せた彼女の顔は!

ニヤリ。
私にはそんな音まで聞こえた気がしたわ。
自信に満ちた挑戦的な目を向け、そして小馬鹿にしたように唇の片端を上げたリディアの顔は、確かに悪意を漲らせていたのよ!
私にはっきりとメンチをきって、そして彼女は恥じらったかのようにセシルの後ろに逃げ込んで、ギルバートのマントを手に引き寄せたわ。
そうしておいて、またまた私にしか顔を見せない位置をキープし、声には出さず、しかし思いっきり舌を出して「アッカンベー!」

プツン。
優しい私にも限度はあるわよ。
・・・フフッ。いい度胸よ。
それだけは賞賛に値するわね。でもあなたは敵を見誤ったとすぐに思い知るわよ!
しかし後悔しても私はあなたの挑戦を、御茶目な悪戯で片づけてなんてあげないわよ!
・・・フフッ。あなたの挑戦、しかと受け止めたわ。
格の違い、思い知らせてあげるわ!!

その日、私はあらためて神に感謝したわ。
潰しがいのある玩具を、神様Thanks!

Thank God For The Bomb!!
Sun May 30 14:56:26 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■ローザから二人へ
ハーイ、ハイハイ、ごきげんよう!!
ローザよ!
今日もお便りの時間、行ってみましょう!

王子さまへ
ハーイ、ハイハイ、いつもお便り熱心ね!
王子さまの私への愛、しっかり通じているわよ!
私に「謎」の言葉は不要ですって?
OK!OK!理解はできているようね。けっこうなことよ!
そ、間違ってはいないわよ。全ては真実の一面ですからね!
でも私に対してミステリアスな神秘性を見ることまでは否定はしないわよ!
私は神の奇蹟であり、奇蹟そのものが一般人には理解が難しいって分かっていますからね!

・・・フフッ、完全に術中にはまったわね。

をにさんへ
「だんだんとはまってきた」ですって?
OK!OK!私は寛容よ!
多少理解に時間がかかったからって、1度目は許してあげないこともないのよ!
どう、自分が実際に許されて嬉しいでしょう?
他人事と思っていたときにはなかった感動の実感があるでしょう?
さ、ためらうことはなくてよ!自分に正直になりなさい!
あなたは私に惹かれる心を偽ってはいけないのよ!
自分に正直になるのは、楽し〜わよ!
1度その境地にたっすることができれば、もう後戻りはできないほどよ!
・・・フフッ。さ、自分の心を解放しなさい!
寛大な私はいつでも受け入れてあげないこともなくてよ!

それじゃ、ごきげんよう!
GooD Luck!!

Sun May 30 03:16:08 GMT 1999
なない
□□□■参加することに意義があったらいいな
ものは試しとよくいいますが、やはりやってみなければわからない、というわけで
レッツチャレンジSS。なんせ初挑戦。FF8未プレイの方は後日会いましょう。
全部で4つのセクションにわかれています。誰も止めない限り1個ずつUPします。

<キスティス 1>
あの最後の闘いから半年の月日が経った。当初懸念されていたガルバディアとエス
タの関係も今は平衡を保っている。ガーデンもこれで商売上がったりだと思いきや、
月の涙の置き土産たる各地のモンスターを片づけるために全国行脚の毎日だった。叩
いても叩いてもいつの間にかまた出没するようになるのだ。
 そんなある日、わたしはひとり学園長に呼び出された。

「調子はどうですか、キスティス」
シド学園長は常にそうであるように人のよさそうな笑顔でわたしを部屋に招きいれ
た。可動式の屋根がつくようになった学園長室は、今は屋根を開け放っている。かす
かに潮の香りのする風が心地よい。
わたし達はしばらく世間話を交わした。ここ最近の世界情勢、ガーデンの生徒達の
こと、モンスターのこと。
「ものは相談ですが、キスティス」
 シド学園長は両手を後ろで組み、覗き込むようにこちらを見た。
「教官に復帰する気はありませんか?」
「…教官?」
思わず鸚鵡返しに復唱して、学園長の顔をまじまじと見つめる。学園長は頭をかく
とわたしの返事を待たずに続けた。
「実は、スポンサーがいなくなってしまったので、イデアとわたしはてんてこ舞いな
のですよ。運営の方でもう手一杯ですから、生徒達を預けるには、信頼できる確かな
人でないと…滅多な人にはまかせられませんからね」
「スポンサー…? それは」
 マスターノーグ。あの場合は他にどうしようもなかったけれど。
「ガーデン戦でうやむやになってますけどねえ…不幸中の幸いですか」
この人は虫も殺さぬような顔をして、ときどき驚くほど残酷なことを言う。当たり
前かもしれない。傭兵養成所の、その長なのだから。
「引き受けていただけますね」
「…待ってください」
 既に承諾を取ったかのような学園長を右手を挙げて押さえ、ため息をつく。
 どうして今さら…。
 指導力不足。
 教官失格。
 その意味さえもわからなかったのに。やっとわかるようになったのに。どうして。
「あなたは教官に向いていますよ」
 追い打ちをかけるかのような声に敬礼も忘れ、逃げるように部屋を出た。

Sun May 30 03:01:59 GMT 1999
kiyu
□□□■乱・前編
<2章・不可避のもの、不可視のもの>
無双のつるぎは夢幻の稲妻、
一太刀振るえば大地を焦がす。
聖なる光は天上照らし、
星天冥界一つに交わる。
彼に続くは勝利の歌声、
雷神シドの不敗を謳う。

(ここはランベリー城。敵の本拠だ。敵?そう、叛乱軍のことだ)

「なんということだ。もぬけの殻とは...わしの悪い予感があたってしまうとは...」全身を真紅に染め上げた英雄はひとり呟いた。まだ息も荒く鼓動は刻を細かく刻む。
「全軍直ちにまとめ上げ、完了次第ベスラ要塞への行軍を開始せよ!」
そう副官に告げるとシド ―シドルファス=オルランドゥ―は愛刀エクスカリバーをひと振りしてから鞘に収めた。
 この執務室は、壁一つ向こう側には血の海が広がっており、今なお、その深みを増しているとは思えぬ程整然としており、そして豪奢であった。微かに聞こえる鋼の不協和音もじきに止むであろう。
 美しく藍に染め上げられたカーテンの向こうには漸く陽が昇り始めていた。最早、城壁に争う影はない。ただ、打ち破られた城門が戦の足跡を残すだけである。シドが真っ先にこの執務室に乗り込んできたのには訳があった。

 未だ闇が去らぬ内、シド率いる南天騎士団はランベリー城に奇襲をかけた。初めこそ組織的な抵抗があったものの、シド自らが先陣をきることにより敵本営を惑わせ、その結果分断に成功してからは半刻も経たぬ内に城門が破られた。
 しかし、城内に乗り込んだシドは敵陣にエルムドア伯爵の懐刀・ガフ=ガフガリオン将軍の姿がないことに気付た。
「もしかしたら自分のもっとも怖れていたことが起きているのかもしれない」そう感じたシドは、それを確かめるべく執務室を目指したのだが...。

「なんということだ。もっとも怖れていたことが起こるとは!あの時、わしの作戦案をそのまま実行していればよかったのだ。あまりにもあの小僧―アルガス―がしつこく修正を求めるので妥協してしまったが...このままでは王都が危ない!急がねば...!」そう呟く彼の拳はきつく握り締められていた。

つづく

P.S.あまりにも長いので、一度切ります。
Sat May 29 05:55:46 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■ローザから3人へ
ハーイ、ハイハイ、ごきげんよう!!
ローザよ!
今日もお便りの時間、行ってみましょう!

王子さまへ
OK!OK!ついに悟りを得たようね。
偉いと言えるわね!
大サービスのお褒めの言葉よ!
でも、人生は悟りの連続よ。大悟徹底なんて、私以外にはたどり着けない境地ですからね!
一つだけ教えてあげるわ。裏切りによって変わらない愛も、変わる愛も本質は同じなのよ!
それにおのれの価値、位置をどのような形で関わらせるかによって差が生じ、愛の外見が変わるだけなのよ!
・・・フフッ。また衆生に救いの手を差し伸べたから、私の魂のランクがアップしたわね!

ぼうたろうさまへ
ハーイ、ハイハイ。あなたは素直な心の目で本質を見抜く人のようね!
その通りよ!全てが私の本質よ!
あなたが私を崇めるのに、なんの不思議もないってことね!
あなたの賞賛の言葉は深く私の心に染み入ったわよ!
私の心の下僕であることを許可するわ!
光栄でしょう?
感動でしょう?
私を崇めている限り、あなたの混乱には常に救いの手があることを保証してあげるわ!

・・・フフッ。私の深い懐をアピールよ。

彩花さまへ
NO!NO!NO!
森羅万象ではないわよ!
私への感謝だけで充分なのよ!
何故なら、私への感謝は私を寵愛する神への感謝であり、それはまた私を知ることができた運命への感謝でもあるからよ。
ま、混乱中ということで、今回はまだ大目に見てあげるわ!
私の優しさに、こんどこそ間違いのない感謝をすることね!

女が謎ですって?
NO!NO!NO!
あなたが目を逸らしているだけよ!
目を逸らさずに真実を見つめる勇気を持てばいいのよ。
真理は一つではないのよ!真理を見極める基準、はかる基準が一つではないのですからね!
つまり、謎なんて実際には存在しないのよ。見方が分からないだけなのよ!
どう?理解できたかしら?
もちろん分かったわよね、いついかなる時でも正義は私にあるってことが!
・・・フフッ。また一人救ってあげられたようね。

それじゃ、ごきげんよう!
GooD Luck!!
Sat May 29 04:28:03 GMT 1999
カナ
□□□■夢幻の中のピアス
セ「???」
もう外は明るくなっている。
・・・・・いったいなにがどうなってるんだ?オレはここにいつ帰ってきたんだ?
(謎だらけだ・・・・・・・。)
”プルルルル”
突然、電話が鳴った。オレは電話の所まで行って、受話器を取った。
”ガチャ”
セ「はい。」
ザ「お、帰ってんじゃん。」
セ「ザックスか・・・・・・。」
ザ「おう。なあ、今からそっち行っていいか?ちょっと話したいことがあるんだ。」
(いまからか・・・・・・・。まあいい)
セ「別にかまわない。」
ザ「じゃ、行くから。」
”ガチャ”
オレは電話を切った。
(頭が混乱している・・・・・・。)
考えるのは後にしよう・・・・・・・答えは出そうにない。
”ビー”
ドアのブザーが鳴った。
セ「ザックスだろ?開いてるから入れ。」
”プシュウ”
電子ドアが開いて、ザックスが入ってきた。
ザ「よう、帰ってかのか、リーヴェちゃんとこから。」
セ「ああ。」
オレはいすに座った。
セ「何か用か?こんな時間に来るとは、珍しいじゃないか。」
ザ「ん?ああ、そうそう。ゼフィンのことなんだけど・・・・・。」
ザックスは、オレが座っているいすの、机の前まできた。
セ「ゼフィン?あいつが何かやったのか?」
ザ「あいつ武器庫で盗みやってた。マテリア荒らし・・・・・・。」
マテリア荒らし・・・・・・・。まあつまり、マテリアを盗む、ということだ。
ザ「偶然オレが見つけたから、とっつかまえてしめといた。」
セ「そうか・・・・・・。しかしなぜそんなことをやったんだ?あそこにはそんなに珍しいマテリアなど無いだろう?」
ザ「そこだよ、問題は。」
ザックスは軽く机をたたいた。
セ「どういうことだ?」
ザ「ゼフィンが盗んだマテリア、アイテム。全部リーヴェちゃんに支給するはずのやつだった。」
セ「・・・・・・。」
ザ「なあ、セフィロス。あいつ最近かなりやることがエスカレートしてる。処分考えた方がいいんじゃないか?どうやらあいつ、リーヴェちゃんのこと目の敵にしてるぜ?」
セ「・・・・・もちろん、今回のことを見過ごすつもりはない。」
ゼフィンは、いわゆるHCSの問題児だ。・・・・あまり信頼されてるとは言えない。まあ、やるときにはやる男なんだが・・・・。
セ「降格処分か・・・・・・。考えておく。」
ザ「・・・・・・・・。」
・・・・・・ザックスが、急ににやついた。
セ「・・・・・なんだ?急ににやついて・・・・・・。」
ザ「いやぁ、あの後リーヴェちゃんとどうなったのかと思って。」
オレはため息を付いた。
セ「お前、本当にそういう話好きだな・・・・・・。」
ザ「で?どうなった?ちゅーぐらいした?」
セ「あのなあ・・・・・・。オレとリーヴェはそんな関係じゃないだろう。」
ザ「でもお前、リーヴェちゃんのこと好きだろ?」
!?!?
ザ「どうなんだよ。」
セ「・・・・・し、知らない・・・・・。」
オレは明らかに動揺していた。
ザ「はあ?なんだよ、知らないって。」
セ「人を好きになったことなんてないか・・・ら・・・・。どういうのが好きなのか分からない。」
ザ「はっ!嘘はもうちょっとうまくつくんだな!」
セ「なっ!ちがっ!!」
ザ「わからないんなら教えてやるよ!」
ザックスは、机をのり出して、オレの顔の前で指をさした。
ザ「お前初めてリーヴェちゃんにあったときどう思った?」
セ「ど、どうって・・・・・。」
ザ「じゃあ初めて声をかけたときは?」
・・・・・綺麗だと・・・・・・・・・。
セ「!?」
ザ「リーヴェちゃんのこと思うとどうだ?頭の中がおかしくなって、胸が高鳴るだろ?思わないか?『あいつがほしい』って!」
セ「それは・・・・・・・。」
思・・・・・・・う・・・・。
ザ「心も体も!!そういうのを”恋”って言うんだ!」
・・・・・・・恋?
ザックスは、机から下りると腕を組んだ。
ザ「ま、初恋だし。認めたくないってのも分かるけどな。あ・き・ら・か・に!誰が見ても完璧、お前リーヴェちゃんのことが好きだ。」
セ「・・・・・・・・。」
これが・・・・・・人を好きになるということ・・・・・・・。
ザ「気持ち、胸にしまい込むのはやめろよ。どうすればいい??簡単なことさ!全部言えばいいんだ。」
セ「・・・・言う?」
ザ「好きですって。」
セ「!?」
ザ「簡単だろ?」
簡単だと!?そんなわけないじゃないか!
セ「・・・・無理だ。できるわけない。」
ザ「なんで?」
セ「・・・・返事がNOだったらどうするんだ・・・・・・。」
ザ「お前なあ・・・・・。誰も答えが見える恋なんてできねーんだよ!NOかYESかなんて言ってみなきゃわかんないって!」
だからといって・・・・・・・・。
ザ「ハハハ、お前がそんなに赤面してる顔なんて初めて見たぜ。よっぽど好きなんだな。」
セ「だから!!」
ザックスがまたにやけて言った。
ザ「往生際悪いな。図星だろ?」
セ「う・・・・・・・。」
ザ「あ、別にからかってるわけじゃないぜ?まあ、なんかあったらいつでも相談してくれよな!じゃ、オレも陰ながら応援するぜ!」
そう言うと、ザックスは笑って部屋を出ていってしまった。
(好き?・・・・・・・オレが?)
本当にか?
セ「・・・・・・。」
認められない。・・・・・・・でも・・・・・・・・。
(確かに・・・・・そうだな・・・・・オレは・・・・・・・)
あいつが・・・・・リーヴェが好きだ。
(・・・・・・どうしたんだオレは・・・・・・)
わけがわからない。もう頭ののかがぐしゃぐしゃだった。
”ビー”
その時、突然、またドアのブザーが鳴った。
(誰だよ・・・・・こんなときに・・・・・・・)
”ガチャ”
オレはインターホンに出た。
セ「はい。」
リ「あ、セフィロスさん?リーヴェです。・・・・あの・・・・・武器の書類の提出に来ました。」
セ「!?!?」
嘘だろ!タイミングが悪すぎる!!
つづく
Fri May 28 21:49:45 GMT 1999
カナ
□□□■夢幻の中のピアス
第2章 秘めることができない心

1.
『お前はバカか?』
・・・・・・またこの夢・・・・・・・・。
『やめろと言っただろ?』
なにをだ?
『・・・・・・。まあいい。もう手遅れだな。』
だからなにを言っている?
『さあ、起きるんだ!』

オレは目を開いた。・・・・・・辺りはまだ薄暗い。
セ「・・・・・・・・!!」
(うわ・・・・・・・。)
オレの、ちょうど胸の所にリーヴェの顔がよりそっていた。そうだ、ここはリーヴェの部屋・・・。
(か、かわいい・・・・・・・・・)
って違う!!なんか変だぞオレは!?
(そうだ、今のうちに部屋に・・・・・・・・)
ああ、でもベッドから下りるには、リーヴェを乗り越えないと無理だ。
(起こすのは・・・・・悪いな)
・・・・・オレはそっと、リーヴェの頬をさわった。やわらかい髪が手に触れた。
リ「う・・・・・・・。」
セ「!」
起こしたのか?
リ「くっ・・・・・・い・・・・・や・・・・・・。」
・・・・違う。リーヴェ・・・・うなされている?
リ「いやあ!!」
リーヴェは、押し殺したような声でそう言うと、目を開いた。
セ「・・・・・・リーヴェ?」
リーヴェは、息を切らせてハアハア言っている。
リ「あ・・・・・セフィロス・・・・・さん?」
リーヴェは起きあがった。
セ「どうした?」
オレも起きあがった。
セ「・・・・・・・・怖い夢でも見たのか?」
リ「・・・・・いえ・・・・・べつに・・・・なんでもないん・・・・です。」
・・・・・どう見たって、なんでもないという風には見えなかった。
セ「・・・・・大丈夫・・・・・か?」
リ「・・・・はい。」
リーヴェはおびえているような顔をしていた。・・・・・とても大丈夫そうには見えない。
オレは少しとまどった。
(・・・・・こういうときどうすればいいんだ?)
リ「あ・・・・・本当に・・・・・大丈夫ですから・・・。セフィロスさんは寝ていてください。」セ「え・・・・・?」
リーヴェは、ベッドからでて、部屋から出ていってしまった。
セ「・・・・・・・。」
・・・・こんな時、本当になにをしたらいいか分からない。声もかけてやれない。
セ「わからない・・・・・・。」
今まで、こんな事はなかったから・・・・・・・。
・・・・・ふと見ると、イークがソファーの所に、おろおろした様子で立っていた。
イ「リィ〜ヴェは?」
セ「・・・・行ってしまった。」
オレは静かに言った。
イ「セフィー、なにしてるの?」
セ「・・・・・・。」
イ「おいかけないの?」
(追いかける?・・・・・オレがか?)
イ「・・・・・・。」
イークは、何か言いたそうな顔をしていたが、壁を通り抜けてどこかへ行ってしまった。
(きっとリーヴェの所にいったんだろうな・・・・・・・)
セ「・・・・・・・・。」
リーヴェはどこへ行ったんだろうか・・・・・・。オレはこれからどうすれば・・・・・・・。

セ「・・・・・・。」
『・・・・・決まってるじゃないか』
・・・・・・・オレの中で誰かが言ったような気がした。
『もう答えはでてるだろう?』
(・・・・・・オレは・・・・・)
『行けよ』
・・・・・頭の中に、その言葉が響いた。
セ「・・・・・・・行こう。」
オレは一人でつぶやいて立ち上がった。
そして、早足で寝室から出た。
部屋を出ると、そこには、窓からの薄明るい光に不気味なほど静かに照らされた、薄暗いリビングが広がっていた。

 オレは辺りを見回した。ここから見えるドアは・・・・・・・。
オレは目に付いたベランダのドアへ行った。
セ「・・・・・・いない。」
ベランダには、植木鉢が2.3個おいてあるだけで、ほかにはなにもなかった。

それから、5分ほど室内を探したが、部屋のどこにも、リーヴェはいなかった。
セ「・・・・・外へ行ったのか?」
・・・・・・・いや、鍵はかかっている。
セ「・・・・・・・。」
オレはもう一度、部屋の中を探した。
・・・・・・・と、キッチンに来たとき、
セ「・・・・?」
(ドア?)
さっきは気が付かなかったが、コンロの奥にドアがある。もちろん、コンロがあるので、下半分が隠れてしまい、開くことができる状態ではないし、ノブをさわることも困難だった。
セ「なぜこんなことろに?」
もともと入れる部屋だったのを、リーヴェが隠したのか?
その時オレは、ドアの横に魔法陣があるのに気が付いた。
セ「これは・・・・・?」
もともと、壁は白いのだが、それよりも白い魔法陣が浮き出ている。・・・・・いったい何のための物だ?
セ「・・・・リーヴェ、中にいるのか?」
オレは呼びかけてみた。・・・・・・返事はない。
セ「リーヴェ!!」
オレはノブをさわろうとした。
”バチバチッ”
セ「ぐあっ!!」
ノブに振れた瞬間!手に電流が流れたような痛みが走った。
セ「・・・・・っ。」
手がしびれている。・・・・・何なんだ?これは魔法陣の影響か?
女の声「・・・・・すまない。」
急に、どこからか声が聞こえた。
セ「誰だ?」
もちろん辺りに人はいない。
女の声「今日は帰ってくれ。」
セ「・・・・イーク・・・・、イークなのか?」
かなり感じが違うが、確かにイークの声だった。
セ「リーヴェは・・・・中にいるのか?」
イ「・・・・・・。」
セ「なぜこんな所に?・・・いや、それはいい。リーヴェに会わせてくれ!」
イ「・・・・会う?会ってどうするというのだ?」
セ「それは・・・・・・。」
そんなこと考えてない・・・・・・・でも・・・・・・・。
セ「それは会ってから考える!」
イ「・・・・・・・彼女は”心の部屋”にいる。」
セ「心の部屋?なんだ?それは。」
イークは、オレの質問には答えなかった。
イ「・・・・お前は入れない。」
セ「なぜなんだ?」
イ「私が決めるのではない。彼女がいやだと言っている。」
リーヴェが・・・・・・・?。
イ「申し訳ないが、今日は帰ってくれ。」
・・・・いったいなにがおこってるんだ?
セ「・・・・・訳が分からない。オレに分かるように説明してくれ。・・・・・リーヴェはオレのことをどう思ってるんだ?」
そう言うと、イークは冷たくとこう言った。
イ「・・・・説明する必要はない。人の気持ちをたやすくしゃべるのが許されると思うか?」
セ「・・・・・・・・。」
イ「知りたければ自分で聞け。そうでなければ、なにも始まりはしない・・・・・・・。」
・・・・・・・気が付くと、オレは自分の部屋に立っていた。
Fri May 28 21:48:40 GMT 1999
おぞん of えあー
□□□■ブレイブハート・4
「うっ…………ここは?」
 気がつくと、そこはどこか不思議な雰囲気をもった、広い部屋だった。壁や柱には神秘的な彫刻。
 なにより不思議なのは、明かり入れの窓も無いのに、部屋がほの明るいことだ。その明かりは、中央の祭壇から発せられている。
「……!!…まさかここは…」
カインは急ぎ祭壇に近づく。そしてそこで柔らかな光を放っていたのは……
「……クリスタル………」
紛れもない本物のクリスタル。ここはクリスタルルームだったのだ。
「一体どうなっている?…………うっ!?」
 突如、カインを襲う悪寒。そして、頭に響く声。
(……奪え…奪え…奪え…奪え……)
「な、なに!?」
(…奪え、奪うのだクリスタルを……)
(その手に、その手の中に……)
「ふ、ふざけるな!俺はっ……ぐうっ」
声と悪寒は断続的にカインを襲う。襲う。襲う。
(……奪え、奪え、奪え……)
(そして、闇の力となすのだ……))
「だまれ!!俺はもう……!!」
 カインの叫びは、悪寒と声を吹き飛ばす。
「う……何だ、今のは……」
だが、終わりではなかった。カインの眼前に突然黒い腕が現れる。
「な?……ぐふっ」
 腕はカインの首へと飛び、そのまま締め上げる。
「ぐ……うう…?」
 腕は付け根から再生し、徐々に身体を形成していく。
「う………お、お前は!」
かつて、カインを操った男…ゴルベーザ。
「お、お前は死んだのでは……」
「………。」
 ゴルベーザはさらに腕の力を込める。
「ぐふうぅ」
「………貴様は何故偽る?」
「…?」
「貴様は大きな負の心を持っている。それは、隠せない事実。」
「……ほ・ざけっ」
カインは剣でゴルベーザの身体を斬りつけた。が、斬るどころか傷さえつかない。
「!?」
「ふ、やはりな。貴様は闇なる存在なのだ。この私よりも。」
「……」
「そうだろう?私はその血によって闇に選ばれた。だが貴様は心によってだ。貴様が負の心を持っているから、選ばれたのだ。その過去からは逃れられん。」
「!!」
カインの脳裏に浮かぶ、かつてのヴィジョン。
(………俺は…もう、戻れないのか……)
その絶望の縁に、もうひとつのヴィジョン、そして、声。

  ‘……カイン…’

(!!…そうか、俺は……)
カインは再び剣を振り上げ、ゴルベーザに斬りかかる。
「無駄なことを……何!?」
 今度は見事にゴルベーザの肩口をとらえ、そのまま胸まで切り裂いた。
 カインの首から腕が離れる。
「ふはっ……はあはあ………」
 息を整えながら、屈んだゴルベーザを見る。すでに瀕死の状態だ。
「貴、貴様、何故……」
「……俺はあの時の俺で無ければ、昔の俺でもない。あいつと共に戦った、今の俺なんだ!」
「………しかし過去は消えまい。」
「…解ってるさ。だが、俺はもう過去から逃げない!!」
その言葉とともに、ゴルベーザが消える。
「なに!?」
 そしてまた、暗転。カインはまた闇へと沈んでいく。
「これが……試練なのか……?…」

『過去を乗り切るか。だが、現実はどうかな……』


              5に続く。





Fri May 28 16:26:56 GMT 1999
kiyu
□□□■現
<1章・一部のすり替えであり、一部の逃避>
「ラムザ!おい、ラムザ、起きろよ!」
僕は薄っすらと、重たい目蓋を開けた。意識ははっきりとしないものの、空気がしっとりと冷たいことだけは分かる。次第に緑色のカーテンが、朝露に濡れる草木へと変わって行く。そして僕の五感がまだ夜明け前であることを教えてくれる。何故こんな所に...。未だ覚醒しない意識の奥で何かが僕に事実を告げる。
(ここはアラグアイの森。僕らは今から戦いに出る...。)
僕ら...。僕ら?ぼくと、誰?
(ディリータ)
「早く身支度をしろ、ラムザ。もうすぐ集合の時間だ」
ディリータ ―僕の古い親友― は甲冑を身に纏っていた。そうか、ディリータだ。僕と彼は戦争に駆り出されることになって...
(ベスラ)
そう、ベスラ要塞。ランベリー城攻略にあたり、ベスラ要塞の牽制を担う部隊に編成されたんだった。
(支度をしなくては)
はっ、と我に返り。寒さにかじかむ両手に息を掛けながら、僕は鎧へと手をのばした。

「今回の我々の任務は敵の前線基地ベスラ攻略だ。我々の突入とともに友軍がベッド砂漠より呼応、挟撃する予定だ。聖アジョラの御名を汚さぬように戦って、戦い抜け」
 僕らの部隊長の名前はアルガス。サダルファス家の若い家長だ。貴族とは名ばかりの小物、ディリータはいつもそう言う。一般兵士たちの間でも、平民を人とも思わぬ見下した態度は彼の評判を著しく貶めていた。
「聖アジョラか。あんな奴に頼りにされて、かの女神様もさぞ迷惑なことだろうよ。」声が大きいよ聞こえたらどうするんだ、と親友を諌めながらも僕の意識は今日の作戦へと飛んでいた。

今回の戦の最終目標はランベリー城。争いの元凶であるエルムドア侯爵の居城だ。彼がアトカーシャ王家に反抗の狼煙を挙げてから、早半年となる。平和に慣れ、戦う術を忘れて久しい王国の軍勢を、叛乱の日までじっくりと鍛え上げられていたエルムドア軍は翻弄し続けている。そんな状況を打破するため、ついにオルランドゥ伯率いる南天騎士団が戦場に出ることとなったのだ。ポエスカス湖畔まで回りこむことに成功した南天騎士団のオトリとなるべく、僕ら平民で構成された義勇軍がランベリーと王都の間に位置するベスラ要塞へと送りこまれることとなったのだ。突撃の開始は夜明けとともに行われる予定だった...

「第一、友軍が援護してくれるなんてここにいる誰が信じているというんだ。俺達平民は道具でしかないんだぜ。見殺しにされるに決まっているんだ」静寂の森のなか、ディリータの声は、一瞬間を置いたアルガスの演説に割りこむ形となり部隊中に響きわたってしまった。
刹那の沈黙、ざわめき。そしてアルガスの視線は的確に僕の親友を捕らえていたのだった。

つづく

P.S.お約束路線まっしぐらです。原作中とのラムザの立場の相違に注意してください。次回の内容は本当に未定です。誰か考えて...
Fri May 28 06:16:52 GMT 1999
をに
□□□■正ハイン会、画家希望の方に捧ぐ■□□□
何時の間にか、目の前には朽ちた古城がありました。


「いつから、あったのだろう・・・?」
私は、不思議に思いました。
それは、太古の遺跡のようでした。
それは、時を経ても荘厳な佇まいでした。
私はその城に歩み寄るのを止められませんでした・・・・・。

「ここは・・・・」
ここは、あの古城の忘れ去られた庭園でした。
永遠の時の中、ひとつ閉じていた箱庭。
寂しさで満たされた空間が、太陽の光をゆらめかせていました。
私は、ほぅ、と息を継ぎました。それほどの空間でした。
私は、右手に持っていたスケッチブックを開きました。
そして、柔らかに広がる緑の大地から描きはじめました。

空にワインが一涙落ちた頃、私はようやく描き終えました。
自分の絵を目の前に掲げて頷くと、視線をスケッチブックから戻しました。
私は、帰り支度を始めました。

古城を背に歩くなか、私は、もう一度城を見なくては、と思いました。
そして、古城にお別れの挨拶をしました。
・・・・その時、私は、初めて天使を見ました。

天使は、古城のテラスにいました。
美しい衣を纏い、私のほうを見ていました。
その瞳は、吸い込まれそうな琥珀色で、様々に変化する虹彩は、天上の宝石のようでした。
私は、陶然とそれを見つめました。
天使の憂いを帯びた顔が、微かに優しくなったように感じた時、私は、ふらふらとまた古城に向かっていました。

気がつくと、私は、自分の家のベットでうつぶせに倒れていました。
「夢・・・?」
訝った私は、デスクに立掛けてあったスケッチブックを手に取りました。
しかし幸いなことに、そこには、あの寂然とした庭園の絵だけは、確かに存在していました。
あれは現実だったんだ。安心すると同時に、私は不安になりました。
そして、そこに天使を描き加えました。

完成した絵は、自分でも満足いく出来でした。
ただ、どうしても彼女のあの瞳が描けなくて、どうしても憂いを帯びた顔を描くのが哀しくて・・・・・幸せそうにまどろむ姿を描き入れました・・・・・。


(おしまい)
Fri May 28 02:58:52 GMT 1999
ルイ
□□□■読んでくださって、ありがとうございます
皆さん、読んでくださって、どうもありがとうございました。
かなり自己満足的なストーリでしたが。
アルティミシア様を好きでない方は、
あれ? と思ったかもしれませんが。

また、違うのが書けたら、ここにカキコします。

管理人さんへ
 お世話になっております。
 本当に意外な展開になりましたね、ここのコーナーは。
>もうちっと、様子みさせてくださいね(笑)
   わかりました。
   よろしくお願いします。
Fri May 28 00:52:54 GMT 1999
ルイ
□□□■霧の城の主
             8
 どれほどの時間が経過したのか私には想像もつきません。
もしかすると、
もう時間などは存在しなかったのかもしれません。
 バタンッ!! 
というものすごい音とともに、
肌に突き刺さるような風が吹いてきました。
 どこからともなく聞こえてくる、オルガンの音。
「う、うぅぅぅ」
 その音に混じりながら、獰猛な声が聞こえてきました。
「シ…See…D。何故だ!? まさか! 
……この、こ…の…わ、わた…くしが!?」
「…俺は、……貴方とこのような運命になることを
……望まなかった」
 スコール様は肩で息をなさりながら、そう呟いた。
「…ス、スコール! 何故?」
「俺は貴方に初めて会った時のような少年ではない。
あの頃は全てから逃げ出して、貴方のもとへ来た。
しかし、今は何よりも守るべきものがある! 
リノアや俺の仲間、俺のかけがえのない仲間をだ」
「……ほ、ほほ……スコール、強くなりましたね。
…さ、最初に、出会った頃から、…強い、そなたに……。
あの頃は……心がひどく、傷ついていたのに! 
今の、そなたの、心は……
あぁ、そなたは、さらに、逞しく、美しくなったのですね」
 スコール様はアルティミシア様のお側に寄られ、
手を差し伸べられました。
「スコール!」
 後ろで、仲間の女性の方が心配そうに叫んでおられました。
しかし、今のアルティミシア様は、
以前のご主人様に戻られたご様子でした。
「わ、…わ、…たくしは、ど…どう…すれば?」
「貴方はもう自分の運命はわかっている。
最後の魔女として貴方が全てを
終わらせるべきではないのか?」
「……ほほほ…。……いずれ、そ、そなたとも、
こうなる、う…ん…め…い。
時間は、…時は、待ってくれぬ。
………ひらいたと同時に去ってゆ…く…」
 怒涛のような風がさった後、
静かに純白の百合の花びらが舞い降りてきました。
「スコールよ、私はそなたに出会えてよかった。
美しく逞しい青年よ。ほほほほほ」
 どこかでアルティミシア様の気高いお声が、
そう呟いたように聞こえました。
 月の光で青白く反射した百合の花びらは、
この城を埋め尽くすかのように降り続けていました。

                                                        終わり
Fri May 28 00:49:00 GMT 1999
ルイ
□□□■霧の城の主(つづき)
             7
「SeeD 何故、魔女の邪魔をする?」
「お前ら愚かな人間の存在など、時間圧縮のアリゴリズムに
溶けてしまうがいい! 激しい痛みとともに思考が分断され、
何もできず、考えられず、思いすら何もない!! 
そんな世界にお前達人間どもを送ってやろう!」
「お前達にできることは、
唯一で永遠の存在である私を崇めることよ!
ほほほほほ」
 アルティミシア様はSeeD達を見下ろし、
静かにお立ちになられた。
「さぁ、最初に来るのは誰だ!?  
ふふっ、誰であろうと結果は同じ事! 私が選んでやろう」

「愚かな人間ども、魔女の存在を否定するのなら、
その前に私がすべての時間を圧縮し、
すべての存在を否定しましょう!」
「私はアルティミシア。最後の魔女! 
私の奥底で、押さえていた、
お前達が想像もつかぬ力を見せてやろう!」
「ほほほほほほほ………」
 アルティミシア様の狂気に満ちた笑い声は、
全ての時間を通り越して
響きわたったのではないかと思いました。
Fri May 28 00:43:40 GMT 1999
n.waka@管理人
□□□■いや、おいらも意外、、、(笑)
いや、みなさん、意外と、才能をお持ちでらっしゃる、、、
なんか、ちょっと、創作系をさらに分離した方が読みやすいかもねぇ。
特に、創作系は、昇順と降順を変えた方がいいかも。

もうちっと、様子みさせてくださいね(笑)


Fri May 28 00:21:55 GMT 1999
おぞん of えあー
□□□■ブレイブハート・3
 水中に引き込まれたカインの身体に、次々と触手が絡みついてくる。
「ぐ……ぶ………!!」
 もがきながらも、何本かの触手を斬る。と、その触手の先に巨大な影が現れた。
「!?」
 それはタコともイカともつかない、軟体のモンスター。触手は足だったのだ。しかし、その数はあまりに多い。三十は数えるだろう。
(…オクトマンモスの変異体か?……だが、何でこんな所に……)
しかし、カインには考えている余裕は無かった。身体に巻き付いた足は既に十本を超えている。
「ぐ、む……?」
と、カインは異変に気付く。巻き付いた足はカインが逃げられない程度には締め付けるが、それ以上……つまり絞め殺そうとはしてこないのだ。
 どうやらモンスターは、鋭角的な竜騎士の鎧で、我が身が傷つくのを嫌っているらしい。
(…それで水責めにしたわけか……)
そう、モンスターはカインが溺れるのを待っているのだ。
 カインが力を振り絞っても、水の中では柔らかな足を振り解くことはできない。
 そのままの状態で、一分、二分、三分……五分……
 やがてカインは動かなくなった。
 待ちかねたようにモンスターは足をゆるめ、大きく口を開けてカインに近づく。そして正に丸飲みにしようとしたその刹那。
(かかったな!)
 死んだハズのカインはカッと目を開き、その手の剣をモンスターの口蓋に突き立てる。
 モンスターが痛みに怯んだ隙、カインは剣を抜きモンスターを足場に大きくジャンプした。
 そのまま一気に水上に飛び立つ。
 湖の上空。見下ろせば、先程のモンスターが湖底へと消えて行く。
「…甘かったな。俺達竜騎士は、普段から激しい気圧の変化で鍛えられてるんだ。肺活量も、並じゃない。」
 背の鎧を翼代わりに、空中で旋回すると、そのまま岸を目指す。
「…ん?」
 見下ろす岸の草むらに、助けたナッツイーターを見つける。
「…………フッ。」
 カインは久々に笑みをうかべた。
と、同時に降りるはずの陸地が、闇に包まれる。
「な、なに!?」
 さらに世界の全てが暗転。カインは底なしの闇へと落ちて行く。
「こんなことが……どういうんだ?」
 次第にカインの意識もブラックアウトしていく………

『〈それ〉は、持っていたか。だが所詮、夢の欠片……』


                   4に続く。
Thu May 27 16:51:16 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■ローザから3人へ
ハーイ、ハイハイ、ごきげんよう!!
ローザよ!

れんれんさまへ
あら、あなたはまだ私を知らないというのね!
まだFF4をしていないと?
私の華麗な大冒険をしらないのね?
・・・フフッ。OK!OK!
私は誰にでも優しい、慈愛の女神よ。
あなただって、私の麗しい献身的な愛に身を捧げる、涙がとまらない感動巨編を体験すれば、私の虜になること間違いなしですからね!
どう、私の限りない慈愛に満ちた言葉に感涙が止まらないでしょう?
神に奇蹟である私の、果てしない優しさに満ちた高貴な精神に心うたれたでしょう?
・・・フフッ。さ、もう気に病むことはないのよ。
私を知らなかったという大罪は、この私が許してあげるわ!
許しあげるから、さっさと4を体験して神に愛されている私の姿を堪能なさい!
ほーら、そうしたらあなたも私の虜よ!
・・・フフッ。

王子さまへ
ハーイ、ハイハイ、また迷える仔羊をしているのね!
本当に方向音痴なんだから!
ローザの顔も3度までよ!
何度も迷っていると見捨てるわよ!
分かっていて?私に見捨てられるというのは、全ての救いが与えられないってことなのよ!
永遠の魂の煉獄よ!
煉獄から出れないというのは、救いがありそうでない、生殺し状態が永久に続くってことよ。天国でも地獄でもないのですからね!
嫌でしょう?
怖いでしょう?
だから言ったじゃないの、心で感じた清らかな慈愛の女神のごとき私の姿だけを信じなさいって!!
分かったわね?
王子さまが信じるべきなのは、そして真実は、光り輝く高貴な魂を内側から滲み出させている慈愛の女神のごときこの私だけなのよ!

それに二股の愛が傲慢ですって?
NO!NO!NO!
神の愛を一身に受ける私には、どんな場合であろうとも傲慢さは皆無よ!
それとも私が傲慢に思えるって言うの?
・・・フフッ。仕方ないわね。目薬、目薬・・・・瞳ウルウル形態に移行よ!

王子さま、そうかもしれません。
私の愛は傲慢なものでしかないのかもしれません。
でも、彼ら二人への私の思いに、嘘偽りは皆無なのです。
どちらも本当の心なのです。
二人への同時に抱いてしまった愛は傲慢な愛の形だと、どちらかへの愛を押しつぶしてしまうのは、自分の心を偽って胸を切り裂かんばかりに溢れ出そうとするどちらからへの愛を消滅させようと自分を偽るのは・・・それは傲慢さではないのでしょうか?
私に愛を注いでくれている彼らへの、傲慢な仕打ちにはならないのでしょうか。
どちらへの愛がより重いというわけではないのです。愛の形が違っているだけなのです。
片方への愛をないがしろにすることは、もう一人への愛もないがしろにしていることにはならないのでしょうか。

ぼうたろうさまへ
ハーイ、ハイハイ、ここにも迷子の仔羊を発見ね!
騙されていたですって?
NO!NO!NO!
いつでも私は自分を偽ることはなくってよ!
なにしろ、そんな必要はまったくないですからね!
この!神の奇蹟である私に見せ掛けの姿は不要よ!
素のままでも完璧!非の打ち所なし!
しいてあげれば、その完璧さゆえに人を嫉妬に追い遣ることが多いのが罪ってところかしら。
でも、あなたは私がどんなふうに見えていようと、私の虜であるようだし・・・
OK!OK!許してあげるわ!
その調子で私を崇めつづけなさい!
私の魅力を理解できること自体が、至上の幸福よ!

でも私の術中にはまるって、一体何のことかしら?

まだまだ誤解があるようね!
私に策略は不要なのよ!もう理解できるわね!
自分の中の私のイメージを信じるのよ!
・・・フフッ。安心できたかしら?

それじゃ、ごきげんよう!
GooD Luck!!
Thu May 27 15:40:23 GMT 1999
星の王子
□□□■その男の名はラーメン大好き小池さん
またもFFT2じゃぞ〜!!

>>>ミニゲーム

こんなのはどうでしょう。
「宝探し勝負!」
マップ上を、互いに同数ユニットで動き回ります。
そんで、先に宝を見つけたほうが勝ち!
でもそこには数々のトラップが!!!
勝てば賞金やアイテム。(レアあり)
負ければ金が減ったりとかね。
国一番のトレジャーハンターとかと戦って、勝つと仲間になるんです。
「あんた、なかなかやるな!」
とか言って。
これ面白くないですか?

「コロシアム」
人が多いパーティーと戦うから、メリアドールが好きなあなたも大丈夫です。
こんなものがあったら、彼女は中心メンバーになったことでしょう(T。T)
勝てば景品のほかに、「名声」もあがります。
そんでそれをためていくと、伝説の格闘家が現れて…
その男の頭にはアイアンクローの傷痕が…!

Thu May 27 05:15:57 GMT 1999
kiyu
□□□■夢
<序・全ての始まりであり、全ての放棄>
 生きていた。ディリータが。一年前のあの日、ジークデン砦の爆発で行方不明となっていた親友が。

 一年前、まだ僕らは王立アカデミーの生徒だった。駆け出しの見習の戦士で大きな戦いに駆り出されることもなかった。
あるときディリータは僕に言った。「自分は平民の出だ。王侯貴族の学校にいる資格はない」と。でも、僕はそんなことは気にしていなかったし、そのことを彼にも伝えた。けどディリータは何も応えず、草笛を吹くだけだった。それでも平和な毎日は続いていた。いや、続くと思っていた。
そんな僕をあざ笑うかのようにあの悲劇は起こったんだ。

「アルガスッ!よくもティータをッ!殺してやるぞ、殺してやるッ!」そこには、怒りに猛るディリータを眺めるだけで何もできない自分がいた。
ティータが兄に殺されたことはショックだったし、不条理な死に怒りも湧いたがアルガスの一言に僕の心は縛り付けられていた。
「お前だってディリータを利用している」
僕が我に返ったとき既に、爆発の炎が親友を包んでいた。

眠れない。
「また会えて嬉しいよ。」本当はもっといろいろ言いたかったのに、僕はそれだけしか言えなかった。胸がいっぱいだったんだ。自分のせいで彼の人生を変えてしまったことが分かったから。
 そんな僕の見た夢は....

つづく

P.S.次回から完全なオリジナルへと移行します。
ちなみに続きはまったく考えていません。悪しからず。
Thu May 27 05:10:25 GMT 1999
星の王子
□□□■サウンドノベルは楽しいですよね
FFT2だぞお!

>>>ミニゲーム

これはですね、FFTのようなサウンドノベルがよいかと思います。
雰囲気出るんですよ。ウイユヴェールみたく。
ただ、失敗すると最初からやり直しというのは正直きついです。
ウイユなんて、何回パブロの小説を読まされたことか!
難易度はさがるものの、一個所だけセーブできるとかいうふうにしてほしいです。
Thu May 27 05:06:31 GMT 1999
星の王子
□□□■もいっちょFFT2!
FFT2でーす!

FFTでは、せっかくチョコボとかに乗れたのに、いまいち使い勝手が悪かったです。
なぜかというと、5人しか出撃できないのに、そのうちの1人として扱われてしまうから、そして、
人間のほうが強いし、成長力もあるからです。

この打開策としては、
バトル人数の増加
モンスターを別枠設定にする
モンスターが成長したときのメリットを増す

といったものが挙げられます。
モンスター別枠よりは、人数そのものを増やしたほうが、
プレイヤーごとのバリエーションがあってよさそうですよね。

あと、モンスターもアビリティを選んでつけられるというのはどうでしょう?
それなら育てる楽しみもありそうですし。
ちょっとした防具とかも着けられるようにしてほしいですよね。

FFT2ではいろんなモンスターが使えるようになると面白いと思います。
Thu May 27 04:59:28 GMT 1999
星の王子
□□□■FF9ではこんなことできたりして
FF9ネタでーす

オルラディンさん(FF5掲示板より)
>しかも徐々に老化・・・8頭身でもヤッテくれないでショウか。
>四角社は技術の限界に挑んでもらって、徐々にリアルに「あくまでも美しいまま」老化シテゆくキャラ・・・無理ですか。

おお、これはスゴイですよ!
人間の一生が凝縮されているというすごさ。
最後にはしわしわ骨骨になって、ミイラになって、ばたっ!

あ、そうだ、逆に退行するというのは?
最後に赤ちゃんになってしまうというのもいいかも。
さぞかわいらしかろう。おぎゃー!
少年スコールがガンブレード持って突っ込んでいくなんて、
涙を誘いますよ〜、きっと。
「父の仇!」
みたいなシチュエーションを想像しそうですよね。
あ、ラグナが殺されたというわけではないのでご安心を(笑)

Thu May 27 04:31:31 GMT 1999
星の王子
□□□■わしゃここを売らんぞ!もう、お父さんたら、頑固なんだから
FFT2どうすりゃいいか?

レベル振り分けはいいと思いますけど、オールマスターにできるほうが、
コレクター魂は満たせると思うので、それは残したほうが…
普通にゲームしてる分には個性が出るというのでいいんじゃないですかねえ。

バトル人数は増やしてもらいたいです。
最低でもをにさんがおっしゃるような7人〜10人の間かな。
以前話題になったように、もっと戦術性を増して欲しいかと。
シドで突撃なんてできないように、より組織的な戦いができるようなのを希望します。

カノープスのような特殊キャラもいいなあ。

あと、ウイユをやってて思ったんですが、あれによると民主政もあったらしいんですよね。
だから単に王様がいて、その権力争いではなく、もっといろいろな政治形態だとか国家があるのがいいかな。
古代ギリシャのポリスみたいなものを出してもいいと思うし、
立憲君主国とか専制国家とか、独裁とか。
宗教も複数あるほうがいろいろともつれそうです。


Thu May 27 03:52:03 GMT 1999
ルイ
□□□■霧の城の主〜つづき〜
              6
 SeeDたちがやって来る! 私にも感じるのです。
 アルティミシア様は時間圧縮を行おうとしていました。
全ての存在を否定し、唯一無二の存在としてあり続けるために。
 アルティミシア様は、もう以前のご主人様では
なくなってしまわれたのか?
 最後の魔女としての存在を守ろうとしていらっしゃるのか?
 それにしても私は初めて、
アルティミシア様の恐ろしさを知りました。
 ジカンアッシュク……それはどんな世界なのでしょう?
 アルティミシア様やスコール様、そして私たちはいったい………!?
 しかしそれ以上に私の気がかりは、
 アルティミシア様とスコール様が戦われることです。
 アルティミシア様とスコール様が共に過ごした日々は、
私にとって本当に幸せな毎日でした。穏やかで、優雅で、
何よりも苦しみという感情が
この世に存在しないかのような世界でした。
あの頃のアルティミシア様は普通の女性と変わりなく、
お二人はまるで恋人同士のように見えました。
 あぁ……それなのに! それなのに!
 SeeDが、スコール様がすぐ側までいらしている!
 アルティミシア様は私に、髪を少しなおすようにおっしゃいました。鏡に映るご主人様のお顔は、いつもの静寂さは失われ、
怒りに満ちていました。
 私が御髪を整え終わりますと、意を決したようにお立ちになり、
力強い足取りで、時計塔の方へと向かわれたのです。
Thu May 27 02:34:47 GMT 1999
きゆう
□□□■勇気ある撤退を
をにさん
>FFT掲示板に移った方が活性化するかもよ〜。

どうやらそのようです。開設当初はこんなにSSの投稿があるとは思いませんでした。無念ですが、FFT掲示板に統一しましょうか。
管理人さんの意図とたがうことになりますが、皆さん理解してください。

でも、ただでは撤退しません。私が悪あがきをしてみるつもりです。予想とかいう形ではなくて、ここに相応しい方法で。

ということで、AKIさん、をにさんのレスはFFT掲示板にカキコします。悪しからず。
Thu May 27 02:19:47 GMT 1999
ルイ
□□□■続アルティミシア様物語
題名決まりました。
「霧の城の主」でいきます。
 といっても、もうすぐ終わりますが。
            5
 アルティミシア様は何もおっしゃいませんでした。
私はその日もいつものように、御髪に櫛を入れていました。
大きな鏡をじっと凝視しておられる今日のご主人様は、
どことなくいっそう青白いお肌で、
透き通るような色をなさってました。
そしていつものようにオルガンを弾かれるのです。
私はあの日に奏でられたバッハの「小フーガ ト短調」は
一番耳に残っていました。
そして今、あの曲を聞くたびに
アルティミシア様はご自分の運命を
最初からご存知だったと知らされます。
 それから、何の変化もなく1年が過ぎました。
その頃、私やスコール様がいた世界では、
すべての魔女の抹殺を行っていたそうです。
奇妙な機械を発明するオダイン博士と、
時間の行き来ができる、エルオーネという方が手を組んで、
現在、過去、未来と時間を関係なく行き来できる
機械を作ったそうです。
それにより、邪悪な魔女アデルの抹殺に成功した彼らは、
末裔の生き残りの魔女抹殺計画を進めていたのです。
 その事を知ったアルティミシア様は
大変なお怒りになりました。
私はお仕えして、初めてこのようなご主人様を拝見しました。
「愚かな人間どもよ、もう許しておくわけにはゆかぬ。
魔女は代々受け継がれるもの。この世に存在すべきもの。
それなのに、あぁ、愚かな人間よ!」
「アルティミシア様!」
「私は最後の魔女として、戦わなければならぬ! 
そう、戦わなければ! それが私の使命なのです!」
 アルティミシア様のその瞳には
心に決めた強い意思がみられました。
 そして私はあのようにお強いアルティミシア様を初めて見ました。
魔女としての威厳のあるお姿を。
Thu May 27 02:16:41 GMT 1999
AKI
□□□■システムにはそれほどこだわらないタチなんです
す、すごい小説の数ですね。
悲しいかな、FF8はやっていないので全然わかりませんが。
あっでもFF4はわかります。
ローザと…あっカインの小説だ、わーい(^^)←ファンなんです。

誰かFFTで書いてくれないかな…

FFT2勝手に予想その2
主人公が選べる。
同じ歳(極端な話、同じ誕生日とか)なのに、立場や性別が違うだけでどれくらい異なった人生を送るか、いろいろ経験できる。

でなければ、同じ立場…というか、その日、その場所にいても、齢や性別が違うだけでいかに違う人生が開けるか、見られる。(プレイヤーが、主人公の年齢や性別を設定できる)

ついでに主人公の性格も設定できればなあ。選択肢によって性格が変わっていくとか。(当然選択肢も変わる)…って、もしかしたらもうそういうゲームがあったりして。
Thu May 27 01:59:30 GMT 1999
をに
□□□■じろーらも■□□□
SS以外はカキコしにくいかも。
きゆうさ〜ん、FFT掲示板に移った方が活性化するかもよ〜。

>総レベル振り分け制
これ、個人的には大丈夫なんですが、ビギナーには難しくなっちゃうかもしれません。いい意味でも、悪い意味でも、やり直し効かないですから(^^ゞその点でいうと、きゆうさんの系統ジョブ制(ごめんなさい、勝手に名付けて)のほうなら、戦士系と魔法系の人数配分さえあってればいいから、ポイント高いかも。

>モンスターとバトル人数
モンスターは今のままじゃだめでしょうね。
完全、すーぷーしゃん化か(笑)ほんとに。でも、すーぷー化は、結構いいデスよ。
特性に、「飛行可能」とか「自動回避修正プラス10%」とかあったら、使いたくなりません?んで、ご主人様思いなことに、たまに攻撃してくれたりして。勿論、バトル人数とは別枠で出場できるようにして(^^)

あとは、ビーストテイマーとかサマナーみたいなものが専属して操るものというのもいいかも。ポケ○ンみたい(笑)な状態。同時に3体くらい操れることにすれば、そのジョブ使ってる人は、モンスターも使ってくれるという、ちょっとセコい考え(^^ゞ

私も人数はなるべく多い方がいいです。
7人くらいだと、パーティーとしては丁度いいかもしれませんね(^^)
Thu May 27 01:48:12 GMT 1999
ポンチョ
□□□■間違えて前半を8CLIPの方にUPしちゃいました。すみません。
                2
「ポンチョ殿、・・・本当に騎士になるおつもりか?このまま主上にお仕えしていれば、何不自由なく暮らせるというのに。」
「をに殿。私はもう決めたのだ。どうすればいい。」
「をに殿」の表情に、寂しげな影が宿った。
そして意を決したように、顔を上げ、話し始めた。
「騎士になるためには、敵と戦い自分のレベルを上げなければなりません。多くの人間を倒さなければなりません。そうして選ばれたものだけが、騎士になれるのです。
わかりますか?人を倒すのですよ?あなたの後輩のSeeDを倒すのですよ?あなたにその覚悟がありますか?」

俺は一瞬迷ったが、既に腹は決まっていた。
「主上が、人に何をした?人は主上に何を望んだ?主上のお力を良くも悪くも利用したのは、他ならぬ人間ではなかったのか?ある時は主上に頼り、ある時はそのお力を欲しがり、あげくの果てに、倒そうというのか?人間の思い上がりではないのか!」
「主上は望んで魔女になったのではない。主上は人として生まれて、人として生き、人として人生を全うしたかったに違いない。力を受け継ぐ者さえいれば・・・。
そのことも解らず、主上を倒せば人は救われるのか!」

「わ、わかった・・・」
「をに殿」の目に光るものがあった。
「私もできるなら騎士になりたい。騎士になって主上を守りたい。でも私は自分の弱さを知っている。そして私は、主上のおそばでお仕えしているだけで、幸せなんです。」
「さて、新しい料理人を捜さなくては。忙しくなるぞ。」
悲しいようなうれしいような複雑な表情で手を差し出してきた。


その日から、戦いに明け暮れ、騎士への階段を上がっていった。
何十人のSeeDと戦ったんだろう。いろいろなモンスターに変形した。
いつのまにか、俺はオメガウェポンになっていた。
俺を倒せるものが現れるのだろうか?それを倒さなくては主上の騎士にはなれない。
何年か振りにパイプオルガンが響いた。
「眠りをじゃまする奴は誰だ?」
目の前には、ブラスターエッジを持つ美しい少女、グローブをつけた少年、そしてガンブレードを構えた17.8の少年がいた。

                       おわり。(本当)
Thu May 27 01:42:42 GMT 1999
おぞん of えあー
□□□■ブレイブハート・2
「………ん…んん……こ、ここは?」
 カインが気付くと、そこは森の中だった。
「…聞いた話と違うな…それとも、俺は試練を受けるに相応しく無いということか?」
 カインはしばらく佇んでいたが、そのうちに歩き出した。
 足は、自然に明るい方へと向く。
 どの位歩いたか、突然、視界がひらける。
「…湖、か。」
 そう、湖。それも森の中とは思えないほどの大きな湖だ。
 やがてカインは、湖面に漂う物体に気付く。それは、丸太とその上の…
「リス?…いや、ナッツイーターの子供か。」
 岸辺の丸太で遊ぶうちに、岸から離れてしまったのだろう。
「助けてやるか。……むっ?」
 カインはその丸太周辺の異変に気付いた。何本かの触手のようなものが、湖面から伸び、丸太を囲んでいるのだ。
「ちっ!!」
 カインは大きくジャンプする。湖を眼下にし、降下。丸太を揺らさないように、そっと着地した。
「ぴきーーっ」
 ナッツイーターが新たな不安分子に向け、吠える。
「と、慌てるな。助けてやるだけだ。」
 カインはナッツイーターが引っ掻くのも構わず、右手に包んだ。
 その間にも触手は迫る。
 だが、カインの左手にあるのは、いつもの槍ではなく、例の剣だった。
「…剣は得意じゃないんだがな……」
そう言いつつも剣を振る。すると剣は思った以上の切れ味で、触手の一つを切り落とした。
 だが、触手の数は十数本を数え、さらに新たな触手が湖から飛び出してくる。
「くっ、キリがないな……なら!」
 カインは岸を目指しジャンプした。
 だが、触手が飛ぶカインの足に巻き付く。
「何!?」
 丸太が足場では、高く飛べなかったのだ。
「く、しかしっ」
カインは触手に引っ張られながらも、ナッツイーターを岸へ放り投げた。
 そしてナッツイーターが、岸の草地に無事転がったのを確認したのと同時に、彼は湖に引き込まれていった。

 
                  3に続く。
Wed May 26 17:19:56 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■FF4です。未プレイの人は注意を
−誰でもなく 誰でもいい 誰か−

己に正直なのは、それだけで罪となるのか。
己の心を裏切るのが、罪なのか。
立っている足元さえ定かでないのなら、何をもって断じれば正しい道が分かるのか。
・・・己の心が分からないのは、そんなに罪なのか。
己をさえ、持て余しているなら、どうして他者を理解することができるのだろうか。そこには気遣っているという錯覚しか、ありえないのではないか。
全てが錯覚ならば、良心を信じることも罪へとつながりかねないのではないか。
惜しみなく奪う、惜しみなく与える・・・
本当に信じるのは、信じなければいけないのは・・・

この思いに嘘は無い。
私は確かにセシルを愛している。
理由をいくらでも思い付くくらいに・・・でも本当は理由なんていらないくらいに。
彼へと魂ごと引き寄せられるのが実感できる。激しい渇望、そして充足、安寧。やすらぎを全て与えてくれる。
でも、彼から安らぎを得られなくても、それでこの気持ちが変わるわけではない。
理由は説明できる。でも理由が重要なのではない。

そして彼も私に愛を注いでくれる。
心が通じ、魂に見えない紐帯があるという感触すら感じられる。
彼との挙式が決まって、誰もが私たち二人の幸せを祝ってくれている。
曰く、至上の幸福を手にしている・・・と。

しかし、私にとって大事な存在は彼だけでは・・・

私だけをいつでも見つめている、もう一対の瞳。
もう一人の、私だけの騎士。矜持と自戒、そして友情などというものの狭間で、一人もがき苦しんでいる彼。

私は彼の、表には出さずにいるその葛藤、混沌を愛している。
彼が嫉妬に顔を歪め、それを自制して更に苦しむ様を見て、私は彼の愛を実感する。
無条件に注がれる愛の心地よさに酔いしれる。
それは、彼の愛を、愛してしまったから・・・
彼の愛への応え方が、セシルへのものと違うだけ。
そしてそれは、カインにも本当は分かっているはず。
私には、カインと繋がっている心の紐帯も感じられるのだから。
だから彼の前では、ことさらセシルに触れずにはいられない。
セシルの腕に抱きしめられて彼の優しい愛を感じると同時に、私はカインの苦い愛をいつでも感じていた。

私の心はセシルを愛している。それは偽りのない本心。
そして、私はカインも愛している。それも私の愛の形の一つ。
嘘も誤魔化しもない、私の心の形。

今日はカインの姿を見かけない。
彼の部屋にも、竜騎士の詰め所にも、訓練場にも・・・
セシルも彼を見ていないと言っていた。
何故か胸騒ぎがする。でも不安を無理に押さえつける。

大丈夫、心配はない。彼が私のそばを離れるはずはない。
彼は私への愛を捨てられない。
私は・・・彼への愛を捨てられない・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

セシルとローザの挙式が正式に決まって数日後と思ってください。

「誰でもなく 誰でもいい 誰か」は、愛する立原道造氏の詩の一節です。
Wed May 26 16:25:56 GMT 1999
きゆう
□□□■水を得た魚
ニエ様へ
>個人的にはもっとFFに捕らわれないものを・・・。
>シュミレーションRPGにしか、できないことを

む〜、FFに捕らわれないとはどういうことでしょう?FF色ではタクティカルなシュミレーションが望めないとかそういうことですか?
SRPGにしかできないこと、そうですね〜、せっかく広いバトルマップを持つのだから3D感をもっとだすとヨイかもしれませんね。まだまだいろんなことできそうですよね。

をにさんへ
>HP
同感です。いんちきデータ使うと最初からHP凄まじく多いんですよね〜。やっぱりジョブ間の個性を出すためにも防御力の概念は復活してほしいです。

>総レベル振り分け制
これはいいですね〜。何も考えず振り分けていくとダメダメなキャラができてしまいそうで、すごいことになりそうです。でも、そういうのは必要ですよね。FFTではただ順番にジョブチェンジして育てるだけでしたからね〜。戦略性アップしてよさそうです。

カスタマイズにも制限がなきゃキャラに対する愛着が減っちゃいますよね。態とダメなキャラを使ってクリアするという楽しみ方もできるようなシステムをスクエアさんに考えて欲しいです。ただ、最近の傾向と逆行しちゃうんですよね〜。スクエアさん、ここの掲示板見てくれないかな〜。

>>バトル人数
>モンスターですが、彼ら成長しないから、なかなか出さない
そうですよ!モンスターってパーティーにすら入れてなかったです。人間ユニットと別個に枠をつくったりして強制的にバトルに参加させる戦闘とかを作るといいと思います。ある程度そういうシナリオをプレーヤーに喚起しておいて、育てようという気にさせてほしいですね。ただ今まで通りだと育てがいがないからアビリティみたいなものを付けたりするといいですよね。G.F.みたいに。

で、全体的な人数は人間7、モンスター3〜4てとこでどうでしょう?
それに合わせてフィールドも大き目にしてほしいです。
Wed May 26 15:24:37 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■ローザから二人へ
ハーイ、ハイハイ、ごきげんよう!!
ローザよ!

王子さまへ

>またか!まただまされているのか!?

また?
・・・フフッ。
今までどんな目にあってきたのかしら?
でもだまされているっていうのは、何のことかしら?
あぁ、それが騙されているってことね。
安心させてあげるわ。真実は私よ!
王子さまの心にある私の清らかなイメージこそが、私の本当の姿よ!
どう?安心できた?
私に感謝することね!
王子さまは私のことだけを信じていればいいのよ。
これでもう迷いはないわね。
・・・フフッ。また一人、迷える衆生を救ってしまったようね。

彩花さまへ

>この文体は...どこかで...(^^;;

ハーイ、ハイハイ、きっと予想通りよ!
別に隠しているわけでもないってことね。
でも今更だから、白々しいけどこのまま通すようよ!
でもすごいって、どういう意味かしら?
遠巻きって?
あぁ、私の完璧さに、近寄りがたいまでの高貴なものを感じてしまったということね!
OK!OK!私は寛容な心の持ち主よ!
私の偉大さが分かる、少しは上等な理解力の持ち主にはそれなりに接しないこともないわ!
嬉しいでしょ?
感動の涙を止められないでしょ?
私の寛大な心に感謝しなさいよ!
それと、アルティミシアの話は・・・期待にそえるか分からなくてよ!
でもシリアス方向で考えるかもしれないようよ!

それじゃ、ごきげんよう!
GooD Luck!!
Wed May 26 13:12:26 GMT 1999
れんれん
□□□■こっちに感想書こうっと。
ぼ、ぼうたろうさん......。←笑い死に。
あなた様のイメエヂ、ぶっ壊れですわ。
ぜひぜひ!本宮ひろ志氏か、宮下あきら氏の作画で漫画化して
ほしいもの〜。ちなみにリノアの声は、男性にやっていただき
たいし。バリトン系の。(あはははははーー!!←爆笑)
ダンスなんか踊ったら、スコール腕もげちゃうよ!!
はぐはぐしたら、呼吸困難!あ、だからはぐはぐしなかったの
かしら?
やーーー、ここおもしろいなあ。

Wed May 26 02:07:29 GMT 1999
ポンチョ
□□□■SSの感想は、こっちの方がいいんじゃないか?
ぼうたろうさん、
面白すぎ!リノア剛腕説で来ましたか。意表をつかれました。リノア団としての活動の一環ですね?
しかしまあ・・・よくもこれだけ嘘八百を・・・(^o^)
これじゃ私も頑張らなければ。
Wed May 26 01:13:01 GMT 1999
をに
□□□■あいすく〜む、あいすくり〜む■□□□
FFT2について

陸圧さまへ
HPは固有値で、防御力は変化値ですもんね、普通(^^)
鎧を装備したから、HPがあがったというのは、なんか寂しいです。

中世風はよかったですね〜(^^)
枢機卿とか異端審問官は、私もはまりました〜。
モチーフは100年戦争と薔薇戦争なんでしょうね。

きゆうさまへ
(^o^)ゞ弱気になってはいけませんな、確かに。
自分が創るくらいの気合でいきます。

>何々系と決めたらその中である程度のジョブを行き来できる。
>で、固定キャラとかにだけ、複数の系統の両立を認める。魔法剣士とか。新しいジョブ系はクリスタル制。数人しか特殊な系統のものにはなれない。アビリティは付けれるジョブを制限。例えば、魔道系には攻撃力アップとかの力系は付けれない。

なかなかよさげです(^^)
で、私もそれを参考にして考えてみました。
題して総レベル振り分け制なんて(^^ゞ
まず、キャラのレベルは50が最大です。ジョブは10個あって、ひとつのジョブにつき最大10レベルとなっています。レベルがあがるたびに、ひとつのジョブのレベルをあげられます。こうすれば、オールマスターに出来ない(執拗なこだわり)
あとは、好きなように組み合わせて、個性的に成長させるのみ。まぁ、上のは単純なモデルなので穴空きまくりですが(^^ゞ

あと、モンスターですが、彼ら成長しないから、なかなか出さないですしね〜。戦闘時の人数ですが、きゆうさんはどのくらいがお好みですか。
Wed May 26 01:12:38 GMT 1999
ルイ
□□□■アルティミシア様物語続き
               4
 私も含めてそんな幸せな毎日を過ごしていました。
しかし、スコール様がいらして、5年程経った頃でしょうか、
彼の様子がおかしくなったのは。
 時々、スコール様の耳に何処からともなく届いてくるのだそうです。そして、一度私に話してくれました。
「俺は何で、ここにいるのか、わからなくなってきた。
俺は戦いに逃げてきた」
 私とスコール様がいた世界は、私がこちらの世界に来た頃から、
不穏な動きがありました。
 貪欲で、邪悪な心を持つ魔女、
アデルがイデアという魔女に乗り移って、
世界を支配しようとしていたのです。
 SeeDという傭兵だったスコール様達は、
イデア暗殺を命じられました。
孤児院で育ったスコール様は、
イデアという方を母親のように慕っておられ、
優しい心をお持ちのスコール様は命令に背いたのでした。
「俺は逃げた! 全てから! だから弱い心の隙間に、
彼女に入られたのかもしれない」
 それから、ほんの数日後のことでした。月の光もない闇の夜、
テラスでスコール様が頭をかかえながら
うなされていたのを見かけたのは。
「エルオーネ! リノア! リノア! みんな! 俺は……俺は!」
 そしてスコール様のお姿を見たのはそれが最後でした。
                     
Wed May 26 00:38:36 GMT 1999
ルイ
□□□■アルティミシア様物語続き
 みなさん、読んでくださって、ありがとうございます。
 それでは、早速続きを、2連続で。
             3
 スコール様がいらしてからのアルティミシア様は別人のようでした。今までのように静かに暮らしていらっしゃいましたが、
たまに宴を開くようにもなりました。
 今では見る影もない大広間に、大勢のモンスターが集まり、
彼らが滑稽な踊りを披露するのです。
ご主人様は優雅に椅子にお座りになり、
その宴を眺めていらっしゃいました。
お隣にはスコール様。
彼がお側にいるだけで、ご主人様は安心のようでした。
 いつか、アルティミシア様の下僕である、
オメガウェポンから聞いた話ですが、
アルティミシア様は本当にただ、
静かな生活をお望みなのだそうです。
もう何千年も前から魔女は人間に倦厭され、
何の悪気もないのに魔女というだけで、
火あぶりの刑にされたりと、
人間と魔女の間はいつの時代にも狭間がありました。
そして人間はいつの時代も魔女のその力に憧れていたのです。
その力を利用するために魔女狩や、魔女戦争、
歴史はいろいろ繰り返してきました。
もちろんその中には本当に悪しき心を持つ魔女もいたのですが、
ほとんどの魔女たちは、普通の人間と
何らかわらなかったそうです。
 アルティミシア様は子供の頃に魔女の力を継承され、
成人する頃には人間界と経ち、この城に篭られました。
そして毎日平凡な、
静かな暮らしを繰り返していらっしゃったのです。
 ですから、スコール様がいらしてからのご主人様の暮らしは、
お望みになっていた通りでした。
Wed May 26 00:32:35 GMT 1999
なない
□□□■そんなリノアなら一生ついてゆくわ
素晴らしいです剛腕伝説…笑ってハラ痛い。是非シリーズ化を!

あ、忘れるところでした。えー、予想ではなく希望を一発。
リアル絵のCGもいいけど、個人的に好きな、機械仕掛けの人形たちで
ゲームを作れないかな?
(皆様ここで、ダーククリスタルとかナイトメア・ビフォア・クリスマスとか、
ピングーでもいいからパペットが動いているところを想像しましょう) 
内容はすっごい王道のファンタジー。これをFFの名で作ったらきっと楽
しいと思う。登場人物は皆そろって人外。うっとり。
Wed May 26 00:15:34 GMT 1999
彩花
□□□■わ。
ご、豪腕伝説.....
.....スゴイものを見てしまったデスよ。(←思わずカタカナ)なんつーかこう、もう、拍手するしかないって言うか?...
彼女(?)を自然に受け止めてるスコールもすごいっす。
ぼうたろうさま。私、ぼうたろうさまに対する認識を新たにしましたわ。つ、続きが(コワイけど)見たいです。特に、Disc3冒頭近辺、希望。
Wed May 26 00:03:48 GMT 1999
彩花
□□□■遅くなりましたが、
皆様の、小説の感想を書かせていただきます。

カナさまへ、
前の掲示板から、続けて読ませて頂いてました(^^
でき過ぎな二人(笑)がこれからどうなってゆくのか、興味深々です。でも、長編になりそうですね...がんばってくださいね。
個人的に、イークがお気に入りです〜(笑)

星の王子さまへ、
サイファーのロ〜〜〜〜マンティックな語りですねっ!!
またまた、「なりきり」の才を如何なく発揮されて.....
ちょっと、立ち直りが早すぎる気もしますが(笑)でもそれが、サイファーのサイファーたる所以なのかも???
風神、雷神と彼の関係は、とてもステキですよね。あの、風神が語るシーンも、サイファー視点からぜひ見てみたかったです(^^
こういうの、また書いてくださいね。

ルイさまへ、
きゃあ、アルティミシアさまの話だ!!(至上の幸福)
綺麗だし妖しいし、ステキです。月の光の中の情景が、目に浮かぶようですね。パイプオルガンを弾くお姿もまた...

>アルティミシア様に見初められ髪結い係としてお仕えしております。
はぅ、なんて羨ましい...いえいえ、あのお城で暮らす者はみんな、あの方に認められた者なのでしょうね、きっと(祈)
.....で!スコールが!!はぅ、これからどうなってしまうのでしょう。どきどきです。は、早く、続きを...(←これも切実)

ゆぴさまへ、
こ、これは。
トラビア...泣き虫の彼...そうなのでしょうか。
彼女が、こんなステキなおばあちゃんに...あ、でも、彼女なら、なりそう(^^別の日のお話では、魔女と闘った勇敢な狙撃手が出てきたり、しないのでしょうか。(違うか?)

ぱれおぱらどきしあさまへ、
この文体は...どこかで...(^^;;
このローザ、すごいですね...ちょっと遠巻きにしてしまいそうです(笑)
>今ここではやっている様子のアルティミシアなどの話を書くかもしれません。
え、ええ、アルティミシアさまは流行りですが...(←嬉しいらしい)あの、お手柔らかにお願いしますね〜。ファンなので心配...

おぞんさまへ、
わ、カインの話だ〜(^^
しかし皆様、これから...ってときに切ってしまわれて。欲求不満状態ですよーう。続き、お待ちしていますね☆
Tue May 25 23:52:30 GMT 1999
ぼうたろう
□□□■リノア=ハーティリー豪腕伝説
リノア=ハーティリー豪腕伝説

「ふっ、他愛無いのう」
 校庭から侵入していたトルーパーを軽く一蹴して、パンパンと両手を打ち合せて埃を払いながら、リノア=ハーティリーは豪快に笑った。
「リノア、危ない!」
 緊迫したゼルの声を聞かずとも、後方からガルバディアガーデンが迫って来ていることは先刻ご承知である。
「このわし一人を倒すために、基地ごと突っ込んで来るとは浅はかなことよ」
 いくらなんでも、Gガーデンの体当たりをまともに受け止めようとは、無謀としかいいようがない。
 ガーデンが目前まで迫った時、リノアは雷にも似た咆哮をあげた。
「わしが森のフクロウ大姐リノア=ハーティリーであーる!!」
 すると、驚くまいことか、その気迫に押されるように、Gガーデンの軌道が反れて行くではないか。
「なにーっ! リノアの野郎、ガーデンの軌道を変えやがったー!!」
 ゼルが驚きながら快哉を叫んだ。
 しかし、その喜びもつかの間、反れたGガーデンはバラムガーデンの側面にガリガリと接触し、その余波をくらって、リノアの足元の大地が砕けた。
「ぬおっ……!」
 とっさにバランスを立て直して壁面にしがみつき、かろうじて落下は免れたものの、足場がひどく悪く、少しでも動けば崩れてしまいそうだ。
「リノア、大丈夫か!?」
「ああ。だがこれでは身動きがとれんな……」
「待ってろ、今ロープを探してくる!」
 ゼルはそう言いながら稲妻のような勢いで駆け出し、その姿はセリフの終わる前にはもうそこになかった。
「ふっ……せわしない奴よ」
 そう言ってリノアは微笑んだが、実はそう安心してもいられない。というのは、今度こそ彼女を仕留めるべく、Gガーデンが旋回して、またもや接近しつつあったのだ。
「性懲りもないのう」
 Gガーデンから大勢のトルーパーが飛び出してくるのを見ても、相変わらず彼女には余裕の笑みが浮かんでいる。
「また煩いハエが来たか……」
「大言壮語もその辺にしとくんだな! その状態で何ができる?」
 トルーパーの隊長らしき男が進み出て言った。
 彼らのマシンガンの銃口は全てリノアに狙いを定めている。
「泣いて許しを乞うのなら、俺達とて赤い血の通った人間だ。命だけは助けてやっても良いのだぞ」
 隊長はサーベルを抜き、その刃先を彼女の眼前に見せびらかすようにして、おもむろに斬りつけた。
 もとより殺そうと思っての一撃ではない。彼女の頬に一筋の血がにじんだ。
 身動きのできない彼女を見くびってか、それとも大勢による安心感からか、隊長は彼女を嘲笑し、ついで彼の部下達もそれに倣った。
 その代償がいかに高くつくか、無知というのは時に死よりも恐ろしい。
「ふん、このわしをいたぶるつもりか? ひと思いに殺せばよいものを」
「貴様にはさっき部下を大勢やられた。簡単に殺しては腹の虫がおさまらん!」
 トルーパーの隊長は、リノアが泣いて命乞いをするのを期待していた。
 もちろん命乞いされたところで、助けてやるつもりなどなかったが。
 しかし、相変わらずリノアはごう然と隊長を見下し、狼狽の色は全くない。間違っても命乞いなどしない男……もとい女だ。
「貴様らが何人束になろうと、このわしの敵ではないわ!」
「お、おのれ……殺ってしまえ!」
 明らかな格の違いを見せ付けられた焦りから、命令を下したその声は上ずっていたが、もちろんそれでマシンガンの攻撃力が減るわけではない。
 複数の銃口から放たれた銃弾が、彼女に集中する。
 ダダダダダダダダダダダン!
 トルーパーの攻撃が及ぶ一瞬前に、彼女は魔法を唱えた。
「はあぁ……プロテスッ!!」
 チュチュチュチュチュイーン!
 甲高い音をたてて、銃弾は弾け飛んだ。
 しかも、あろうことか、その跳弾はそのままことごとくトルーパーに跳ね返った。
 ある者はエンジンをやられ機体ごと墜落していき、またある者はその身に銃弾を浴びて死傷者続出である。
 戦える者は狙ったように隊長一人を残すのみとなった。もちろん狙ったのである。
「ば、ばかな!」
 隊長の驚きも無理はない。通常プロテスにはダメージを半減させる効果しかなく、攻撃が跳ね返されるなどありえないことだ。
 彼女の放った魔法が、並のプロテスでないことは言うまでもない。
「セントラ拳法氣闘法の一つ、硬氣孔だな」
 背後から聞こえた声に隊長が驚いて振りかえると、そこにはいつの間に来たのか、トルーパーに乗ったスコールの姿があった。
『セントラ拳法――かつてセントラ時代に隆盛した、自らの肉体を武器とする闘法で、現在のいわゆる拳闘とは体系が全く異なり、現在はごく一部の人間にその奥義が伝わるのみである。氣闘法とはその中の一つであり、特殊な呼吸法により、集中力を極限まで高めるとともに筋力を十二分に蓄積することで、瞬時的に爆発的な力を引き出す闘法である。無論誰でもできるわけではなく、ごく少数の才能ある武道家が長年の鍛錬によってのみ到達しうる極意である。中でも硬氣孔は取り分け修得が難しく、中国拳法史上でも、これを極めたとされる人物は九人を超えずと言われている。全身の細胞を活性化させ硬化し、あらゆる衝撃を無効化するこの秘技は、上級の術者ならば銃弾すら弾くと言われる。現在でも鍛え上げられた身体のことを「鋼の身体」というのはこれに由来する。――民明書房刊「セントラ壱万年の神秘」より抜粋』
「あわ、あわわ……」
 あまりのことに、隊長は歯の根も合わないという体である。
「リノア、恐ろしいやつよ。やつを敵にまわしたら命がいくつあっても足りん……。相手が悪かったな」
 リノアはスコールを見てニヤリと笑った。
「来たか、スコール。ではそろそろ良いか……。壁にへばりついてるのももう飽きたわ。はあっ!」
 言うが早いか、気合とともに壁面を蹴りつけた。
 壁面は同時に砕けて、岩隗が落下したが、その岩隗を蹴りつけて、彼女は宙高く舞いあがり、隊長のトルーパーの上に着地した。
「な、何っ!? 初めから動けたんじゃないか!」
 隊長は騙されたという思いでさらに狼狽したが、そんなことは今更驚くには値しまい。
「やつのために全速力でロープを探しに行ったゼルの顔を立てたのだ。リノアとはそういう奴よ」
 スコールが独り言のようにつぶやく。
「邪魔だ。どいてもらおう」
 リノアは隊長をじろりと睨み、拳を振り上げた。
 彼女のパンチを隊長が避け得たのはまさに奇跡だった。
 ただ、その奇跡を実現するために、彼は機体から飛び出さなければならなかったが……。
「ああああぁぁぁぁ〜〜〜…」
 遠ざかって行く彼の悲鳴を聞きながら、リノアはやや困惑顔で頭を掻いた。
 彼女の右拳は機体の内壁に大穴を空けてめり込んでいた。
「やつがよけるものだから、機械の方をぶち壊してしまったわい」
 彼女の乗ったトルーパーは煙を吹き、火花を散らせていた。
「これに掴まれっ!」
 スコールがロープを放った、が、エンジンが爆発したのが一瞬早かった。
 リノアは落下し始めた機体を蹴りつけジャンプしたが、わずかにロープに届かない。
 一瞬スコールの顔から血の気が引いた。
 その時、リノアが、くわっと目を見開き、烈迫の気合を込めて叫んだ。
「わしが森のフクロウ大姐リノア=ハーティリーであーる!!」
 彼女は手足をばたばたと羽ばたいて、数メートルの距離を飛びわたったのである。
「ふうっ、常識はずれな奴だぜ」
「わしはまだ死ぬわけにはいかんのよ。おぬしの大事なモノを預かっておるからのう。わーっはっはっは…」
 澄み渡った青空に、リノアの豪快な笑い声が響いた。

Tue May 25 23:21:18 GMT 1999
かこちゃん
□□□■楽しいなり。
ルイさん>
読ませていただきました。
私好みです。
アルティミシア様の気品が溢れ出しています。
そしてなにより・・・
Oh!myスコール!!!きゃーー。
どんっどん出してくださいねーー。

カナさん>
早く読みたいです。
楽しみにしておきます。
Tue May 25 22:18:09 GMT 1999
おぞん of えあー
□□□■ブレイブハート・1
 ……彼がここに来て、もうすぐ一年になる。
 その間、彼が人と会うことは無かった。……いや、偶に双子の魔道士が来ていたか。
 どちらにしろ、人と会う機会を自ら作ろうとはしなかった。
 未だに抜けきらない想い。悩み。
 だが、彼は今日、ようやくあの場所へ向かう。
 かつて彼の親友の心を導いた、あの場所へ……

「……ここが、例の……」
 彼を待っていたのは、まるで鏡のように姿を写し出す壁だった。そこに写るのはもちろん彼の…
「…ん?」
 彼の目が止まる。一瞬、鏡の中の彼が笑ったように見えたのだ。
「……まさか、な。」
 つぶやいて軽く頭を振る。と、再び目が止まる。その視線の先には、地に突かれた一振りの剣があった。
「今まで、あったか?あんなもの……」
 彼は訝しがりつつも、剣に歩み寄る。そしてなんとなしに剣の束をつかんだ。瞬間、
「!?、何?」
 剣から蒼い光が溢れ、さらにその光が鏡の壁に乱反射して、部屋全体を包み込む。
「うぅ、こ、これは‥‥」
 あまりの眩しさに、目を閉じる。と、同時に、急速に気が遠くなる。
「な、何だって…いう……んだ………」
 完全に気を失う寸前、彼は「声」を聞いた。

『お前は何を持っている?、カイン。』 

                   2に続く。
 
 
Tue May 25 16:22:21 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■ローザのイメージ、違いますか?
星の王子さまへ

>ローザのイメージがああ!!!

FANXFAN CLIPにて反応していただいて、ありがとうございました。
この名前を書いた時、他のCLIPでの名前を書き忘れてしまいまして、何やら時期を逸してしまったようです。眠かったのですよ。
今更ですから、ここでアナザーストーリーを書く時は別人格として、ぱれおぱらどきしあで通すことにしました。

でもローザのイメージが王子さまのものとはちがっていたようですね。
それはローザの術中にはまっている証拠ですよ。

もしかしたらシリアスローザ、そしてFF8の、今ここではやっている様子のアルティミシアなどの話を書くかもしれません。
その時には読んでいただけたら幸いに思います。

もしかしたらローザに美しく清らかなイメージを持っているのかもしれない、純粋な王子さまにきっとローザも感謝しつつも、ほくそえんでいることでしょう。
Tue May 25 12:31:18 GMT 1999
ニエ
□□□■どこに行けばいいのだろう。
皆様、はじめまして(で、いいのかな?)
あっちこっち読んで歩いて、混乱中のニエです。

ここは、勝手に予想などを書いて良いのですね?
では、色々気軽に、叶いそうに無い話で盛り上がりましょう。←私の方針。

FFT2
是非出して欲しいものです。出るっていう噂と出ないと言う噂と両方聞きました。
けど、ファンなら応援あるのみ!・・・ですよね?
ストーリー分岐も夢ですが、個人的にはもっとFFに捕らわれないものを・・・。
シュミレーションRPGにしか、できないことをやって欲しいですね。
Tue May 25 12:19:38 GMT 1999
きゆう
□□□■山葡萄色・別荘にて。
をにさん
>FFT2が出ると夢想しながら
そんな弱気ではいかん!結構ホントらしいんだぞ!(という噂)

>オールマスターになるのがどうしても嫌
ん〜。これはキャラの個性がなくなるからですか?じゃあこういうのはどうでしょう。

何々系と決めたらその中である程度のジョブを行き来できる。
で、固定キャラとかにだけ、複数の系統の両立を認める。魔法剣士とか。新しいジョブ系はクリスタル制。数人しか特殊な系統のものにはなれない。アビリティは付けれるジョブを制限。例えば、魔道系には攻撃力アップとかの力系は付けれない。

>四不象にしてやるぅ。
これはいいなぁ。それにあわせて戦闘時の人数も一工夫欲しいです。

>欧州騎士が中華武人とモスクで決戦!
すごくファンタジーだね....>良い意味で

陸圧殿
>もっとモンスターが出してほしい
ははは。TOと比較してますね?確かに少なすぎた。しかも各モンスター間の差が上手く出たなかったとも思う。

>ジョブはほしい・・・しかももっといらなさそうなのが。
お主変わっているのぉ。

AKIさまへ
>モンスターにも重要な役目
そうですね〜。ただの障害物じゃつまんないですよね〜。
私はもっと隠し的にやってほしいです。何処かのモンスターを瀕死にして生け捕るとイベントが発生するとか。
Tue May 25 11:15:56 GMT 1999
AKI
□□□■別荘だ、わ〜い
ここがFFT掲示版の別荘だと聞いてやってきました。
半分くらいの方、はじめまして。AKIと申します。よろしくお願いします。

FFT2予想ですか。
個人的には中世より近世のほうが好みです。華やかな宮廷(舞踏会とかサロンのシーン希望)、そこに渦巻く権謀術数、貴族と民衆の軋轢、新しい政治思想(民主化など)の発生、で、革命後貴族たち(+裏切り者・造反者)の投獄や処刑執行権は、プレイヤー次第…おや? なんだかベルバラみたいですな、これでは。

で、モンスターにも重要な役目がほしいなあ。あるモンスターを生け捕らなければならないとか、高い知能を持つモンスターが実は重要な…って、いかん、暴走してる。ブレーキブレーキ。
Tue May 25 10:37:47 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■私はけなげな天才白魔導師
・・・フフッ。
ごきげんよう。今日もこの私に会えるなんて・・・あなた、一生分の運を使い果たしたのかしら。
試しにご自分のステータス画面を開いてみなさいよ。ラックのパラメータが0かマイナス15ぐらいになっていると思うわよ。

え?
どうやるか分からない?
・・・フフッ。仕方ないですわね。
愚民を導くのも神の奇蹟である私の努めということなのね。
Xボタンよ!
△ボタンの場合もあるわね。
え?そんなもの分からない?
あらあら・・・フフッ。
あのセシルやカインでも出来ることなのに・・・うふふふ。
御気の毒ですわ。
ま、無能者は無能者らしく、この神の奇蹟である私でも素直に崇めたてまつっていればいいのよ。
神の恩寵のおすそ分けぐらいはもしかしたら・・・あら、賜ってもそれに気づくことすら無いかもしれないわね。
諦めが肝心という言葉だけ送ってあげるわ。

今日はセシルを追って砂漠に突入よ。
これで私のけなげさ、ひたむきさをアピールよ!

生まれた瞬間から私の精神的下僕になることを運命づけられている世界中の男性は当然ながら・・・女性だってこんな私に熱烈な愛を感じずにはいられないでしょうね。
世の中には私のあまりの完璧さに、嫉妬せずにはいられない哀れな女がいることでしょう。
神の奇蹟の代償ならば、それも仕方のないことですわ。
・・・フフッ。それは私の唯一の罪、といったところかしら?
でも、そんな哀れな女どもも、私の役に立つのだから、存在ぐらいは許してやらないこともなくてよ。
私のひたむきな姿、純真に愛を貫く驕りのない謙虚な姿に涙し、改心し、そして精神的に隷属することを許可してあげてよ。
・・・フフッ、愚かな嫉妬に狂う哀れな衆生を救う高貴な精神の持ち主・・・私のステージランクがアップ・・・というところかしら。
ま、少なくとも私のイメージアップにはなるわね。
・・・フフッ。

それにしても砂漠までの道のりの遠かったこと!
それも私のけなげさを更に強く演出と思えば、一瞬の苦労でしかないけれどもね。

ミストの洞窟?
それがどうしたの?アルテミスの弓矢を装備した私に敵なんていなくてよ。
なんでそんな弓矢を装備しているかって?
前回のロードの時にゲットしたのを隠し持っていたのよ!
前回とかロードとか、なんだか分からない?
・・・あら、私としたことが口がすべりすぎたようね。
・・・フフッ。今の言葉は忘れてしまいなさい。その方があなたの為ですもの。
いいものをあげるわ・・・GFっていうの。あなたの頭にドリルで穴をあけて、これを挿し込むのよ。記憶消去にとっても便利なのよ。見事に都合の良い忘れ方ができるんですからね。
ほーら・・・過去のしがらみ、束縛からの脱却よ。嬉しいでしょう?
・・・また一人愚民を救ったようね。フフッ。

ミストの村は・・・焼けこげていて、ロクな物が無いようだから素通りしたわ。でも私の服に焦げ臭い匂いが、かすかについてしまったようだわ。
・・・許せないわね。今回は急いでいるから見逃してあげるけど、次に通る時には・・・覚悟していなさいよ。
・・・フフッ。

ミストの村の先の行き止まりは・・・チョロイわ。
凡人だって時間と根性があればノミと金槌だけでトンネル開通できるのよ。
神の奇蹟であるこの私には指先一つ分の障害でしかなかったわ。

さてと、セシルに会うまでに、病気の一つでも仕込んでおかなくてはね。
もうすぐ会える気がするし・・・どうしようかしら。
ただの疲労で倒れるだけでは駄目よ。もっとインパクトのある病気でなくては・・・何がいいかしら。
適当に雑菌が山ほどついていそうなものでも、そこらで採取して食べてみようかしら。
大丈夫、私の体は都合に合わせて虚弱体質になれるのよ。
「私、体が弱いんです」攻撃でセシルやカインに倒れかかる必要があれば、どんな時でもすぐ乙女の嗜み・失神だって出来るのよ。
守ってあげたい本能をウリウリするのには欠かせない、重要なスキルですものね。

それじゃ、これから私は病気になる予定なの。忙しいのよ。
残念でしょうけど、今日はここまでね。

また会う日まで、ごきげんよう!
Tue May 25 09:20:12 GMT 1999
ゆぴ
□□□■SS「いつかの情景」
「いつかの情景」

トラビアの外れ。頂に万年雪を貯えた山の麓にその家は建っていた。
窓の外の荒涼とした大地は、すでに冬支度を整えて、空からの贈り物を待っていた。
夜の帳が降りて、凛とした静けさの中で暖炉の炎が爆ぜる音だけがパチパチと鳴っている。

「おばあちゃん、おはなしきかせて!」
安楽椅子に腰をかけて本を読んでいる、ふくよかな老婦人の元へ、おかっぱ頭の女の子がトテトテと駆け寄る。
「おやおや、まだ起きていたのかい」
「だって、フィリアちっともねむくないもの」
「しょうのない子だね。セスはちゃんと寝ているようだけど」
「セスは、まだ、こどもだもの」
「あらまあ」
老婦人は、老眼鏡を外して優しく孫娘を見やった。かわいいお姉さんぶりが微笑ましい。
「ねぇ、おはなし!!」
老婦人の膝の上に小さな手を乗せて、見上げるフィリアの目はきらきら輝いてみえた。
「おねーちゃーん、どこー」
「あっ、セス、おきちゃった」
べそをかきながら部屋に入ってきたセスは、フィリアの元に駆け寄り、腕にしがみ付いた。
「おねえちゃーん」
「もう、びーびーなかないの。おとこのこでしょ」
フィリアが険しい顔をして叱っている。
「セスはお姉ちゃんが好きなんだよね」
「あたし、なきむしキライ」
「ぼく・・・なきむしじゃ・・・ないもん・・・」
とは言ったものの、セスはもう目に涙をためている。
「(この子はあの人に似ている。遺伝なのかしらね。)
 セス。お話してあげるから泣いてはだめよ。泣いたら、お姉ちゃんに嫌われちゃうわよ」
「うん・・・」
セスは,ぐしぐしと手の甲で涙をぬぐうと、太陽のような笑顔をみせた。
「(おやおや、泣いたカラスがもう笑った)
 はいはい、それじゃ、お話を聞いたら寝るんだよ」
「うん!」
二人は元気よく返事をした。
「これはね、本当にいた魔女とその騎士の物語・・・」

トラビアの夜は、深々と更けていった。

おしまい
Tue May 25 09:00:45 GMT 1999
陸圧
□□□■はじめまして
皆様方はじめまして。いつもはFFTの掲示板にいます、

「陸圧」と申します。FFT2の話はこちらということできました。

よろしくお願いします。

きゆうさんへ

約束どおりきました。FFT2をもりあげろという指令を
遂行いたします。

みやびさんへ

ゲストキャラを始末したのは私も同じでございます。
今度はやはり地下100階でしょうね。
でも前作では、地下10階のボスが面白くなかったので、
FFT2ではやはり最後に待ち構えるボスは知ったキャラの方が
いいですね。

それと私としてはFFT2ではもっとモンスターが出してほしい
なあと思っています。

FFと名がつくにしては、いまいちモンスターの種類が少なかったと。
もっと、変わった敵がいいなあ。
(でも変わっていても赤チョコボのようなのなはいいです。
何度殺されたことか、もう最後は会うとリセットしてました)

をにさんへ

わたしも防具はHPが増えるだけというのは不満でした。
なんで騎士なのにこんな簡単に死ぬんだあ、と何度か叫びました。
やっぱり防御力って必要ですねえ。
これだけは、従来の考え方でよかったと思うのですが・・・

ストーリーはFFTは結構好きでした。
異端審問間なんて中正の悪僻がとてもいい味でした。
舞台は中世しかないなと私は思ってます。

ジョブはほしい・・・
しかももっといらなさそうなのが。

こんな感じでしょうか。長くなりましたが、以後よろしく
お願いします。



Tue May 25 07:09:56 GMT 1999
ルイ
□□□■続き(アルティミシア様)
            2
 ある時でした。蒼白い月の光がぼんやりと窓から差している頃、
いつものように私が絹のような御髪を梳かしている時でした。
ご主人様はめずらしく私にお声をかけてくださいました。
いつものご主人様とは思えぬほど、ほんの少し
そわそわしてらっしゃるような感じでした。
「ルイよ、やっと待ち望んでいた訪問者が現れるぞ。
そなたと同じ世界から来る」
「アルティミシア様?」
「ほほ……ここへ来ることを望んだ者よ、私が引き寄せた」
そう言われて、いつになく早い足取りで、部屋を出てゆかれました。
 現れた彼は私と同じく、心を閉ざし、
人間との接触を望まぬ少年だったのです。
端麗なお顔だちは17歳とは思えぬほど、
大人びた表情をつくりあげていました。
どことなく寂しさをおびて、傷ついた青い瞳。
無口で、孤独で、訓練を受けた強さが
ご主人様のお心を動かしたようです。
彼の名はスコール。
そして、その日からアルティミシア様の
騎士としてお側にいらっしゃるようになったのです。
                           つづく
Tue May 25 05:43:52 GMT 1999
ぱれおぱらどきしあ
□□□■私は天才白魔導師
FF4ネタです。未プレイな人は読まないほうが良いかと思われます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・・・フフッ。
皆のアイドル・天才白魔導師ローザよ。
え?知らないってことはないでしょう。魔法だけでなく、直接攻撃でも世界一で、容姿も勿論世界一。
そんな存在が私の他にあって?
ないでしょう。当然よ。私は神の愛を一身に集めた、奇蹟なんですから・・・フフッ。

あらあら、どこが魔法も直接攻撃も世界一だ、ですって?
反論なんて許さなくてよ!
・・・でも、今回は見逃してあげるわ。私の優しさに感謝しなさいよ。

回復も攻撃も、更には補助まで、全ての系統を使いこなすという、信じがたいほどの技術、そしてキャパシティをそなえたハイパーな魔導師は私だけなのよ。御分かりになって?
幻獣?何それ。あんなものは魔法でなくてよ。ただの猛獣使いでしょ、興味なくてよ。

そして直接攻撃。
確実に敵にヒットさせられるという神の保証は、私にしか許されていないのよね。
たとえ竜騎士だろうと、暗黒騎士だろうと、ブンブンからぶりする姿は・・・フフッ。
攻撃力?
関係ないですわ。私は体力勝負なマッチョをめざしたことは無いのよ。
技術、即ち華麗なるテクニック!
・・・ほら、私に似合う言葉でしょう?
モンク?論外ですわ。
私は筋肉で出来た脳を持っていないし、本能だけで生きるのはお断りよ。

どう?私の天才ぶりが分かった?
分かったわよね・・・フフッ。

内向的と見せかけて、しかし狙った男性の部屋にも押しかけるわよ。当然夜中にね。
・・・これで普段は表に出さないけれど、実は内に燃える心とひたむきさを秘めた、ますます魅力的な神の奇蹟という私の存在をアピールよ。

・・・という訳で、これから出世株のセシルの部屋に行ってくるのよ。忙しいのよ。
陛下のもとを辞した後の様子を見るに・・・かなり落ち込んでいたわ・・・チャンス!

残念でしょうけど、もうお喋りしている時間がないわ。
セシルが部屋でまだ悩んでいる時、まだ眠さをさほど感じていない時、それらのタイミングが重要なのよ!
また会う日まで、ごきげんよう!
Tue May 25 03:51:07 GMT 1999
ルイ
□□□■無題
注1)アルティミシア様についてのお話です。彼女について
   興味のない方はすっとばしてください。
注2)あくまでも、フィクションですので、FF8のストーリーとは
   あまり関連がありません。
             1
 私、アルティミシア様の髪結い係のルイです。
人間の世界に嫌気がさし、このお城に偶然にも辿り着いたのが、
今から7年程前のことでした。
アルティミシア様に見初められ髪結い係としてお仕えしております。
毎朝、と申しましても、まだ薄暗い月が時計塔を照らしている頃、
ご主人様は御仕度をなされます。私が漆黒の御髪を梳かしている間、
ご主人様は大きな鏡に映るご自分のお顔を表情ひとつ崩さず、
見入っておられるのです。それはそれはお美しく
私の櫛を持っている手がしばしば止まろうとするほどでした。
 このお城に人間は今は私しかいません。
私は毎朝ご主人様の御仕度をお手伝いするだけなのです。
ご主人様はほとんどお話にはなりませんでした。
いつもパイプオルガンの前にお座りになり、
いろんな曲を奏でてくださるのです。
お城にお仕えしているモンスターたちも
オルガンの音に酔いしれておりました。
私はご主人様のお側にお仕えして、本当に幸せだったのです。
そう、あの日が訪れるまでは。
                            つづく
Tue May 25 02:58:39 GMT 1999
ルイ
□□□■ヴァンパイアも執筆してみました
初めての方、はじめまして。
夜明けなルイです。
ここに、皆さんが、作品を公開して
いらっしゃるようで、私も若輩ながら、
ミニストーリーが書けましたので、
読んでいただけたら、と思いました。
ポンチョさんや彩花さんのストーリーと
少しダブっっていて申し訳ないのですが、
もしよろしかったら、読んで下さい。
Tue May 25 02:49:49 GMT 1999
をに
□□□■だめ意見になっちゃった■□□□
まぁ、FFT2が出ると夢想しながら(^^)お話します。
因みに客観的予想ではなくて主観的希望デス。

まず、ジョブ&アビリティ制度をなくしたいです(おひおひ)
私、最後にオールマスターになるのがどうしても嫌なんです(わがまま)
ってことで、クラスチェンジ制がイイナ。
でも、もっと気に入る案があればそれで・・・・。

世界観は継承希望(^^)
やっぱ、中世欧州騎士絵巻ちっくがよいな。
今度は人種の坩堝こと、オリエントあたりで、やるのもいいかも。
欧州騎士が中華武人とモスクで決戦!なんて。

あと、モンスター完全乗騎化。
四不象にしてやるぅ。
あと、防具でHPが上がるのは、もうやめて欲しい気が・・・・。

ごめんなさい、抽象的になってしまって。
でも、最初なので、皆さまご意見お待ちしてます。
Tue May 25 02:37:45 GMT 1999
きゆう
□□□■唐紅
みやびさんへ
FFT掲示板は入れませんか?一度、CLIPSのTOPに戻ってから行って見てください。

>ダンジョン
そうですね、おまけだからこそ凝ったものを造ってほしいですね。
チョコボのダンジョンは私は1000階以下まで潜ったツワモノです。
エンドレスも楽しいかも...
レアなアイテムごっそりはいいですね〜。そういのメリハリがあってこそ挑戦したくなりますよね。
Mon May 24 22:18:42 GMT 1999
みやび
□□□■FFT掲示板に入れませんでしたが
壊れている訳ではないですよね?
もう一度チャレンジしてみます。

きゆうさん>
初めまして。FFTはかなりお気に入りのゲームであります。
ディープダンジョンの最下層で、ゲストキャラを敵と間違え
経験値に変えてしまったのも、今では良い思い出・・・。ふふっ(泣)。
チョコボのエンドレスダンジョンは嫌ですが、
てきとうに深くて、お宝ごっそりの上、隠しキャラと御対面などの
イベントがあると楽しそうですね。

もう一度、FFTへジャンプしてみます。とうっ!
Mon May 24 21:49:31 GMT 1999
ゆぴ
□□□■FF9に思うこと
まみむめもー!

>>FF9に思うこと
PS2の発表会で映されたデモ画面。FF8のムービーレベルのキャラがマイキャラとして動かせるようになるとのことでした。
でも、FF8を考えてみると、マップ上を動いてるのはさほど大きくないキャラです。まあ、中には、手前に進んでくると大写しになる場面もありますが、ほとんどがスーファミのチビキャラより少し大きいといった感じです。
八頭身では、ありますが。
世界を広く感じさせるには、仕方ないことかもしれません。
例えば、バイオのような大きさのマイキャラを操作する場合。世界を広く感じさせるには、広大なマップを用意しなければならず、それを動かすプレーヤーは、移動にかなりの労力を要します。
ですから、PS2にプラットフォームを移すからと言って、本当にあの美麗なキャラをマップ上で動かせるようになるかは甚だ疑問です。恐らく、要所でしか実現されないのではないかと思います。

まあ戦闘シーンのカクカクポリゴン&無表情は、改善されると信じております。
あとは、TVの解像度との戦いですね。

では。FF9考でした。
Mon May 24 17:12:33 GMT 1999
きゆう
□□□■藍鼠
みやびさんへ
>また、ムスタやラムザが・・・。

そうですね〜。スクエアはキャラの継承してくれないんですよね〜。
FFT2ではキャラ継承も試みて欲しいですよね。ディリータ王の崩御から何年後、ムスタディオの孫が謎の老人ラムザと出会って...とか。

クリフジさんへ
なかなか通な方ですね。今度こそはクマさんが...ですか?
地下百階は復活して欲しいですね。

ボギーさんへ
私よく知らないんですが、松野氏というのはTOの人ですか?
オウガバトル3の方ではなくて?

おぞんさんへ
>FFTだと、竜騎士は飛ばないほうが強かったような

これについてはFFT掲示板の方で。
Mon May 24 16:35:57 GMT 1999
おぞん
□□□■FFT2がまちどうしくて。
………たあっ!・・飛びまわりのおぞんです。
FFT2でるんですか!?ウワーイ!っえ…噂?
でも信じてます。どうかぬか喜びになりませんように。

2ではもっとジャンプを使えるようにして欲しいです。
だって、FFTだと、竜騎士は飛ばないほうが強かったような(泣)。

それではまたお会いしましょう。ジャーーーーンっぷ!!
Mon May 24 12:42:43 GMT 1999
ボギー
□□□■ブルーベリーもいいかも
こんにちは、と。よろしく。

オウガな松野氏はクエストへ戻ったって聞いたことがあるんだけど、どうなんでしょうかね。いや、よくは知らないんですが。
Mon May 24 11:17:36 GMT 1999
ゆぴ
□□□■執筆中
まみむめもー!

もう、どこをどうしたら良いのか分らないので、ゲリラ的に挨拶。

創作活動は、好きなのですが、なかなか最後まで終らせることがないので、ここを練習の場にしてしまおうかなどと考えています。

いまは、FF8のおはなしを書いていますが、発表するかは分りません。

では。
Mon May 24 10:06:04 GMT 1999
青い=スヌーピー=色指できない=彗星
□□□■初めました!
まみむめも!

皆様初めました!
私は青い=スヌーピー=ここの部分がよく変わる=彗星と申す者です。
多分月曜日に来たら混乱するやろうな、と思ったら、案の定、モルボルにエンカウントした時並みです。不良社員にはちょっぴりきつい立ち上がりですが、きっと今夜当りは、えらい事になるでしょう。

とりあえず、全ての掲示板に全く同じ紹介文を書き、とりあえず、時間が無いので、F掲示板に落ち着くつもりですが、時間が経てば、流動的に動くつもりです。オフ会の連絡などは、今のところ、Fに書くつもりです。では行きます。

年:天秤座、あ、ちゃうちゃう、O型、でもなくて、不良社会人(うし年)。
出身地:政令指定都市になるなる、といわれて早何年?の、大阪府堺市。
今住んでるとこ。:東京のどっか、もしくは、千葉のどっか。
趣味:詳細はメールで。
HNの由来:初代ガンダムのシャアが好きであり、赤い彗星にしようかとおもたが、かぶる恐れが有り、青い色が好きな事も有って、青い彗星にしました。ランバ=ラルでも可です。
性格:犬と玉子(王子ではなく)が嫌い。ラーメンが死ぬほど好き。あ、それは好き嫌いの話で、基本的には、頑固、つっこみ好き、ボケ苦手、おおざっぱ、などです。
各種団体:セルフィ団ジョーカー
鼻血団キング
法学ゴレンジャー男女雇用機会均等法(略称)
あとなんかあったような・・・。
FF歴:4から全部。好きな順番は、8→7→5→6→4
その他:れんれんさんのG.F.(もちろん、ガールフレンドではなく)。


というきわめて、面白くも何とも無い奴ですが、見捨てないで下さい。
今夜また来ます。


では!
Mon May 24 09:16:57 GMT 1999
星の王子
□□□■サイファーの決意
いつか聞かせてやるさ!

俺のロ〜〜〜マンティックな夢をな!



……………………
俺の夢、それは、魔女の騎士になることだった。
そして、それを果たしたんだ。
なのになぜだ!この空しさは…!?

俺は常に、自分が正しいと思うことをやってきた…
常に……そう、俺はひたすら我が道を突っ走ってきたんだ…

そんなとき差し伸べられた魔女の手―――――

俺は…それをつかんだ。

あれは――――間違っていたのか?

スコール!!!
あいつは今や世界の英雄だ!
それに引き換え俺は…!!
もはやガーデンにも帰れない。
今更どの面下げて帰れっていうんだ。
俺に帰る場所さえ残されていない。そして仲間も…

ん?俺に仲間なんていたのか…?こいつら以外に……
そうだ!俺はすべてを失ったわけじゃない…
あの戦いで得たものは、地位や名誉じゃなく、
本当の仲間だ。
他のすべてを無くしても、俺の側にいてくれる、こいつらだ。

あん?俺は何をうじうじ考えていたんだ?
ふっ、こんなじゃ「骨のある奴リスト」には載れないな。
俺はサイファー・アルマシーだ!!
他の誰でもない、俺自身なんだ!!!
見てろよ、スコール。
俺はこいつらと一緒に、新たな俺の道を行く!
サイファー・アルマシーの道を!!


おっ。
雷神、かかってるぞ。
おいおい、何やってんだ!もっと腰を入れて・・こう
な!?で、でかいぞこいつ、ちょっ・・風神、お前も手伝え!
バラムフィッシュなんてちゃちいもんじゃねえぞ!!
いいかっ、逃がすなよ!
いっせーのーせっ!!

リ…リヴァイアサン!!!
ぎにゃあぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!!!


Mon May 24 08:58:24 GMT 1999
星の王子
□□□■予告で〜す
さて、お約束通り、サイファーで書いてみました。
以前から気に入らないと公言していたEDの彼ですが、
僕なりに解釈してみて、それなりに納得いきました。
またもやなりきりモノローグですが、大した量でもないのでお目汚しにもならないでしょう。
EDの釣りシーンを想像しながらご覧ください。
御意見御感想はF掲示板(FUN X FAN)でどうぞ。
Mon May 24 08:55:14 GMT 1999
ぼうたろう
□□□■よろしく〜
こんばんは! ぼうたろうでっす。
今後ともよろしく!

カナさんの小説はここで読めるんだな〜。
ちょっと途中を読み飛ばしてるかも。過去ログ読まないと。
続き楽しみにしてます。

ポンチョさんもなんか書いてる〜。(←なんかって(^^;)
こんなとこで終わったら気になるじゃないですかぁ(^^;

Mon May 24 01:58:50 GMT 1999
クリフジ
□□□■なんじゃこりゃ!
 うを!なんか久しぶりに来てみればすごいことになってる。

 FFT2ですか〜。でてほしいですね。ディープダンジョンを100階ぐらいにして、マルチエンディングにして、バトルは激ムズで、FF8のキャラだして、主人公はクマで、妹は可愛いくて、人間どもを虐殺しまくる心暖まるストーリで、・・・ところで松野氏はまだ四角社にいるのですか?
Sun May 23 23:34:01 GMT 1999
ポンチョ
□□□■レスれす
カナさん
>私、こういうタイプの話が大好きです。
小説の参考にさせていただきますね。
小説家のカナさんに、理系の私の稚拙な文を読んでくださってありがとうございます。
>しかし、過去のんも全部公開しようと思ったら、膨大な量だったので
過去のは全部読ませていただきました。レスしませんでしたが、面白く読ませていただきました。セフィロスが好きなんですね。彼も運命にもてあそばれた方ですが。

私の一カ所、脱字がありました。
Sun May 23 23:16:49 GMT 1999
みやび
□□□■こんばんわ!
皆様、初めまして。
こちらは作品関係ですね。後程ゆっくりと拝読させて頂きます。

ところで、
FFT2のお話が出ておりますが、本当ですか?
また、ムスタやラムザが・・・。
いえいえ、キャラクターの継承は皆無に等しい四角でしたね。
このお話が、近い未来に現実のものとなる日を
楽しみにしています。
それでは、他も巡回してみます。
Sun May 23 23:00:45 GMT 1999
オルラディン
□□□■お邪魔します〜
こんばんはです。
すぐにココで発言するかは未定ですが、とりあえずご挨拶して、仁義をキッテおきます。
今後ともヨロシクお見知りオキ下さいませ。
これから既に書かれているストーリーを読んできます。
Sun May 23 22:29:41 GMT 1999
きょんた
□□□■迷ってさまよってます
えーと、ここは小説とかの掲示板ですね。
あとでゆっくり読みにきます。
ではでは。
Sun May 23 22:24:56 GMT 1999
星の王子
□□□■ちょっとお知らせ!
ちょっと宣伝っぽいですが、
カナさんの小説、今回以前のものを見たい方は

http://www.jonasun.com/FF8/clip/clipb62.html

こちらまで。
FF8の過去ログからも行けます。
というわけでした。
Sun May 23 22:06:32 GMT 1999
ポンチョ
□□□■まずは、お詫び
をにさ〜ん!!いらっしゃいますか〜?
事後承諾で何なんですが。HN使わせてもらいました。(^^;
投稿と掲示板の新装開店と同時になって、舞い上がったり、混乱したりでをにさんの承諾を取るのを忘れてしまいました。
どうもすいませんでした。m(._.)m
Sun May 23 21:16:16 GMT 1999
カナ
□□□■夢幻の中のピアス
唇と唇が触れ合おうとした・・・・・・・・・・・その時!
”グイッ”
セ「いてっ!?」
誰かに思いっきり後ろから髪の毛を引っぱられた。
イ「だめぇ〜!!リぃ〜ヴェにえっち〜なことしちゃー!!」
セ「いてぇー!」
イークだった。強く引っぱられすぎて、オレの上半身は起きあがった。
リ「イーク!こ、こら、やめなさい!」
リーヴェが起きあがってそう言うと、イークはオレの髪から手を離した。
リ「早く、剣の中にもどりなさい!」
すると、イークはぱっと消えてしまった。
セ「・・・・・・・・・・・!!」
オレはあわててリーヴェの上からどいた。
(オレは・・・・・・・・今なにを!?)

セ「すまな・・・・・・・い・・・・・・・・・。」
頭の中がぐちゃぐちゃだった。
リ「え?」
セ「・・・・・・どうか・・・・・・してた。」
リ「え、あ、いいんです。事故だったし・・・・・・気にしないで・・・・・・くださいね?」
(・・・・・・・・本当にそう思ってるのか?)
見る限りでは、リーヴェに動揺は見られなかった。
リ「許してあげますから、今日はここに泊まっていってくださいね。」
セ「いや・・・・・・・それは・・・・・・・・。」
オレが断ろうとすると、リーヴェは両手で顔をおおい隠した。
リ「うっ・・・・ひどいっ・・・・セフィロスさん、私の唇を奪おうとしたのね・・・・・・・。」
セ「ああああ!!わかったから!」
(・・・・・・・・なんか、完全にこいつのペースにのせられてないか・・・・・・・オレ。)
オレがそう言うと、リーヴェは手を下ろして、にっこり笑った。
リ「約束ですからね?」
(・・・・・・まずい・・・・・本当にここに泊まることになるんじゃないのか?)
リ「まだなにか言いたそうですね。」
セ「・・・・・・・・オレがここに泊まったら、お前の寝るところがなくなるんじゃないのか?」
リ「ソファーで寝るから大丈夫です。」
セ「・・・・・・そんなわけにはいかない。」
リ「じゃあどうするんですか?」
(だからオレが帰れば・・・・・・・・・。)
リ「帰るなんて言ったら怒りますからね!!」
(・・・・・・・・・どうやら抵抗しても無駄なようだ・・・・・・・・)
セ「オレがソファーで寝る。」
リ「なに言ってるんですか!!病人なんですよ、セフィロスさんは!」
セ「でも、だからといってあんたをソファーで寝させるわけにはいかない。」
リ「じゃあ私も一緒に寝ます!!」
セ「・・・・・・・・・は?」
リ「それで文句ないですよね!」
(それの方がまずいにきまってるじゃないか!!!)
セ「・・・・・・・おい、言ってること分かってるのか?オレと二人で・・・・ベッドで寝る?」
リ「そうです。」
(16の女が言うことか!?)
セ「・・・・・・・だめだ。」
リ「そんっっっっっなに私と寝るのがいやですか?」
(いや・・・・・・いやとかそういう問題じゃなくて・・・・・・・・・)
リ「もう!じゃあセフィロスさんが寝るまでベッドには入りませんから!」
(・・・・・まあ・・・・・そのほうが・・・・・・・いや、でも・・・・・)
リ「それで文句ないですよね!」
セ「だから・・・・・・・・・。」
リ「ないですよね!?」
セ「・・・・・・・ないです。」
(・・・・・・・・どこまで強引なんだこいつは・・・・・・・・。)
リ「よろしい。じゃ、今日はもう遅いから寝てくださいね。」
しかたないか・・・・。でも、そういえば・・・・・・・・、
セ「・・・・・・最近・・・・・よく眠れないんだ・・・・・・。」
あの妙な夢のせいで・・・・・・・・。
リ「それでもベッドに入ってください。」
・・・・・・オレは、しぶしぶベッドに入った。
リ「ねえ、セフィロスさん、眠れないならお話ししてくれませんか?」
セ「・・・・・・・・話?」
リ「だめですか?」
リーヴェは・オレが横になっているベッドに腰掛けてきた。・・・・・・オレは、リーヴェがいる方向とは逆の方向を向いて寝た。
セ「・・・・・・・自分のこと話すのは好きじゃない。」
リ「じゃあほかのこと・・・・・・・・私のこと話してください。」
セ「お前のこと?」
リ「私のことどんな女だって思いますか?」
どんな女・・・・・・・。
セ「・・・・・・・昼見たときは、すごく冷たい顔をしてた。」
リ「・・・・・・。」
セ「それなのにオレが倒れたら看病して・・・・・・イークにも優しい・・・・・。どっちが本物なんだ?」
リ「・・・・・・・どっちもですよ、きっと。」
セ「・・・・・・・。」
リ「昼間は・・・・そうですね、なに言われるか分からないし、初めてだから黙ってたんです。」
セ「オレやザックスは平気なのか?」
リ「さあ・・・・・・・。よくわかんないですけどね・・・・・。」
セ「・・・・・・普通のやつは、オレに話しかけることさえしない。近づいてこない・・・。でも、お前やザックスは違う。笑いかけてきたり、怒ったり・・・・・・・。」
リ「迷惑ですか?」
・・・・・・・そんなわけない・・・・・・。
セ「・・・・・・べつに・・・・・・。」
リ「セフィロスさんって、優しいんですね。」
セ「・・・・・・・オレが?」
リ「見た目は近寄りがたいけど・・・・・・すごく悲しそうな目をしてる。」
・・・・・・・・・。
リ「でもすっごく優しい。だって、私のこと励ましてくれたじゃないですか。」
会議室でのことか・・・・・・・。オレはなにも言えなかったんだが・・・・・・・・。
セ「・・・・・そんなこと・・・・言われたことない。」
リ「じゃあ、私が1番目の発見者ですね。」
セ「・・・・・・・・・・。」
なぜオレにこんな言葉をかけてくれるんだ?・・・・・・・・・
セ「お前は・・・・・誰にでもこんなふうに優しく接するのか?」
リ「・・・・・優しいですか?」
セ「・・・・・・。」
リ「でもきっと・・・・・・・私はセフィロスさんが思ってるような女じゃありませんよ?」
セ「・・・・どういう意味だ?」
リ「・・・・・・・・え、あ、ごめんなさい、しゃべりすぎましたね。私。じゃあ、もう寝てくださいね。私はまだちょっと用事が残ってますから。」
リーヴェはそう言うと、急に部屋を出ていってしまった。


(オレが思っているリーヴェ?・・・・・・・・優しくて・・・・綺麗で・・・・・?。)
(・・・・・・・わからない・・・・・・・・・。)
あいつなら・・・・・・なぜか、オレを分かってくれるような気がした。
(わかってくれる・・・・・・・?)
それはどうだろうか・・・・・・・・・・。だけど・・・・・・。
(話して・・・・・・みたい)

昔はよく思った。「誰かに分かってほしい」と。だけどそれは、願うだけ無駄で、いつだってオレを絶望させてきた願いだった。
 それでもなぜだろうか。なにも話していないのに、あいつはまるで、オレのことを分かっているかのように、心に入り込んでくる。・・・・・・あいつはオレとは違う。きっと、仲間だっているし、いつだって優しく笑える。
(・・・・・・・そんなこと分かってる。でも・・・・・・・・)
何か・・・・・・・どこか、オレと似ているような気がした。
(・・・・・・・・・・・。)
なぜこんなにも、あいつのことを思っているのか・・・・・・・・。
その時、オレの心は、言いようのない気持ちで満たされていた・・・・・・・・。
         
                     つづく
Sun May 23 20:50:25 GMT 1999
カナ
□□□■はじめまして(かなあ・・・)
カナともうします。
あ、もう何名かの知っている方々が!
これからまたまた宜しくです。

>ポンチョさん
ああ!なんていうかんどーなストーリー!!
私、こういうタイプの話が大好きです。
小説の参考にさせていただきますね。

上で言った小説。これは私が前のHPで公開していた物なのですが、
引き続き、ここで公開します。
しかし、過去のんも全部公開しようと思ったら、膨大な量だったので、
今、星の王子お兄さまにご相談中です。
会場ミスってて、誤字、脱字がある物でよければ、
過去ログにありますので、
どうぞごらんになってください。

簡単に自己紹介をしておきますと、
私は中学生で、大阪におります。
たまに訳のわからん大阪弁が文章に入ってきますが、お許しを(笑)

では、今日の小説をHere it it!!(よくわからない・・・・)
Sun May 23 20:48:51 GMT 1999
きゆう
□□□■眉唾だらけの妄想たち
まずはレスから、

しもんずさんへ
>分岐は絶対ほしいっすねぇ〜。いっそTオウガ2でも

ん〜、分岐ほしいですね〜。それも徹底的に違う結末になるものがいいですね。TOはまだ甘かったな。ただ、スクエアお得意の美麗なムービーをいれるとなると分岐はナシっぽいですね〜。個人的にはあんなものいらないからディープなシナリオとシステムを希望するんですけどね〜。底無しが好きなんです、私は。その点、TOのアイテム集めはよかったですね。

TO2はもう出ないでしょう。理由は旧感想掲示板の過去ログを...
といいたいですが、あれから探すのはムリですね。簡単に言うとスクエアさんがTOスタッフを引き抜いてしまった、ということなんですが。

では、妄想を
>>>FFT2はどうなる?
まず、システムは引き摺るでしょうね。前作のアビリティシステムはよかったです。ただ、どう考えても「使えない」ものが多かったですよね。その辺をうまくバランス調整して欲しいです。

ストーリはやっぱり中世風でしょうか。FFシリーズ本編が「剣と魔法の世界」からはなれつつあるので、FFTだけはこの路線をはずして欲しくないですね。で、やはり王道の勧善懲悪もので、元気あふれる(憂いのない)主人公を期待します。

さて、ホントウの情報はいつからお目見えするのやら。
Sun May 23 19:35:51 GMT 1999
ZOZO
□□□■ごあいさつ
どのページ見ても知ってる方のHNがあるので安心
しました。
わたしがここで何かを発言するのは多分、少し先の
ことになると思いますけど、でもでも、どうぞよろしく!
(FF9の噂を聞いたら飛んで来るぜ!)
Sun May 23 19:26:15 GMT 1999
しもんず
□□□■ほんとにいい加減勉強しろ自分・・・。
きゆうさん、王子さま
FFT2…やりたいっすねぇ〜。
分岐は絶対ほしいっすねぇ〜。いっそTオウガ2でも
僕的にはオッケーなんですけどね。
けど最近欲しいゲームないなぁ僕。
あ、これどの掲示板で書くべきだろ…。う〜ん…。
Sun May 23 18:49:20 GMT 1999
きゆう
□□□■今こそ語ろう
星の王子殿及びFFT熱狂的ファンの方々
>FFT2
情報は皆無です。噂の出所もあやふやです。
ネットだけの情報かもしれないし、どこかのゲームショウで発表があったのかもしれもせん。ただ、今のゲーム界の傾向からいって、FFT2は出るとみてもよいでしょう。おそらくTOのようなハード路線とは逆行すると予測されます。今までの流れからもそう考えられるし、スクエアの商略からもみてもライトユーザを満足させるような内容となるでしょう。

で、情報がないのなら、それをヨイこととして皆さんの勝手な希望・予想・妄想(笑)が聞きたいです。

さあ、皆で考えよう〜。(死)
Sun May 23 18:45:20 GMT 1999
星の王子
□□□■楽しみだなあFFT2
FFT2とっても楽しみなんですけど、なんか詳しい情報知っている人いませんか?
今度はストーリーに分岐があるといいですねえ。
Sun May 23 18:25:01 GMT 1999
きゆう
□□□■初れす
しもんずさんへ
>FFT2
ネット上で噂のまとです。結構信憑性高いです。
Sun May 23 17:49:27 GMT 1999
ポンチョ
□□□■投稿しちゃえー!
もう少しで倒せるはずだった。伝説のSeeDは俺だったんだと思った。しかし・・・
「思い出したことがあるかい
子供のころを
その感触
そのときの言葉
そのときの気持ち
大人になっていくにつれ
何かを残して 何かを捨てていくのだろう
時間は待ってはくれない
にぎりしめても
開いたと同時に離れていく
そして」
このアルティミシア様の言葉を聞いた瞬間、自分の間違いに気づいた。
アルティミシア様は、待っていたのじゃないかと。
自分を倒しに来る者を。
ここで倒してはならない。その先にはもっと深い悲しみが待っているに違いない。時間を超えて永遠の狭間に落ちるような。

アルティミシア様の深い悲しみ、慈悲深いお言葉、何者も拒絶することの出来ない妖しい魅力。それらを悟ったとき、騎士になると決めたのだ。いや、正確には、騎士にならなければいけないと思ったのだ。あるいは、騎士にならずにはいられないと感じたのだ。



コンコン。
「どうぞ。」
執事室は、たいそう立派な作りになっている。さすがに古さは隠せないが、掃除が行き届いている。絨毯も最初に入ったときより輝きを増している様に思える。
「ポンチョさん。夕食に何を出したんだね。二人分出したのかね。」
「をに殿」はちょっと不機嫌そうに、机をトントン指で叩きながら、上目遣いにそう聞いてきた。
「いつもの通り、決められたように作りましたが。」
不穏な空気を察して、俺も事務的に答えた。
「をに殿」はちょっとためらってから、口を開いた。
「主上がお呼びだ。」
短く言い放ち、乱暴に机を叩き、立ち上がった。
「ついてきたまえ。」
「をに殿」はさっさと部屋を出ていてしまった。
俺は何が起こったのかわからず、あわてて追いかけた。何の用だろう。料理はいつも通り細心の注意を払い作っているし、二人分出したはずだが。もっとも毎日配達される食材を調理するだけだから献立に悩むこともないし、せいぜい俺の得意な和風にするか、洋風にするかしかないのだから、嫌いな物は出ないはずなのだ。
そんなことを考えながら、パイプオルガンの横を通り過ぎて螺旋階段を昇った。昔ここを昇って主上の寝室を捜したことがあったが、ついにわからず引き返したことがあったっけ。今となっては叶わぬ夢だったし、そもそも夢とは叶わぬものだし、夢が実現するためには、なにかを犠牲にしなけりゃならないと、悟っている。
どこをどう歩いたのかわからなくなるほど、隠し扉を抜けて主上の部屋の前まで来た。

「ぽんちょさん。何がお気に障ったのかもわからないが、部屋に入ったら、叩頭して直接お声をかけることのないように。わたしに話し、私の声だけを聞くように。顔を上げると護衛のモンスターがあなたの首を切ります。そして私も。」

俺たちは、扉を両側に控える護衛のモンスターが、開けたので、
入っていった。
いつの間にか、俺は緊張で足を引きずっていた。理由はわからない。遺伝なのかもしれん。
こんな事は久しぶりだ。SeeDになった頃は、よく引きつったものだが、この城に来てからは皆無だった。
緊張感と、それを冷静に見ている自分があった。

俺は、「をに殿」にいわれたように叩頭して主上が来るのを待った。


                             終わり。

続きはありません。というか考えられませんので、それぞれご想像にお任せということで・・・
Sun May 23 17:31:35 GMT 1999
しもんず
□□□■ビクビク…
下の掲示板…バグってハニーのせいみたいなんですね…。
というかFFT2って出るんですか?それとも出るとして
のことですか?聞くだけ聞いて勉強に戻ります…。
Sun May 23 17:30:26 GMT 1999
ポンチョ
□□□■どさくさに紛れて
いやあ。恥ずかしい限りです。書いてから読み返しても文才のなさに呆れて、載せようかどうしようか迷いました。まあ合併記念ということで、お許しください。m(_ _)m

興味がない方は読まなくても結構です。(^^;


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



もう、あれからどれぐらい経ったろう・・・

この暗い調理場に住みはじめてからというもの、時の流れが麻痺している。水に映る顔を見ても、昔の顔を思い出せないのであまり意味がない。体の筋肉とか、視力でかろうじて「年」を感じている。

執事の「をに殿」とたまに話すことはあっても、主上の事は話題にならない。何しろここに来てから一度しか会っていないのだから、「をに殿」が主上の話をしても、どんな方なのか俺にはわからない。
生返事を繰り返すうちに、をに殿もあきらめて、とりとめのない会話を繰り返すばかりである。おかげで、「をに殿」の身の上話を何度も聞くうち、彼自身よりも詳しくなった。当然俺のことも、俺より「をに殿」の方が詳しいのかも知れない。
時々過去に矛盾が生じるが、人の常で希望や願望が入り交じって作ってしまうのであろう。大した問題ではない。

俺は何のためにここにいるんだ?
長い回廊を渡りながら「をに殿」の執事室に向かっている。彼の私室には何度も行って酒を酌み交わすことがあっても、執事室には2、3度しか行ったことがない。うろ覚えの角を巡りながらその部屋を目指した。



「ここがあなたが仕事をする調理場です。そこの奥が、あなたの居間と、寝室になっています。決められたところ以外は出歩かないように。主上の部屋はもちろん2階以上は、特に呼ばれない限り行ってはいけません。1階でも絵画のある部屋とパイプオルガンのある部屋は行ってはいけません。あなたの身のためです。いろいろ仕掛けがありますから。これだけは必ず守ってもらいます。
「アルティミシア様をアルティミシア様と口に出してはいけません。必ず主上とお呼びすること。私たちは主上のためだけにいるわけですから、それで充分でしょう。
「料理は必ず二人分作ること。主上はどなたかを待っておいでのようです。その方が見えたとき、食事が出ていないと私は追い出されることになります。」

「をに」という執事に、あといろいろ説明されたが、俺にはアルティミシア様の騎士になるという夢があるので、頭の中を通り過ぎて行くだけだった。そのうち俺に頭を下げることになるのにご苦労なこった。見ていろアルティミシア様の寝室を探し出して俺のミリキで必ず騎士になってやる。
それが運命なんだ。かつての騎士のように、アルティミシア様の隣にいるのは俺なんだ。バカな人間どもを抹殺し、永遠の時を二人で過ごすのだ。
SeeDとしてこの城に来た俺は、愚かにもアルティミシア様を倒しに来た。
Sun May 23 17:30:26 GMT 1999
きゆう
□□□■よろしく!
みんな!FFT2の話もしようぜ!
Sun May 23 17:18:46 GMT 1999
星の王子
□□□■カンガルー?
これ面白そうですね!
管理人さんも粋なことをなさる…

いろいろ考えてみます!
Sun May 23 17:05:59 GMT 1999

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